2月は氷上ワカサギ釣りもいよいよ中盤戦。釣り場によっては2月末日を営業最終日に定めているところもある。今回紹介する朱鞠内湖の解禁期間は4月10日まで。寒さのピークが過ぎた3月以降なら、いくぶん暖かく身体にやさしいだろう。
地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!
3月に照準
年明けから早くもひと月。今号が店頭に並ぶ頃は、氷上釣りもいよいよ中盤戦。釣り場によっては、2月末日を営業最終日に定めているところもある。2月はできるだけ氷上に出ようと思っているワカサギフリークも多いのではないだろうか。
今回は朱鞠内湖のワカサギ釣りを紹介したい。幌加内町は氷点下41.2℃を記録した“日本最寒の地”として知られ、氷の厚い同湖の解禁期間は4月10日まで。寒さのピークを過ぎた3月以降なら、いくぶん暖かく身体にやさしいだろう。
タックル&タクティクス
ワカサギ釣りの醍醐味といえば、やはり数釣り。釣果を重視するなら電動リールの二刀流スタイルが一番だ。少し前までの私は、ダブルタスクの二刀流は忙しすぎると感じて敬遠していた。しかし、いざ挑戦してみるとフォール中の手持ちぶさたな時間がないことで、より釣りに没頭できるのが分かった。また、未熟な逆手の動作をレベルアップしていくのも面白い。
穂先は21~34㎝、オモリ負荷0.5~12gの扁平タイプがベター。長さは穴の位置が身体から近いのが好みなら短め、その逆なら長めがよいだろう。また、長い穂先は全長の長い仕掛けでもさばきやすくなる。ミチイトはPE0.08~0.2号。私は0.1号以下の極細ラインも試しているが、小さいワカサギには全く問題ない。
仕掛けはキツネタイプの0.5~1.5号、4~6本バリ。ハリのチモトに浮力玉が付いているものを愛用している。エサのアクションがよくなり、最小限の誘いで釣れる他、ハリを指で保持しやすく、エサ交換の手返しを早くできるのがメリット。オモリは4~6g。エサは白サシ、紅サシなど。
シーズン後半は減水していて、水深4~6mのポイントで釣果が上がる。タナは底近くが無難だが、表層で釣れることも少なくない。中層は範囲が広いので魚探がないと絞りにくく、私の場合、底も表層もイマイチなときしかねらわない。
フィールド&アドバイス
冬季の遊漁エリア内には20ヵ所のステーションがあり、ポイントは豊富。おすすめは、スノーモービルの送迎利用ならニ股沢。漁協管理棟の前浜から徒歩で向かうなら正面にあるアイランド。
とはいえ、各自の行きたいポイントに向かうのが一番。そのほうがマンネリ化せず、釣果がふるわなくてもよい経験になるはず。外したくないときは漁協スタッフに最近の釣果を聞き、好調なステーションに案内してもらうとよいだろう。
この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。