編集部2019年6月12日

初夏の堤防は竿1本で楽しめる! 仕掛けを替えていろんなターゲットをねらってみよう :第3回

アジ シロギス 魚種別釣りガイド

海釣り入門に最適なのが堤防だが、ターゲットに合わせたタックルや寄せエサを揃えるのは大変。そこで、誰でも手軽にチャレンジできるようにサオ1本で楽しめる堤防フィッシングをお教えしよう!

砂地にチョイ投げでシロギスをねらう!

写真と文◎時田眞吉

海釣り入門に最適なのが堤防だが、アジやイワシを釣るならサビキ釣り、クロダイ、メジナならウキフカセ釣り、回遊魚やマダイならカゴ釣りと、ターゲットに合わせたタックルや寄せエサを揃えるのは大変。そこで、誰でも手軽にチャレンジできるようにサオ1本で楽しめる堤防フィッシングをお教えしよう!

日中は、テンビン仕掛けでシロギスねらい


 さて、太陽が頭上近くになると回遊魚やイカたちの活性は低くなるが、活発にエサを食べる魚もいる、それがシロギス。初夏は数釣りが楽しめる絶好のシーズン。餌木をテンビンオモリに付け替えるだけと準備も簡単だ。

 しかし、本格的な重いテンビンオモリや、長さのある投げ釣り仕掛けは使えない。そこで登場するのが、釣具店に並ぶ「チョイ投げ仕掛けセット」。短めの2本バリ仕掛けに、5~8号のテンビンオモリも同封されていて、これひとつあれば、すぐにチョイ投げが楽しめる。

04_IMG_0111 小型テンビンと仕掛けがセットになった市販仕掛けが便利

04_IMG_07021 幹イトに50本の枝スが連結された市販仕掛け。ハリも小型でシロギスの吸い込みも抜群

 また、小型のテンビンと仕掛けを別で用意してもよい。仕掛けはシロギス専用で50本の枝バリが連結されたアイテムが使いやすい。ここから2、3本ほどのハリ数本をカットしてテンビンに結び付ければいいだけ。

 テンビンに仕掛けを結ぶ際、枝ハリスまでの距離が短いかな……と、気になる場合は、リーダーとしてフロロカーボンの2号を30㎝ほど付けておき、ヨリモドシを介して仕掛けを接続する。

 エサはアオイソメやジャリメなどのイソメ類をハリ付けするのだが、生エサが苦手だったり、時間的に買い求められないようなら、「パワーイソメ」や「ガルプ」などの人工エサや、水で戻す乾燥イソメなども利用できる。エサの大きさはハリの大きさプラス1㎝ぐらい。あまり大きく付けすぎると、アタリはあるもののハリ掛かりしないので注意。

04_IMG_0188 ハリ付けするのはジャリメやアオイソメ。苦手な方は人工イソメでもOK

 ポイントは堤防の上から海を見て判断したい。黒く見える藻場&岩礁帯と、白い&青い砂地がハッキリ見えるはず。アオリイカでは黒く見える海藻帯の際へキャストしていたが、シロギスを釣るなら、青白く見える砂地を狙うのだ。

04_IMG_0436 初夏のシロギスは数が楽しめる絶好期だ

 青白く見える砂地へ向けて仕掛けを投入。スプールをフリーにしてオモリの着底を待つ。底に着けばイトの出が止まるのですぐに分かる。そこから、ゆっくりと仕掛けをサビいてくる。サビくとは底を感じながらゆっくりトレースすること。テンビンオモリをズズッと引いてくるのだ。 リールを巻いて動かすのでは意味がなく、サオ先でズズッ、スズッと動かしたい。こうすることで、海底のようすをサオ先で感じ取れる。もし、ズズズッというテンビンの動き方が、ズーンと重くなったら、ヨブと呼ばれる砂浜の起伏がある証。そんな場所にシロギスたちは付いている。

 ヨブやカケアガリなどの変化のあるところを見つけたら30 秒ほど仕掛けを落ち着けて、魚の食う時間を作ってやるのも効果的。アタリがなければ、またズリズリとサオ先で仕掛けを動かす、この繰り返しだ。

 アタリは明確で、サオ先を大きく震わせるがアワセは不要。掛かった時にテンビンの作用でハリ掛かりさせるからだ。何投かしてアタリが遠くなったら、左右にズレて探ってみると、またアタリが続くはず。

 そして夕マヅメのチャンスタイム到来となれば、投げサビキでアジをねらうもよし、じっくりエギングで大型アオリイカに挑むのもよし! タックル1つと、サビキ仕掛け、餌木、チョイ投げ仕掛けセット&イソメエサ……これだけで堤防フィッシングを1日堪能できるし、クーラーにはうれしいお土産も詰め込めるはず。ぜひ、お試しいただきたい。

◆関連記事 シロギスを本格的にねらってみたい方にはこちらが参考になります。
https://web.tsuribito.co.jp/suburb/shirokisu-kaidzuka1707


なんとか魚を手にするオデコ逃れの術!?


 アジも回遊せず、アオリイカの姿もない。どういうわけかシロギスも音沙汰なし。自然を相手にしているだけに、そんな場合もあり得るのだ。なんでもいいから魚を釣りたい! そんなオデコ逃れの術をお教えしよう。

kakomi_ph_02 市販されているカワハギ用のドウヅキ仕掛けがおすすめ


 まず、障害物などを隠れ家にするのが魚の習性。となれば、堤防自体が魚の付き場と考え、その周りをねらうのである。堤防の際には海草やエビ、カニなどの甲殻類、貝類などが付着している。それをエサとする魚たちは必然的に堤防の際へと集まってくる。堤防の際は、岩礁帯の海底と同じ役割を持っていると考えてよい。

 そんな魚たちを手にする方法がイソメをエサにしたドウヅキ釣り。キツネバリ1~2号クラスの小バリを使ったカワハギ用のドウヅキ仕掛けをバッグに忍ばせておくとよい。

 釣り方は、堤防の際に仕掛けを沿わせて上下のタナを探るだけ。底近くでアタリが出ることもあれば、中層でアタリが集中することもある。メジナやメバル、カワハギにカサゴなど多彩なターゲットが期待できる。

kakomi_ph_04 堤防の際ギリギリに落とし込んで海底から宙層までを探ってみる



この記事はつり人2018年7月号でも読むことができます



 
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第1特集は「これなら釣れる! ドライフライ・テンカラ」。テンカラは渓流釣りナンバー1のシンプル装備。けれどもいざ毛バリを振ってみると、思うように飛ばないし、どこを流れているのかも分からない。今号ではドライフライ使用のスタイルを提案! 魚がバシャリと飛びつけば興奮度はMAX。羽虫が飛び交う盛期は今! 風薫る新緑の渓へ身軽にダッシュ。第2特集は「スタートダッシュの入れ掛かり河川! アユ釣り開幕2019」。今期は全国的に渇水傾向といわれる中、気になるアユのソ上状況はいかに? 名手たち注目のアユ釣り河川は? いよいよ本格的なアユシーズンに向けてカウントダウン。今年も熱くニッポンの香魚を追う、待望の季節がやって来た。





2019/6/12

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