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マブナ釣り/乗っ込みマブナはサクラ舞う水郷で :後編

おすすめ時期:4月いっぱい

文◎長谷文彦 写真◎編集部
026-030mabuna_okame_cs6 (8) 桜川に流れ込むホソを探ってみると可愛らしいマブナが遊んでくれた

サクラの開花頃に盛期を迎える乗っ込みのマブナ釣り。霞ヶ浦に流入する桜川一帯には桜並木が広がり、サクラを愛でながらマブナ釣りが楽しめる。春限定の格別な時間をすごしに水辺へ。

この記事は『つり人』2017年5月号に掲載したものを再編集しています。

往年のマブナ釣り場


 2016年の4月上旬、土浦方面の乗っ込み一番をねらって釣行を試みた。まずは、普段であれば通り過ぎてしまいそうな水深もわずかな排水路に向かった。ここは川幅が3mほどで水深25~80㎝。桜川の水を迂回させて霞ケ浦に導く往年の名場所、備前川だ。今回は大きな商業施設の脇を流れる小場所をねらった。

026-030mabuna_okame_cs6 (7) 桜川は護岸されていない素掘り風の場所もあり雰囲気はよかったが、残念ながらアタリはなかった

026-030mabuna_okame_cs6 (12) 備前川沿いの桜並木は控えめだったが、これもまた趣があった

 ヤッカラと呼ばれるアシなどの枯れた水草が生えていた。そこには無数の産卵によさそうな場所が連なっている。観察してみると、ときおりアシが揺れていた。魚が入っているようだ。期待に胸を膨らませながら仕掛けを準備した。

026-030mabuna_okame_cs6 (10) ヤッカラ帯の隙間に仕掛けを入れてアタリを待つ

 この日使用したサオは3m。ミチイトはナイロン1.5号を1.2mほどとった。サオ全長に対して仕掛けが短いヅキ釣り仕様。サオと仕掛けの長さが極端に違うのは、障害物の真下の底を釣ることに特化しているためだ。魚とのやり取りを楽しむことより、正確にアプローチし、確実に釣りあげることを第一にしている。シモリ0号を3個付け、ハリはがまかつ『A-1アスカ』5号の2本バリ。キヂの1本掛けで水草際をねらった。

026-030mabuna_okame_cs6 (9) 備前川も探り歩く

026-030mabuna_okame_cs6 (11) 備前川で釣れたマブナは銀ピカで筋肉質な体つきをしていた

納竿間際の銀ピカボディー


 春の大型マブナは力強く、エサをくわえるとすぐにアシに突っ込もうとする。先手を取られないように、強引に寄せる必要がある。ここで躊躇すると障害物に仕掛けが絡んでしまい、釣り人の負けだ。ここ一番の集中力と普段からイメージしたやり取りの成果を存分に試すのもこの時期の面白さといえる。前後左右の障害物を見ておき、どのように大ものを取り込むのかを先回りして考えておきたい。

026-030mabuna_okame_cs6 (13) ヤッカラ帯に巻かれながらも最後は強引にランディング

026-030mabuna_okame_cs6 (14) ねらっていた尺には届かなかったが、グッドコンディションのマブナに長谷さんも大満足

 このように言うのは簡単だが、実践は難しい。この日の私はというと、何度かアタリをもらい、ハリ掛かりさせることに成功したがアシに逃げ込まれ、なかなか取り込めなかった。西日が眩しくなり、「あと残り30分か……」と諦めかけたその時、シモリが遠慮がちに水中に引き込まれたかと思うと魚は一気に走った。アシに逃げ込もうと激しく抵抗するが、疾走をいなし、何とかランディング。夕陽に照らされた銀ピカボディーはいつも以上に美しく見えた。

 ゆく春の日の寸借を惜しんでの乗っ込みマブナ釣り。春の好機を逃すのはもったいない。とうぶん仕事が手に付かずそわそわする日が続きそうだ。

026-030mabuna_okame_cs6 (1) 交通●常磐自動車道・桜土浦IC を下りてR6 で桜川、備前川へ

2018/4/3

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