鮎の友釣りでは本命がガツンとオトリに体当たりをかました瞬間、ハリスや中ハリスに負荷がかかる。大きなアユになれば悠然と仕掛けを切る。だから強い仕掛けが必要だ。今回友釣り歴60年のベテランに強度の高い仕掛けの作り方を聞いた。後編は具体的な作り方を紹介していく。

解説◎平井幹二(ひらい・かんじ)
写真と文◎月刊つり人編集部
相模原市在住、71歳。GFG(がまかつファングループ)関東地区の本部長。所属するサッカーチームでは現役バリバリのエースストライカー。今年は桂川水系の支流を中心に釣り歩いている。
目次
鮎の仕掛けの作り方|パーツごとの結び方を徹底解説
ここからはパーツごとの結び方や編み込み方法など、具体的な仕掛けの作り方を紹介する。
逆バリの取り付け方|8の字結びと根巻きイトのコツ
まずは中ハリスに8の字結びで抜け防止のコブを作る。平井さんは中ハリスを編み付け器に固定したうえで逆バリを添え、オモリとボビンホルダーを使って根巻きイトで巻き留めていく。
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巻き終わっても止める必要はなく、そのままの状態に瞬間接着剤をたらせばよい。固まったら余分をカットするだけだ。根巻きイトの端にはオモリを噛ませておくとテンションが緩まない。
ハナカンの結び方|ぶしょう付け+編み付け回数の目安
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ハナカンと編み付けイトの接続はぶしょう付け。強度を上げたければトックリ結びを追加し、瞬間接着剤で固定するとよい。編み付けイトは中ハリスに巻き付けていくが、ハナカンにオモリを噛ませると作業しやすい。
巻き付け回数はPE0.6号なら9回、0.3号なら12~13回が平井さんの目安。最後は結び目だけに瞬間接着剤を塗布し、中ハリスに巻き付けた場所には接着剤がつかないよう気を付けたい。遊動できなくなってしまう。
背バリの結び方|"止めイト"で着脱をラクにする工夫
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平井さんの背バリを一見すると、0.2号のナイロンで編み付けた「止めイト」の意味が理解しづらい。中ハリス着脱式の背バリにしたいだけなら、背バリにチチワをセットして中ハリスにぶしょう付けで接続すれば簡単だ。しかし平井さんは老眼が進み、2cmという小さな背バリのチチワをぶしょう付けするのに苦労するという。
そこでスライドして止められる「止めイト」を編み付けている。現場で着脱する際は輪を開いて逆バリ側から通す必要があり面倒ではあるが、短い輪をぶしょう付けするよりも楽なのだという。
釣行時は背バリを付けて釣りをスタートする。泳ぎの弱い養殖アユをアシストし、天然の1尾目を取るためで、釣り始めの仕掛けには必ず背バリがセットされた状態だ。そのため仕掛け作りの際も、中ハリスを水中イトにセットする前にハナカン上部に背バリを通してから編み付ける。大きく元気な野アユが掛かった後は背バリを外したり切ったりすることも多い。背バリは潜行をアシストする補助器具で、大アユの場合は抵抗が増しすぎて操作しづらくなるからだ。
水中イトとの編み付け方|結束を減らして強度を落とさない
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水中イトと中ハリス、水中イトと天井イト。いずれも編み付けて瞬間接着剤で固定するが、結び目の編み初めの部分に接着剤が付くと強度が落ちるので要注意。平井さんは上付けイトを介さず天井イトを水中イトに直接接続し、結束箇所を減らすことで強度低下を抑えている。
水中イトに取り付ける目印は4つ。下2つはオトリの動きを見るためのもので、水中に入った際に抵抗にならないよう小さくカット。上2つはイトの位置を把握するためのもので、水中に入らないため見やすさ重視で大きくカットしている。
天井イト同士の編み付け方|仕掛け長さを調整する折り返し
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天井イトに折り返し部分を作り、仕掛けの長さを調節できるようにする。その際も前項の水中イトとの編み付けと同様の方法で行なう。編み付ける際は40cmほど余分にカットしてその部分を使うと余裕を持って編み付けられる。ただし遊動できるように瞬間接着剤は使わない。編み付けた後の留めは片結びで固定する。注意すべきはイトの素材で、ナイロンであれば問題ないが、フロロカーボンだと途中で止まってしまい成功しにくい。なるべく根もとまで結び目を寄せてから引き戻すとフロロカーボンでも成功しやすい。
この記事は月刊『つり人』2021年10月号に掲載したものを再編集しています。
