アマダイは、タイラバやSLJの際にヒットするケースが多く、「釣れて嬉しい大歓迎の外道」という位置づけだったが、2022年には本格的なターゲットとして1本立ちするのが加速すると見ている。
2022年に注目しておきたいのはオフショア2ゲーム、ショア1ゲーム
小田部修久=写真・文
アマダイの本格化
2022年に注目しておきたいのはオフショア2ゲーム、ショア1ゲーム。
オフショアのひとつがこのアマダイだ。
アマダイは、タイラバやSLJの際にヒットするケースが多く、「釣れて嬉しい大歓迎の外道」という位置づけだったが、2022年には本格的なターゲットとして1本立ちするのが加速すると見ている。
一口にアマダイといってもアカアマダイ、シロアマダイと区別してゲームを考える動きも出ており、水深やシーズン的なピークなどが少しずつ解明されている。
ターゲットとして明確化し、ゲームとして成熟することで今後は専門タックルの登場も時間の問題と考えている。
稀少さからアカアマダイに輪をかけてアングラーのテンションを上げるシロアマダイ
動き始めた夜
タイラバ、SLJ、ジギングは日中にやるものというのが定着しているが、これを夜にやっている、もしくはやろうとする遊漁船が徐々に出始めている。
ゲームの基本構造は夜焚きのイカメタルと同様に、スパンカーやアンカーで船を立て、バーチカルにアプローチするもの。
ターゲットはマダイ、ヒラマサやブリなどの青もの、チカメキントキなどで、これからは釣りモノももっと増えそうだ。特に、イサキが大きな可能性を秘めている。初夏のイサキは日中のSLJで手軽に気軽にねらえるが、夜にやれば数だけでなく、シーズンの拡大にも大きな可能性を秘めている。
夜はイカメタルやアジ、メバル、シーバスだけではない。本格的なオフショアゲームが本格化するかもしれない
非河川のビッグベイトシーバス
最後はショアゲーム。ビッグベイトを用いたシーバスフィッシングは、実はここ1、2年の動きではなく、もっと前からあるが、それがここ数年でジワリジワリと全国に浸透しており、九州では河川を中心とした組み立てとなっている。
このゲームはコノシロや落ちアユをキーベイトに成立する。その点が必然的に河川という釣り場につながるが、河川はその年によってシーズンの変動が大きく、ムラがつきもの。
そこで目を向けたいのが河川が注ぐ湾内だ。ロケーションを満たす湾内があれば、河川に差しきれていないコノシロの群れが湾内の沖に定位するというのはケース的に多い。
そこで、沖波止でビッグベイトシーバスが成立する可能性は高いと考えている。機動力に富むボートならもっと確度は上がるに違いない。
まだ大きな動きにはなっていないため、実験的な取り組みを博多湾内でやってみたいところである。博多湾内は、河川の流入、沖波止の存在ともに条件を充分に満たしている。
ビッグベイトシーバスは、河川というメインフィールドを飛び出し、沖波止、あるいはサーフや地磯などにも拡大するかもしれない