札幌、石狩、当別の3市町にまたがって流れる茨戸川は、札幌中心部から最も近いワカサギ釣り場だ。魚影はすこぶる濃く、中~上級者なら100尾オーバーの釣果を得ることはそれほど難しくない。家族で楽しむ冬のレジャーとしてピッタリ。今回は道央圏屈指の氷上釣りフィールド、茨戸川の基本タクティクスと有望ポイントを紹介したい。
地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、初冬のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!
札幌市街から30分圏内でワカサギに出会える
札幌、石狩、当別の3市町にまたがって流れる茨戸川は、札幌中心部から最も近いワカサギ釣り場だ。魚影はすこぶる濃く、中~上級者なら100尾オーバーの釣果を得ることはそれほど難しくない。家族で楽しむ冬のレジャーとしてピッタリ。今回は道央圏屈指の氷上釣りフィールド、茨戸川の基本タクティクスと有望ポイントを紹介したい。
タックル&タクティクス
タックルの説明の前に、氷上釣りで必要なアイテムを確認しておきたい。アイスドリル、氷掬い網、テント、イス(またはマットやシート)、魚を入れる容器、テントなど。なお、テント内でストーブ類を使う際は、一酸化炭素中毒に要注意! 入念に換気するのはもちろん、一酸化炭素チェッカーを必ず使用したい。
穂先は柔らかい扁平タイプがおすすめ。手巻きリールや手バネも面白いが、近年は電動リールが主流。茨戸川一帯の水深は深くても4~5mと浅いが、電動リールはスプールの回転が非常によく、仕掛けを素早く底まで落とせる。
ただし、電動リールの場合、ロッドを手で持ったままだと穂先に出るアタリを察知しにくい。「たたき台」と呼ばれるリールテーブルも用意したい。
ミチイトはPE0.1~0.3号。仕掛けはキツネ0.5~1号。小バリがグッド。オモリは1~5g。エサのサシは半分にカットしてハリに付ける。
釣り方で大切なのは、まめなエサ交換と誘いだ。後者はサオを上下に動かしたら、たたき台に置いて少し待つ。これを繰り返す。アタリがあったら素早くしっかりとアワセを入れる。
茨戸川は水深が浅く、それほどシビアなタナ合わせは必要ないと感じる。ベタ底、中層、表層と、おおまかに分けて探るくらいで大丈夫。ベタ底を釣る場合はオモリを重く、中層や表層ねらいは軽くする。
フィールド&アドバイス
迷惑駐車やゴミの放置などが問題になり、かつての人気ポイントのいくつかは駐車禁止になり、手軽に楽しめるポイントはかなり減ってしまった。現在、広い駐車スペースがあるのは、通称「茨戸ガーデン裏」のみ。
サーモンファクトリー裏は、同ファクトリーがご厚意で駐車場を開放していたが、残念ながらゴミの放置やトイレ利用者のマナー違反により、今シーズンの先行きは不透明。
生振大橋南側の「水門前」はよく釣れるポイントだが、駐車スペースが狭く、積雪が多いと2~3台しか停められない。「マテック裏」は数台分の駐車スペースがあるが、氷上までかなり遠い。また、川の流れが強く、仕掛けが斜めになりベテラン向きだろう。
真勲別川、川の博物館前は、付近の道路がすべて駐車禁止に。家族に送迎してもらうか、遠くの有料駐車場から歩いて行くしかない。
この記事は『North Angler's』2022年1・2月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。