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アオリイカ・クロダイ釣り×温泉/鹿児島県南さつま市・野間半島

港の一画にある宿を拠点にのんびり波止釣り三昧

小田部修久◎レポート

この記事は『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています。

034-041onsen_guide_cs6 (36) 大型のアオリとクロダイの実績に富む片浦港


 薩摩半島の西端に位置する野間半島は、北に吹上浜を仰ぐ。浜から半島の北側にかけては砂地の海底が多く、場所によってはかなり遠浅になっている。

 一方、野間半島の先端を回り込んで南側に下ると沿岸の表情は一変し、急峻な斜面に荒々しい岩場が続き、ヒラスズキが潜む一帯となる。釣り人であればドラスティックなこの転換にワクワクするはずだ。

 北側の砂地帯ではアオリイカ、クロダイの魚影が濃いのが魅力。この2魚種は春が産卵期で藻場が重要な役割を果たすことで共通しており、当地はその条件が豊かに保たれているようだ。

 また、東シナ海に面していることからもカツオやシマアジなど引きの強い魚の回遊もよく見られる。

 オカッパリで手軽にねらうならアオリイカ、クロダイが双璧といえ、南に位置しており、水温も本土と比べると高いため、冬期でも楽しめる。

 さらに、ここで紹介する笠沙恵比寿は野間池港の一画に建つので、野間池の沖磯に釣行するにはすこぶる便利。野間池の沖磯は、九州で紹介したほかの2ヵ所同様にメジナのハイシーズンを迎えている。南海の大メジナをねらうのも捨てがたい。

 3㎏を超すような大型はさすがに春まで待たねばならないが、毎年実績があるだけに今後も要注目エリアだ。春の前、すなわち冬期はさすがに型、数ともにシビアになるが、それでも1㎏前後までは期待できる。

 クロダイも同様に春は年無しの数釣りというクロダイ愛好者なら垂涎ものの状況になりやすいが、冬期はご多分に漏れず、辛抱しながら大型の登場を待つケースが多い。しかし、周辺にはかなりクロダイがいるので確率は高い。

 徹底的な底釣りがクロダイの原則といわれるとおり、海底に絞って釣ってよい。クロダイ釣り場につきものの二枚潮は、この一帯が外洋に近いこともあってか比較的気にならず、水中ウキの使用は前提としなくてよい。もちろん、状況や本人の流儀に応じて釣りを楽しめばよいと思う。漁港で釣る場合、多くは波止の外側に釣り座を構えることが多いが、港内の短い波止でもクロダイはかなり入っているので、足場の低さや風の影響をかわせる内波止を選ぶとよい。特に片浦漁港は実績に富む。

034-041onsen_guide_cs6 (37) 野間池港もアオリイカの好釣り場。手前に笠沙恵比寿、奥に野間半島のシンボル野間岳がそびえる

笠かさざ沙恵えびす比寿
℡0993・59・5020
034-041onsen_guide_cs6 (38) 住所●鹿児島県南さつま市笠沙町片浦14847番地1
営業時間●15~20時(立寄り湯)、宿泊客は6時30分~8時30分、15~22時30分
料金●大人390円、小学生150円、乳幼児80円

氣呑山河(チートンシャンバ)
℡0993・58・8280
034-041onsen_guide_cs6 (39) 住所●鹿児島県南さつま市笠沙町赤生木1855番地
営業時間●10~20時(19時半までに受付のこと)
料金●大人390円、小学生150円、乳幼児80円

 笠沙恵比寿は、豪華観光列車ななつ星をデザインした水戸岡鋭治さんのデザインの宿。東シナ海が一望できる全室海側の和洋メゾネットタイプとなっている。素晴らしい自然、神話や伝説に彩られた歴史、祭、そしておいしい海の幸と杜氏伝承の焼酎が魅力で、素朴な世界に贅沢な時が流れている。クルージングやシーカヤックも体験可能。宿も風呂もよいが、天然温泉の氣呑山河が近くにあり、泉質は塩化物泉で筋肉痛や神経痛に効く。
034-041onsen_guide_cs6 (8)
交通●九州道から指宿スカイラインの錫山ICを下りて、県道19号、県道20号、R270号を経てR226を西進すると野間池
問合先●ポイント谷山店(℡ 099・260・8581)


2017/12/25

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