編集部2018年2月9日

タチウオ釣り/奥が深いが釣果は確実。大阪湾のテンヤタチウオ:後編

タチウオ 魚種別釣りガイド

海難救助に活躍する海上保安官「海猿」にあやかり、釣果が伸びずに悩む船釣りアングラーを救助すべく立ち上がった菊池雄一さんを「沖猿」に任命! 関西圏の船釣り最前線をパトロールし、釣果アップの核心部をズバリ解説! 今回は冬の大阪湾でナンバーワン人気の「テンヤタチウオ」、どやさ!

おすすめ時期:7~3月

写真と文◎高崎冬樹

きくち・ゆういち
年間60 ~ 80日は船の上という関西船釣り界の名物男。少年時代に父親の影響でエビ撒き釣り、磯のメジナ釣りにハマり、大学生から本格的に船釣りを始める。大阪市出身。1983年生まれ


海難救助に活躍する海上保安官「海猿」にあやかり、釣果が伸びずに悩む船釣りアングラーを救助すべく立ち上がった菊池雄一さんを「沖猿」に任命! 関西圏の船釣り最前線をパトロールし、釣果アップの核心部をズバリ解説! 今回は冬の大阪湾でナンバーワン人気の「テンヤタチウオ」、どやさ!

この記事は『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています。

食い気スイッチをオン!


 前編ではタチウオ釣りの魅力について、奥が深く釣り自体が楽しい、と紹介した。後編ではそのゆえんである多彩な誘い方を駆使してアタリを誘発する方法を具体的に解説したい。

 菊池さんはタチウオの活性を二段階に分けている。一次スイッチと二次スイッチだ。

 一次スイッチとはタチウオがテンヤを見つけ接近し、じゃれ付くようになった状態。ただし、ここでアワセを入れてもハリには掛からない。そこから次の誘いを入れることで、テンヤを押さえ込み、エサのイワシを口にする二次スイッチが入る状態に持っていく。

 タチウオの活性が高い場合は、一次スイッチをとばしてそのまま二次スイッチが入る。いきなりサオが舞い込むとか、逆に食い上げるアタリが出る時がそうだ。こういう場合は即アワセ。非常に簡単で誰にでも釣れる。ただ、実際にはもう一段階の誘いを駆使しないと二次スイッチが入らない状態が多い。

 菊池さんが実践している具体的な誘い方は「ジャーク&ステイ」「ストップ&ゴー」「電動微速巻き」「リフト&フォール」の4つ。そこから得られる反応でさらに対応を変える。詳しくは別表をご覧いただきたい。

菊池流テンヤタチウオ〝深追い掛け〟釣法
基本の誘い4パターン(使用頻度の高い順)

ジャーク&ステイ 120_123_kansai-okizuri_cs6 (1) ハンドル1回転のジャーク2回&ステイ3~8秒を繰り返す(徐々に上へ)

ストップ&ゴー 120_123_kansai-okizuri_cs6 (2) ハンドル2回転&ステイ3~8秒を繰り返す(徐々に上へ)

電動微速巻き 120_123_kansai-okizuri_cs6 (3) シマノ・フォースマスター400のスピード2~8で一定速で巻き上げる(徐々に上へ)

リフト&フォール 120_123_kansai-okizuri_cs6 (4) 3~10秒でゆっくりロッドを持ち上げ、同じペースで下ろすを繰り返す(この時は決まったタナで釣るがアタリがなければタナを下げていく)

釣果倍増アドバイス!
アタリに応じてアワセ方を変える

パターン1:サオが舞い込む
即アワセ。掛からなければ1回ジャークしてステイ

パターン2:食い上げる
即アワセまたは素早くイトフケを取ってアワセ。掛からなければ1回ジャークしてステイ

その他の大小のコツンというアタリ(上げ下げどちらでも)
● 当たったらすぐに(1秒以内を意識)ハンドルを半回転し5~10秒ステイさせる
● 大きく間隔が短いコツンの時は素早くしっかり半回転させ、小さく間隔が長いコツンの時はやさしく半回転させる

 テンヤタチウオは待ちの釣りではなく積極的に仕掛ける攻撃的な釣り。可能な限りタチウオがテンヤをくわえる状態を作り出せれば、この釣りの魅力にどっぷりハマることができる。

120_123_kansai-okizuri_cs6 (3)_1 海面に浮上したドラゴン。フックは口の外、タチウオのほおあたりに掛かっている。これがテンヤタチウオの理想のフッキング。テンヤにセットされたイワシの腹を食いに来たタチウオを横から掛ける。向こうアワセの場合はハリが口に掛かることが多い

120_123_kansai-okizuri_cs6 (2)_1 2016年12月、大阪府岡田浦の湊丸でゲットしたメータークラス。こんなサイズは序の口。菊池さんの大阪湾での最大は129㎝。150㎝クラスの超大ものも釣れることがある


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2018/2/9

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