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マブナ釣り/乗っ込みマブナはサクラ舞う水郷で :前編

おすすめ時期:4月いっぱい

文◎長谷文彦 写真◎編集部
026-030mabuna_okame_cs6 (1)_1 桜川やその支流には桜並木が広がる。ポイント移動も楽しくなる釣り場だ

サクラの開花頃に盛期を迎える乗っ込みのマブナ釣り。霞ヶ浦に流入する桜川一帯には桜並木が広がり、サクラを愛でながらマブナ釣りが楽しめる。春限定の格別な時間をすごしに水辺へ。

この記事は『つり人』2017年5月号に掲載したものを再編集しています。

短い仕掛けでヤッカラ帯を攻略


 春になるとマブナは産卵期を迎え、産卵のために浅い水路などの水草際に入ってくる。利根川、江戸川、多摩川といった大河川から群れをなして川をさかのぼり始める。親魚は自分の命を顧みず、次世代に命を繋ぐことを第一にし、やっと泳げるかどうかといった田圃の畔道すれすれまでも遡ろうと必死になっている。その春の一瞬の分け前を私たち釣り人はいただいているのだ。

026-030mabuna_okame_cs6 (2)_1 ヤッカラ帯を静かに覗くと……良型のマブナが群れをなしていた

 春のマブナ釣りは乗っ込みのタイミングしだいという面も大きく、なかなか上手くいかないことも多い。タイミングが合った時に後悔しないように、まずは道具をしっかりと整えておきたい。

「春のフナは底を釣れ」の格言どおり、仕掛けは底から30㎝までを丹念に釣れるようなものを作る。上下の誘いは底についたオモリを基準に、30㎝ほど上下させる(縦の誘い)。30㎝ほど仕掛けを移動させて(横の誘い)エサを躍らせるようにする。エサは鮮度のよい虫エサが万能だが、マルキユー『お魚ゲッチュ』など簡単に使えるものもあると便利だ。虫エサが苦手な人にもおすすめ。ミチイトはナイロン1.2号もしくは1.5号を使い、サオの全長よりも短めに作っておく。

026-030mabuna_okame_cs6 (4) 026-030mabuna_okame_cs6 (6) 2 本バリ仕掛けでエサはキヂを使用

 サオは硬調子にして仕掛けは短くするのがポイント。春のマブナは大型のものが多い。サオは大型マブナの引きに負けず、しっかりといなせるもの。また、仕掛けの取り回しが容易にできることが求められる。釣り人の思惑通りにタモへ導けるかどうかはサオ操作が上手くできるか否かにかかっているといっても過言ではない。

 サオは長さの違うモデルを何種類か用意しておきたい。2.7m、3.6m、4.5mをメインに5.1mがあるとたいていの状況をカバーできる。ズーム機能付きなら申し分ない。

026-030mabuna_okame_cs6 (5) ボサに逃げ込まれないようにサオは硬めのものを用意したい

 霞ケ浦では昼を過ぎると筑波下ろしが吹くといわれる。アタリが出やすい軽い仕掛けは、強い風が吹けば取り回しに苦労し、水草やヤッカラに仕掛けを毎度ひっ掛けてしまう。これではポイントを荒らしてしまう。仕掛けは1号前後のナイロンなどでサオの全長よりも5~10㎝短く作ることが肝心だ。水草や障害物(杭)に引っ掛けにくくなる。

 ハリはすべてバーブレスにして使用している。魚へのダメージを最小限にするためだ。使用フックは主にがまかつ『A – 1アスカ』4~6号。ハリスはナイロン0.8号もしくは1号を5~6㎝取り、チチワ止めでミチイトに接続。このハリを選択する理由はエサ付けがしやすく、フトコロが大きく、エサ落ちを防げるからだ。ペンチでカエシを潰しても、微妙にカエシが残るので、エサは落ちにくい。産卵を控えた個体が多いので、魚へのダメージも極力抑えたい。

026-030mabuna_okame_cs6 (2)
 また、ミチイトとハリスの太さには差を付けている。ミチイトは太めに、ハリスは細めにしておけば、コイなどの大型魚がゲストとして掛かった時に高切れを防げる。私は0.4号以上太さを変えている。無理なやり取りを避けてポイントを荒らしたくないし、なにより釣り人の大切なサオを守れる。なお、魚の口にハリが残ってもハリは錆びて、外れるので心配いらない。参考までにミチイト1号の時、ハリスは0.6号にしている。

026-030mabuna_okame_cs6 (3) 「いるいる!」とマブナを見つけて興奮気味の長谷さん

 ポイント選定はまず水深が最低でも20~30㎝以上。そこかしこに波紋や魚の動きを感じられる場所が理想的だ。思わぬ場所で想定外の大型マブナに出くわす時の快感と高鳴る鼓動はこの時期ならではだ。

後篇に続く……


2018/3/28

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