渓流ルアーロッドの種類と特徴をご紹介!自分に合った素材を選んでみてください。
渓流釣りで最も重要な道具といえばロッド(竿)です。
竿の選び方を間違えてしまうと、ルアーが思い通り飛んでいかないとか、投げようとしたらルアーが木に引っかかってしまったなんて経験があるのではないでしょうか?
ロッドを選ぶ時は、釣る魚、川の大きさ、ルアーの重さなどを考慮して決めていかなければいけません。材質によって軽かったり、曲がりやすく弾力があったり、折れやすかったりとロッドの素材が異なります。
そこで、渓流ルアーロッドの種類と特徴をご紹介します!
自分に合った素材を選んでみてください。
目次
渓流ルアーロッドの素材(マテリアル)の種類は!?
釣り竿の素材には、『カーボン』、『グラス(ファイバー)』、『ボロン』、『竹』などがあります。この中で、ボロンと竹については、一部の高級竿にしか使われてないので、高価で珍しい種類です!それでは、それぞれの種類の特徴を詳しく見ていきましょう。
Carbon(カーボン)は近年の渓流ルアーロッドの主流の素材!
カーボン繊維(炭素)を編みこんだロッドを『カーボンロッド』と言います。
最近の釣り竿は、ほとんどがカーボンロッドになっていますが、その特徴を一言で示すと、【軽量で非常に感度が良く、弾性率に富んだ釣り竿】と表すことができます。
カーボンにも種類があり、低弾性カーボン、中弾性カーボン、高弾性カーボンと主に3種類に分けられます。
低弾性カーボンは、少し重いですが、粘りがあり良く曲がります。
高弾性カーボンは、軽く反発力も強いので感度がいい反面、折れやすくなります。
中弾性カーボンは、その中間です。
渓流ルアーロッドを作るときは、このカーボン繊維を組み合わせて適度な調子になるように作られます。また、高弾性のカーボンにグラス繊維を混ぜ合わせて、適度な粘りを出しているロッドも多くあります。
釣り竿として理想的なカーボンロッドですが、使い方を誤れば折れやすく、次に示すグラスロッドに比べて高価というデメリットもあります。また、カーボンとグラスの複合ロッドも多くあり、性能とコストのバランスがうまくとられています。
カーボンロッドは軽量に作られているので肉薄構造になっています。そのため、ちょっとした衝撃でも傷がついたり、最悪割れる、折れるということもありますので、持ち運びの時はケースにしっかり収納して衝撃を与えないように大事に取り扱いましょう。
近年再評価されているGlass(グラス)
ガラス繊維(ケイ素)から作られた釣り竿を、『グラスロッド』と言います。
何よりも重いというのが難点ですが、粘りが強く折れ難い性質がありよく曲がります。一昔前は渓流ルアーロッドはグラスロッドが主流でしたが、カーボンが安価になったことで今はカーボンが主流になりました。
ルアーのトップウォーター専用ロッド・いかだ釣竿の穂先などには適している素材です。渓流ルアーロッドではカーボン素材が主流になり、グラス製は「安価なロッド」というイメージがあったかもしれませんが、最近は再評価されて愛用する人も増えています。また、カーボンとグラスの複合製品もよく見られます。
Boron(ボロン)は高級渓流ルアーロッドで感度が良い!
ホウ素繊維を使用したロッドです。
ボロンは製法にコストがかかることから、高価な素材となります。しかし、反発力や感度に優れるため、一部のルアーロッドなどに使用される素材です。しかし、カーボン素材の劇的な進化により、現在ではボロンを使用しなくても充分な強度と感度を得られるようになってきました。
ボロンはタングステン繊維にホウ素を化学的に蒸着させたもので、ボロン単体で使用するのではなく、カーボン繊維にボロンを混ぜるという作り方で、ボロン5%、カーボン25%であるロッドはボロンロッドとして取り扱われます。
ボロンを使用することで、ロッドに反発力が増し、感度が良くなります。そして、ロッドの粘りが出てきます。その半面、ボロンは金属素材になりますので、重量が重たく価格が非常に高価で、kg単価が10万円くらいするようです。
Bamboo(バンブー)はマニアから人気の高級渓流ルアーロッド!
竹から作られたロッドです。グラスの前に主流だったのがバンブーロッドです。
竹竿と聞くと安いものを想像されるかもしれませんが、自然の竹を使用したロッドには高級品が多く、しなやかで追従性があるという特長があります。
ヘラブナ竿や渓流ルアーロッド、フライロッドなどに使われることが多く、職人さんの手作業で作成していますので、釣具店などの量販店には並ぶことはあまりありません。
実釣主義で使用するというよりは、日本古来からあるマテリアル独特の風合いとアクションを楽しむという意味合いが強く、職人の手作りで作成された味のあるバンブーロッドを好んで集めるアングラーもいます。
竹はカーボンより重くなります。この素材の重さを利用します。フライキャスティングはロッドのバット部分を上手く曲げてキャスティングすると少ない力で効率よくキャスティングする事が出来ます。力でバットを曲げるのではなく、ロッドの重さでバットを曲げるので疲れにくいです。
まとめ
渓流釣りでのルアーロッドを選ぶ時は竿の硬さ、長さ、材質を選びます。使うフィールドや対象魚によって向き不向きがあるので、目的に合った竿を選びましょう。
材質は一般的にはカーボンを選び、出来るだけカーボン含有率が高い物をおすすめしますが、釣りたい魚によって変わります。
余り安いロッドを選んでしまうと、トラブルが多く釣りにならない場合があります。まずは、道具をしっかりと揃えてから釣りに向かいましょう。
北海道の釣り情報誌ノースアングラーズでは、初心者でもわかりやすい釣り道具の選び方や北海道の釣りスポットなど幅広く紹介しています!
オンラインで最新号の紹介も随時おこなっておりますのでぜひご覧ください!
2021/06/02