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編集部2022年8月27日

鮎釣りの仕掛けの作り方/いかに強度を出すか? 前編

アユ 釣りの仕掛け集 魚種別釣りガイド

ガツンとオトリに体当たりをかました瞬間、ハリスや中ハリスに負荷がかかる。大きなアユになれば悠然と仕掛けを切る。だから強い仕掛けが必要だ。強度を引き出すキモは何か? 友釣り歴60年のベテランに聞いた。

大アユ対応の強度を引き出すキモは何か?

写真と文◎編集部

 ガツンとオトリに体当たりをかました瞬間、ハリスや中ハリスに負荷がかかる。大きなアユになれば悠然と仕掛けを切る。だから強い仕掛けが必要だ。強度を引き出すキモは何か? 友釣り歴60年のベテランに聞いた。

この記事は月刊『つり人』2021年10月号に掲載したものを再編集しています

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解説◎平井幹二(ひらい・かんじ)

相模原市在住、71 歳。GFG(がまかつファングループ)関東地区の本部長。所属するサッカーチームでは現役バリバリのエースストライカー。今年は桂川水系の支流を中心に釣り歩いている。

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仕掛けの弱点は結束部

 9月になれば25cmがアベレージという河川も多くなる。そして25cmクラスなら切れない仕掛けも28cm超が掛かればあっさりと切れてしまうことが充分に起こりうる。ここでは0.2号の複合メタルを水中イトに25~28 cmまで対応する仕掛けの作り方を解説する。

 仕掛けの強度はイトの太さだけで決まるものではない。イト本来の強度を引き出す前にどうしても弱くなるのが結束部である。いわば仕掛けの弱点だ。それでも正しく丁寧に結べば強度は落ちない。つまり、結びの差が釣果の差につながる。

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アユ専用のイトでなくてもOK。平井さんはウキフカセ用をよく使う

 

編み付けと瞬間接着剤で結束

 最近はクオリティーの高い完成仕掛けがあるので、仕掛けを自作しない人が多くなった。アユ釣り仕掛けならではの結束といえる編み付けを覚えなくても釣りはできる。しかし、何回も使えば中ハリスが切れたり、クセも付いたりするだろう。アユの完成仕掛けは他の釣りの完成仕掛けとは違い、再利用する人も多いはず。高価なアユの仕掛けを使い捨てにできる人はごく一部だ。傷んだ中ハリスを交換する際には、やはり結び方を知っておく必要がある。

 複数の種類のイトを組み合わせているアユの仕掛けにおいて、結束は基本的に編み付けと瞬間接着剤の使用がメイン。いくつも仕掛けをまとめて作ることが多い友釣り仕掛けでは、結びに慣れていないと強度にばらつきが出てしまう。自身がやりやすい結び方を練習して安定して結べるようにしておきたい。なお、仕掛けづくりには編み付け器が必須である。

 仕掛けの構造を考えたとき、結束部が少ないほど強度が安定する。平井さんの仕掛けはいたってシンプルで、使うイトも結束箇所も必要最低限となっている。

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瞬間接着剤は編み込み部の半分まで塗布すればOK

楽で強いワンピース仕掛け

 平井さんの仕掛けは下付けイトを使わないワンピース仕掛けだ。下付けイトは細いものを使うことが多く、水切れをよくしたり高切れを防いだりする役割がある。しかし、それは弱点にもなる。

 中ハリスを直接水中イトへ接続するワンピース式は、結束部がひとつ減ることにより安定した仕掛け強度を出しやすく、なにより手間も省ける。平井さんが好んで使う理由だ。また、平井さんの仕掛けは上付けイトもない。

 複合メタルの水中イトに天井イトが直接編み付けられている。ここでも結束箇所がひとつ減り、安定した強度が出せる。

 ワンピース中ハリスの全長はオトリアユの体長の1.5~1.7倍を目安にしている。具体的には25~26cmを想定した場合、45cm程度だ。もっと長く中ハリスを取る人もいる。オトリに近い部分はどうしても石に擦れる。中ハリスを長く取れば石擦れに強くなる。

 もちろんオトリのすぐ上に太いイトが増えることで、水の抵抗が増して泳ぎが悪くなってしまう。長く取りすぎるのもよくない。

編み込み回数に要注意

 ハナカンの編み付けも強度を意識したい。ここから切れてしまうことも充分にある。平井さんは中ハリスに編み付けイトを巻き付けて固定する。最後に結び目のみに瞬間接着剤をしっかりと塗布していた。巻き付ける回数が重要で、平井さんの場合は編み付けイトがPEの0.6号で9回がベストのようだ。しかし、力加減や使うイトの太さで変わってくるので各々で巻き付け回数は変わってくる。

 25~26cmが平均サイズなら水中イトは複合メタルの0.2号を平井さんは選ぶ。水中イトの長さは釣り場に応じて調節したい。大河川でサオを水面ギリギリまで寝かさなければならないような流れをねらうなら長くする必要がある。関東エリアであれば3mあればよいと平井さん。水中イトに中ハリスを編み付けていき、結び止めたら瞬間接着剤を塗布していく。その際、編み込みの末端から半分程度に塗るだけで充分。編み込みが始まるところにまで塗ってしまうと強度が落ちてしまうので要注意。天井イトと水中イトの接続も同様に編み付けて瞬間接着剤で止めていく。

 天井イトの折り返し部分を作るにあたって、平井さんは他の編み付けイトを使わず、天井イトの端イトを編み付けて遊動するようにしている。最後は片結びで固定。穂先にはぶしょう付けで接続しているので、できた折り返し部に新たに切り出したイトで作った輪を通して仕掛けが完成だ。

 最後に、強度をなるべく落とさないで仕掛けを作るコツを聞いてみた。

「使うイトは余裕を持って切り出すことです。余裕があれば結びやすくなり、安定した強度が出せるようになります」

 

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編み付けイトは大アユ用ならPE0.6号を使用

後編「実践編:逆バリの取り付けから天井イトの編み付けまで」へ続く……

 

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