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編集部2024年4月3日

ANAグループの第3ブランド「エアージャパン」でタイ王国に釣りに行ってきました!

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成田ーバンコク間で新たに就航したANAホールディングスグループの新航空会社「Air Japan(エアージャパン)」。最安値5万円台でバンコクまで往復できる同社のフライトで、タイ王国の釣り旅に行ってきました。その様子をレポートします。

編集部◎写真と文

 成田ーバンコク間で新たに就航したANAホールディングスグループの新航空会社「Air Japan(エアージャパン)」。最安値4万円台(4月1日現在)でバンコクまで往復できる同社のフライトで、タイ王国の釣り旅に行ってきました。その様子をレポートします。

Air Japan

 

祝! エアージャパン就航 成田ーバンコク間が最安値4万円台の往復便も

 JTB総合研究所が発表している観光統計によると、2024年1月のインバウンド(訪日外国人)の数値は268万8100人とコロナ前の2019年1月と同レベルまで回復。一方、日本人の出国者数はまだコロナ前よりは少ないものの、2023年1月の44万3105人の倍近い83万8581人となった。インバウンドに比べて出国者数の回復が遅れているのは、円安や物価高が影響していると推察される。実際、航空運賃は世界各地で高止まりしていて、これが足枷になっているようだ。

「久しぶりに海外に行きたいけど、何かいい手はないだろうか」と悩んでいる方に朗報。ANA(全日本空輸)、Peach(ピーチ・アビエーション)に続く、ANAホールディングスグループの新航空会社「Air Japan(エアージャパン)」が、2月9日に成田―バンコク間で就航した。これはフルサービスキャリアのANA、LCCのPeachに続く第3のブランドであり、座席の広さはフルキャリアと同等、サービスと料金はLCCに近いというイメージ。

  エアージャパンの料金がどれだけ魅力的かというと、例えば9月5日(木)成田出発、9月10日(火)成田着のバンコク路線料金を調べてみると、最安値が4万1,390円。それに対して、ANAの同路線の同日最安値料金は11万3,690円(4月1日現在)。

 ただし、エアージャパンは1日1便のみ。2024年6月1日から10月26日の期間は往路が成田発18時。スワンナプーム国際空港着22時45分(現地時間)。復路はスワンナプーム国際空港発23時45分(現地時間)。成田着8時5分。

 ちなみに、日本とタイの時差は約2時間で、実際のフライト時間は約6時間30分。

 現在、エアージャパンが就航しているのはスワンナプーム国際空港(タイ)と仁川国際空港(韓国)のみだが、4月26日からはチャンギ国際空港(シンガポール)が加わる。フルサービスキャリアでもLCCでもない第3ブランドのエアージャパンとは、いったいどんな飛行機なのか。百聞は一見にしかずというわけで、早速エアージャパンに乗ってタイに行ってきました!

 

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初めて見るエアージャパンの機体。期待に胸が膨らむ!

 

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機内持ち込み可能な荷物はご覧の通り

 

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最前列の広々とした座席もいわゆるエコノミークラス

めっちゃ快適な空の旅。運賃タイプは3つで、最も高価な「Selected」でもフルサービスキャリアの半分以下の値段

 エアージャパンは3つの運賃タイプを採用している。最も安価な「Simple」タイプは、座席指定や預入手荷物等のオプションが含まれていない一番シンプルな運賃タイプ。「Standard」は座席指定や預入手荷物といった基本のオプションがついた運賃タイプ。預入手荷物は1個で23kgまで。機内食は別料金。そして、最も高い「Selected」は前方ゾーンの座席指定や預入手荷物に加え、オリジナルの機内食等、さまざまなオプショナルサービスがついた運賃タイプ。23㎏までの手荷物を2個まで預けられる。

 先述の9月5~11日のフライトを例に挙げると「Simple」は4万1390円、「Standard」は4万8790円、「Selected」は5万7990円(4月1日現在)。「Selected」でもフルサービスキャリアのほぼ半分である。今回、釣り具をたっぷりと持参するので、余裕をもって「Selected」を利用したところ、往路は最前列シートを予約でき、復路も非常口前の広いシートを利用することができ、とても快適だった。

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非常口近くの座席もご覧の通りの広さ

 

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機内で映画を観る場合、自分のデバイスを機内Wi-Fiに接続すると観られる

 

 さて、肝心なタイの釣り事情に関して。バンコクを拠点にした場合、人気があるのは現地名チャドゥ(ジャイアントスネークヘッド)やチャオプラヤキャットフィッシュ、メコンオオナマズ、バラマンディなどがねらえる管理釣り場。あるいはタイ湾の船釣りを楽しむことが可能。管理釣り場に関しては、コロナ期間中に閉鎖してしまったところも少なくないようだが、ルアーアングラーに人気のパイロット111や世界の淡水大魚が潜んでいるブンサムランなど有名釣り場は現在も営業中。

 海釣りに関してはバンコクからクルマで2時間くらいのリゾート地パタヤビーチ周辺から出船して、ロックフィッシュやアオリイカのエギングが人気。

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タイに限らず海外に釣行する際にはパックロッドがおすすめ。今は各社から高性能のパックロッドが発売されている

 

ルアー&フライでねらうパワフルファイター! バラマンディー、ジャイアントスネークヘッド、巨大ナマズが釣れる管理釣り場「パイロット111」

 まずはバンコクからクルマで1時間ほどのパイロット111。ここは、ルアー&フライ専用の管理釣り場。灌漑用の池が10個あり、チャドゥが多い池、バラマンディが多い池、ナマズ類が多い池といった具合に、池ごとに特色がある。

 パイロット111の利用料金は一人500バーツ。日本円で約2000円。受付の管理棟ではパッタイやカオマンガイなどの軽食も食べられる。

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こんな感じの雰囲気のある灌漑用の池が釣り場になっている。管理釣り場とはいっても、ドキドキさせてくれる

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受付がある管理棟では軽食もいただける

 

 管理釣り場とはいえ、いずれの魚も引きは強く、日本のエリアトラウトのようなタックルでは全く太刀打ちできない。まず、メインラインはPE1.5‐2号は最低でも欲しいところ。ナマズを考慮すると3号いや4号あると安心。リーダーは目安としてPEラインの4倍の太さのものを1~2m。PE2号ならリーダー8号といった感じ。 

 リールはスピニングなら4000~5000番クラス。ロッドはチャドゥやバラマンディならシーバスロッドくらいでいいが、ナマズ類にはちょっとパワー不足。いずれにせよ、ロッドに関してはパックロッドがおすすめ。長尺の荷物を海外に持ち込む場合、破損や紛失などのトラブルが国内線よりも起きやすいと認識しておいたほうがいい。パックロッドならスーツケースに入れられるから、通常の手荷物として預けることができる。ちなみに、55㎝以内のパックロッドなら機内持ち込みも可能。シマノの「ワールドシャウラ ドリームツアーエディション」シリーズなどは、まさに海外に持参するために作られたロッドといっても過言ではない。

 

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銀ピカのバラマンディ。ジャークベイトやサスベンドミノーがよく釣れるというが、ワームやバイブレーションの実績もある

 

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パタヤ在住の小林龍彦さんに何やらヒット!

 

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ジャイアントスネークヘッドではなく、タイ名プラーチョン、英名ストライプドスネークヘッドフィッシュ

 

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サワラ用のシンキングミノーにヒットしたジャイアントスネークヘッド

 

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タイでチャドゥと呼ばれるジャイアントスネークヘッド。マレーシアではトーマンと呼ばれる。大きなものでは1mを超える

 

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これは以前小林さんが釣ったチャオプラヤーキャットフィッシュ。ナマズとは思えない強烈な引きを楽しませてくれる

 

ライトジギングで高級魚のスジアラをゲット! バンコクから車で2時間のビーチから出船

 海釣りはバンコクからクルマで2時間ほどのパタヤビーチ周辺のマリーナや、バンサレーというローカル色の濃い港町から出船する船釣りがポピュラー。パタヤ周辺はチャーターボート、バンサレーは木造のポンポン船が多い。日本語どころか英語も通じないと思っていた方がよく、バンコク市内の釣りツアー会社などで手配してもらうと安心。

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今回はバンサレーの漁港の横に続いているビーチから出船した

 

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お世話になったキャプテン・トー。

 

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ルアーの引き釣りをしていた現地の漁船。サワラ類をねらっていたようだ

 

 タイ湾は遠浅で、日帰りで狙う海域は水深20 mくらいがメイン。ライトジギングでハタやスジアラ、イケカツオなどがメインターゲット。日並みしだいではスギやオキサワラ、カスミアジなどをキャスティングで狙える。また、近年はアオリイカ釣りが人気で、浅場でのキャスティングもしくはティップランも楽しめる。釣れるサイズは300-400gが多いが、1kgクラスも期待できる。

 ライトジギングはPEライン1号前後で、リーダーは4~5号を2~3m。

 使用するジグは15-50g。浅場がメインのためバーチカルというより、スピニングタックルでキャストして底層をリトリーブするイメージ。インチクにタコベイトやワームを付けるとハタ系がヒットしやすくなる。今回お世話になったキャプテン・トーさんは、終始インチクを使用し、着底後6~7回リトリーブして素早くフリーフォールで着底させ、着底後再び6~7回リトリーブという感じで底層を狙っていた。結果、沖縄のイシミーバイ(カンモンハタ)に似たモヨウハタやスジアラを連発させていた。

 

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インチクでモヨウハタを連発ヒットさせたキャプテン・トー。ハタ類はタイではほとんどがプラー・カウと呼ばれている

 

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これがキャプテン・トーが使っていたインチク

 

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小林さんに何やら大物がヒット! 水面を割ったのはスジアラ

 

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高級魚のスジアラを手に破顔一笑の小林さん

 

 アオリイカはPEライン0.6-0.8号。リーダーはフロロカーボン1.5号1-2m。エギは3号がメインで2.5-3.5号。水深10m以上のポイントを狙うならティップランがよく、ケンサキイカも混じる。ケンサキイカをメインに狙うならスッテの方がいい。アオリイカは日によって数釣りが楽しめる。年々タイでも人気が高まっていて、プレジャーボートでエギングを楽しむ富裕層も増えているという。

 

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これは以前、小林さんが釣ったアオリイカ

 

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これがタイのアオリイカ。現地でも大人気

 

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タイの釣り船は木造のポンポン船(焼き玉エンジン)が多い。船足は超スロー。予算に余裕があるなら、プレジャーボートをチャーターしたほうが広範囲を探れる

 

はじめての海外旅行にうってつけなタイ王国の釣り旅

 タイは親日国であり、治安も比較的良い。円安とはいえ物価もまだ日本よりは幾分安く、料理も美味しい。はじめての海外旅行先としてうってつけだが、一点注意したいのが暑さ対策。特に日差しの強さは日本のそれとは明らかにレベルが異なる。年間を通じた気候は、11〜2月が乾季、3〜5月が暑期、6〜10月が雨期となっている。雨期といっても日本の梅雨のように1日中シトシト雨が降り続くようなことは少なく、スコールが短時間降ったら、その後はからりと晴れるといったイメージ。スコールの後は気温が下がり過ごしやすくなる。一方、乾季や暑期の炎天下の釣りは、日焼け対策を万全にして臨みたい。

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フルーツの女王といわれるマンゴスチン。タイでは比較的安価で味わえる

 

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タイ王国は2022年6月にアジアで初の大麻解禁国になった。そのためか、街中には至る所に大麻を販売するショップが建っていた

 

 

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