日帰りの釣行ではなかなか満足に釣りきれない場所が多い源流域ですが、「沢に泊まるのは不安……」という方も少なくないと思います。
メリット多し! 源流タープ泊のすすめ。
つり人オンライン=まとめ
日帰りの釣行ではなかなか満足に釣りきれない場所が多い源流域ですが、「沢に泊まるのは不安……」という方も少なくないと思います。車では入れない場所が多く、必要な装備は全て自分で背負っていかなければなりません。
整備された場所に泊まるわけではないので、いささか普通のキャンプとは違った野外活動になりますが、実際は至ってシンプル。安全な場所で、寒さをしのいで眠れればよいだけです。
もちろん川のほとりに泊まるので、増水や崖からの落石には十分注意する必要がありますが、源流釣りや沢登りのフィールドとして人気のある場所では、「テント場」という場所がだいたい決まっているもの。
そんな場所では、これまでに何人も泊っているおかげで、自然と整地されている場所も少なくありません。(時には前に泊まった人の薪が残っていることも!)
また主だったフィールドでは、雑誌やインターネットなどで過去の遡行記録などを見てみれば、テント場の位置が記されていることも少なくありません。
別冊『渓流』でカメラマンとして活躍する丸山剛さんのスタイルは、基本的にタープ泊。テントは張らずに、地形を選ばずに設置できるタープと寝袋で夜を過ごします。
タープの利点は、第一に地面の形状を選ばないということ。整地された場所が少ない源流では、ロープさえ掛けられればどこにでも張れるタープが使いやすくなります。もちろん壁がなく風も吹き抜けるので、寝る際にはシュラフ(寝袋)やシュラフを雨や結露から守るシュラフカバーもセットで使用するのが基本です。
タープはテントに比べて軽量なのも、荷物の増える源流行では嬉しい利点。タープはいわば大きな屋根。雨が降った際には下で焚火ができるというメリットも……。もちろんテントに比べて、多くの人数が入ることができます。
実際にタープを張る際、その作業はかなりシンプル。必要な結びも最低2種類(インクノットと巻き付け結び)あれば間に合ってしまいます。慣れれば一人でも数分あれば設営が完了できるほど。
1 まずは寝るスペースと向きを想定して、タープを掛けるロープをわたす木や枝を選定
2 メインロープをインクノットで設置(丸山さんはこれに荷紐を使います)
3 タープを掛ける
4 タープ両端(のループ)をメインロープに巻き付け結びで固定
5 タープがしっかり張るように四隅を岩や枝に張り綱で固定
というのが大まかな流れ。今回リリースするDVD『葛根田川 源流遡行』では、そのあたりを丸山さん本人が詳しく解説しています。
「これさえ覚えておけば、どんな地形でも対応できる」技術なので、沢泊まりのスタイルに悩んでいる方は必見です!
葛根田川 源流遡行
メンバーは別冊『渓流』でも活躍する源流カメラマン・丸山剛さんと、同誌の筆者でもある渡邉大樹さん。本作では、2人がいつも楽しんでいる源流の遊び方をレポート。源流で必要な道具類の紹介、タープの張り方、さらには確実に炎を安定させるための焚火の熾し方など、沢泊まりに必要なノウハウについて解説します。
本流沿いの滝ノ上温泉より入渓し、支流の大石川を釣り上がり、秋田との県境に横たわる湿原を目指す源流旅の模様をお伝えします。
岩手・秋田の県境に位置する八幡平の曲崎山を中心に、東側のブナの森を流れる葛根田川。優しい山容が特徴的なこの地域に谷を刻む源流部ですが、今回は2泊3日の計画でテンカラザオを振りながら沢を遡行。
メンバーは別冊『渓流』でも活躍する源流カメラマン・丸山剛さんと、同誌の筆者でもある渡邉大樹さん。本作では、2人がいつも楽しんでいる源流の遊び方をレポート。源流で必要な道具類の紹介、タープの張り方、さらには確実に炎を安定させるための焚火の熾し方など、沢泊まりに必要なノウハウについて解説します。
本流沿いの滝ノ上温泉より入渓し、支流の大石川を釣り上がり、秋田との県境に横たわる湿原を目指す源流旅の模様をお伝えします。
2019/5/27