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編集部2024年10月9日

岐阜県/飛騨川水系白川 アユルアーで竿抜けポイントを狙う方法

アユ 全国おすすめ釣り場 岐阜

シーズン後半は大アユねらいが面白いのは友釣りもルアーも同じ。今年からアユルアーが解禁となった飛騨川が好調という情報を聞き、夏はアユルアーに夢中というデュオスタッフの萩原徹さんが訪れた。

シーズン後半は大アユねらいが面白いのは友釣りもルアーも同じ。今年からアユルアーが解禁となった飛騨川が好調という情報を聞き、夏はアユルアーに夢中というデュオスタッフの萩原徹さんが訪れた。

写真と文◎編集部

想像以上の力強い引きはルアーでも楽しい

まだまだ暑さは続くが、夏も後半戦に入った。年魚であるアユが育ち、大型ねらいに沸く季節の到来だ。大アユの引きは一度でも味わうと虜になってしまうほど強烈。そんな魅力にハマったアングラーの一人がデュオスタッフの萩原徹さんである。

「川に浸かって釣りをするだけでも涼しくて気持ちいいのに、ひったくられるような強いアタリとその後のファイトはとても痛快です」

よく足を運ぶという利根川の群馬漁協管轄エリアでは今シーズンすでに25 ㎝クラスを釣っている萩原さん利根川でさらなるサイズアップをねらいたいと考えていたが、7月末から続く連日の夕立や夜中の降雨により増水ときつい濁りで釣りにならない日が続いたため利根川釣行を諦めざるを得ない状況になってしまった。

そんな矢先、飛騨川水系の白川が今年からルアー使用可能でしかも良型が釣れるとの情報をキャッチ。足を運んでみることとなった。

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群れアユの姿が見られた

 

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区間制限なしでのびのびと楽しめる

白川は岐阜県を流れる飛騨川の支流である。飛騨川漁協が管轄しており、白川のほかにも飛騨川本流や赤川、菅田川、黒川、佐見川、神淵川などの支流でもアユ釣りが楽しめる。天然遡上もあるが、メインターゲットとなるのは放流された湖産系と海産系のアユ。シーズン後半には大きく育ち、型揃いのアユがねらえるのが魅力だ。今年は8月1日の時点で26.5㎝も釣れている。

そんな白川は今年からアユルアーができるようになった。しかも区間の制限はなく全域で可能。白川以外の支流や飛騨川本流でも楽しめるため、増水時など状況が悪い場合には大きくポイント移動できるのも魅力的だ。掛けバリに関するルールもそう厳しくはなく、各ルアーメーカーが推奨する一般的なアユルアーのスタイルであれば問題はないだろう。ただし、友釣りファンも多いため、トラブルにならないよう距離感などは充分配慮して入川したいところだ。

白川は飛騨川漁協管轄の中では友釣りのメインフィールド。オトリ店があちこちに点在しており、友釣り河川としての人気が伺える。コンビニで日釣券を購入し、川沿いの道を進み上流へ。萩原さんが訪れた8月上旬は渇水でアユの反応も鈍いタイミング。漁協のホームページを確認すると前日の晩に雨が降って水量は少し平水に近付いたようだが果たして。

この日は友釣りファンが多く、主だったポイントには大抵車が停まっていた。何ヵ所か回ってみて、比較的釣り人が少なくポイントのバリエーションが多い東白川地区の新魚戸橋周辺で釣りを開始する。まずは橋直下にある岩周りを目標に萩原さんはダウンクロスで投げる。橋下は友釣りよりもルアーが有利だ。腰上程度の水深があるためルアーは流鮎DEEP(デュオ)を選択し、ドリフトさせながら探っていく。

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デュオからリリースされているアユルアー。上から流鮎110F(カラー:煽り鮎)、流鮎DEEP(カラー:野鮎)、流鮎DEEP(カラー:黄金鮎)、流鮎VI B(カラー:煽り鮎)。流速や水深で使い分けることでチャンスは格段に増える

 

「最近よくやる釣り方なんですけど、ドリフトさせると反応してくるアユが多いんですよ。大切なのはルアーの向きが流れに対して横を向いていることです。いわゆるライン先行の形でドリフトさせています」

コツは着水後すぐに潜らせるのではなく、ルアーの姿勢を作ってからねらっているポイントの手前でリールを巻いて潜らせること。先に潜らせてしまうとルアーを横向きにするのはかなり難しいからだ。

時折キラッと水中が光るため、確信を持って何度もトレースするとねらいどおりヒット。白川での一尾目に萩原さんの顔がほころぶ。

「ガツンと手もとに来る気持ちのいいアタリでした。良型でしかも太い。来た甲斐がありましたね!」

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急流を探るならバイブレーション

さらなるサイズアップをめざして流れの強い上流の瀬へ移動。釣りにくい場所ほど大アユが残っている可能性が高いと考え、流れの緩い場所は垢腐れを起こしているので深くて流れの利いている流心だけをねらっていく。オトリを入れるのも難しいような水押しの強い流れはミノーだと弾かれてしまってうまく潜らないこともある。そんなときは抵抗の少ないバイブレーションタイプの出番だ。萩原さんは流れの強弱に応じて流鮎DEEP、流鮎VIB を使い分けて釣り下っていく。ドリフトのほか、しっかりボトムに当てながら引いたり一点に留めたりとさまざまなアプローチをかけるが反応はない。川が狭まりガンガンに流れる場所も積極的に投げ込んだが不発。土用隠れだろうか? 後ろ髪をひかれつつもポイント移動をしてみることにした。

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萩原さんが使用するロッドはアユルアー専用ロッドの翠流DSRC-106(デュオ)。10 フィートを超すロングロッドで広い流れでもルアーをコントロールしやすく、ここぞというポイントでルアーを止めることも簡単。リールはカルカッタコンクエストBFG(シマノ)のハイギヤモデル、ラインはPE0.6号にフロロカーボン1. 5号を1ヒロ接続している

 

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巻き返しは粘るが勝ち

朝に通りがかった時は友釣りファンが多くいた中川原水辺公園前にエントリー。石が小さく直線的な流れのためテンポよく釣り下り広範囲を探っていく。サオの長い友釣りでは釣りにくいであろう木が茂るヘチ際に投げ込むが思ったような反応は得られない。日差しが山に遮られるようになってきた頃には橋の下流まで釣り下ってきた。

大岩の巻き返しにアユが数尾見えた。しかも追い払うような動きをしている。ただし、流れを受けることが前提のアユルアーでは反転流を釣るのは難しい。流れが上流に向かい、勢いも弱いためコース・レンジともに思い通りにルアーを引けないことも多いからだ。萩原さんは着水点、リトリーブスピード、立ち位置など一投ごとに微調整をかけながら何度も投げ続ける。しばらくしてついに掛かった! ものの、痛恨のバラシ。それでも同じポイントへ粘り強く投げ続けると再びヒット。ドラグを効かせながらじわじわと寄せ、今度はしっかりとタモへ引き抜いた。

「夕方になってようやく追い気が出てきたみたいですね。初めての川ということもあってなかなか難しかったですがまたリベンジしたいと思います!」

ルアータックルでドラグを引き出す大アユとの駆け引きに挑戦してみるのも面白そうだ。

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※このページは『つり人 2024年10月号』を再編集したものです。

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