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編集部2021年8月7日

立川ユウイチはBUZZらせない・後編

河川/湖沼 ブラックバス Basser バス釣り バズベイト トップウォーター

  房総ロコの間で亀山湖にその人ありと言われるバズベイター・立川雄一さん。 アマの手練れたちが集うのむら平日トーナメントで数々の優勝とビッグフィッシュ賞、そして年間タイトルの原動力となってきたバズベイティングを相模湖で見せていただいた。後編。

バズベイト水面直下引きで炸裂!

房総ロコから学ぶ、アンダーウォーターバズベイティング 後編

◎Basser編集部

この記事は『Basser』2020年9月号に掲載したものを再編集しています。

 

房総ロコの間で亀山湖にその人ありと言われるバズベイター・立川雄一さん。
アマの手練れたちが集うのむら平日トーナメントで数々の優勝とビッグフィッシュ賞、そして年間タイトルの原動力となってきたバズベイティングを相模湖で見せていただいた。後編

 

前編の記事はこちら→ 「立川ユウイチはBUZZらせない 前編」

 

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(プロフィール)
立川雄一(たちかわ・ゆういち)


1970年生まれ。

昨年まで亀山湖で開催されていたのむら平日トーナメントで、バズベイトをメインルアーに2012年3月、6月、7月の3大会で勝って年間優勝。2014年の4月大会でも優勝。2019年は年間2位。

トレーラーをセットしたバズベイトをそのまま収納できるように自作したボックスの側面は、のむらボートの「50UP」ステッカーで埋め尽くされている。今年から相模湖の日相カップに参戦

 

 

POINT 04
「10m以内」のショートキャスト


長い距離を引いて追わせるのではなく、「バスの眼前に突然バズを現われさせて、いきなり音を鳴らす」ことでリアクション気味にスイッチを入れ、バスに我を忘れさせてバイトさせるのが立川さんのスタイル。5mほどの近距離から、まるでジグのようにスポットを撃っていく

 

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着水を無音に

立川さんのキャストは着水音がまったくしないことさえあるほどサイレントだ。


「トップウォーターの釣りで学んだことなのですが、着水音はさせないほう断然釣れます。どこかから飛んできたものではなく、最初から水中にあったものが動きだしたかのように引くためです。でかいものが『ぱしゃ』とか『ぺしょ』とか軽い水音を立てて落ちる、そんな生々しい着水音ならOKですが、その音をねらって出そうとするくらいなら、まだ無音にするほうが簡単です」

弾道を低く抑えてライナー気味に投げたら、ルアーが水に触れる瞬間に速度がゼロになっているようにサミングする。

あるいは、着水直前にサオ先にルアーを一瞬持たせて(サオ先でルアーの重みを受けて)から水面に置くように水に浸ける。

「練習してできるようになったのではなく、そうしないと釣れないから、キャストに気を遣って長年釣りをしてきたらこうなっていました」

 

引くコース

ねらったスポットに対してとにかくタイトに引けばいい、というものでもないらしい。


「まず、ロングキャストはしません。投げても10mくらいです。

そしてバスの真上を通すのではなく、バスがちょっとだけ追わなきゃいけないくらい、ねらったスポットから離してコース取りをします。

自分(バス)に向かってくるエサ(ルアー)ではなく、ちょっとだけ離れたところを自分に気づかずに泳いでいるエサを演出するわけです。

見つけた! 追うぞ! と感情と行動に能動的な動きを与えてあげたほうが、バスも高揚するのかスイッチが入りやすいし、バイトも深くなるように思います。

かといって遠すぎるところを引いてもリアクション効果が薄れるので、離すのは『ちょっとだけ』です。具体的に何cmとかは状況しだいなので言えません」

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ショートキャストでねらいを定め、待望のヒット!

 

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44cm・1410g

ヒットルアーはダイナモ3/8oz(HMKL)+デスアダー6in(deps)

濁りの中から現われて猛スピードでバズに突っ込んできた。トレーラーフックが外掛かりしていた。

 

 

POINT 05
「一定のレンジ」を引く

 

着水直後はロッドを立て気味で巻く

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手前にくるにしたがってロッドを下げていく19-3

 

 

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着水直後はロッドを立ててバズを引き始め、手前へくるにしたがってロッドを寝かせていく。引く速度を変えずに一定のレンジを引くための、バズベイトの基本動作であり、水面下をデッドスローに引くために欠かせない技術でもある

 

レンジ調節

 

「以前は水面をモコモコさせるくらいの引き方をして釣っていた」と言う立川さんだが、取材当日の引き方は


70% 引き波ナシ(超低速)
15% もわもわ引き(低速)
10% モコモコ引き(中速)
5% ショポショポ引き(高速)
 

といった割合だった。
「ショポショポ引き」は、ペラの先端がかろうじて水面上に出るくらいの一般にはデッドスローとされる速度。

その他の3パターンはペラまで完全に水中に没した状態で引いている。

この取材では、レンジは水面直下にほぼ固定で、引き波のあるナシは、イコール・引く速度の違いだった。


「いまは、水面直下を、水面がもわもわしないくらいゆっくり引くことが多くて、それでもバスの反応が悪いようならレンジを下げてみます。

といっても、ペラ1枚分下げてみるとか、ペラ半分戻して(上げて)みるとか、そういう微妙な出し入れです。表層の釣りはその数cmでバスの反応が劇的に変わります。

バスと相談しながらレンジをすり合わせていくのが、この釣りの醍醐味です」

 

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2匹目をランディング

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49cm・1640g、ヒットルアーはノーマルのO.S.Pバズ02ビート+デスアダー6in(deps)

 

 

表層攻略にもうひとつプラス

 

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サカマタシャッド8in(deps)+ノガレス・フッキングマスターモンスタークラス#10/0(モーリス)+ボーンラトラーM(ZAPPU)を係留船の際でトゥイッチして釣った。

ルアーがでかいので魚のサイズ感が狂うが、これも43cm・1350gのナイスフィッシュ

 

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サカマタシャッド8in用タックル

ロッド:HGC-64XSサイドワインダー・コンストリクター(deps)
リール:06アンタレスDC7・ライト(シマノ)

 

 

 

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