太房岬は房総半島の南部にある館山湾の北側から東京湾に向かって伸びる半島。80mほどの山で形成された半島には遊歩道や展望台があり観光客にも人気の場所だ。
サオ抜けで尺オーバー
渡邉長士◎文・写真
渡邉長士
昭和56年生まれ。千葉県いすみ市在住。「釣れる魚は釣れる時に釣る」をモットーに地元の房総半島を中心に旬な魚を常にねらっているマルチアングラー。釣りは5歳の時から始め、アジング歴は10年以上
この記事は『つり人』2016年12月号に掲載したものを再編集しています。
大ものは磯際に
太房岬は房総半島の南部にある館山湾の北側から東京湾に向かって伸びる半島。80mほどの山で形成された半島には遊歩道や展望台があり観光客にも人気の場所だ。太房岬は好ポイントが多く、半島の右カドには突き出た明神岬、先端は歩いても行けるマスマ島、南側には足場のよい南ケイセンなどがある。
ターゲットはシーバス、サバ、イナダなどの回遊魚、ムラソイやカサゴなどの根魚。これからの時期に面白いのがメバルだ。太房岬ではメバルねらいのアングラーが少ないため、場荒れしておらず、周囲はどこでも実績がある。中でも特におすすめなのが北側のゴロタ場と明神岬。ここはアベレージサイズが大きく、30㎝を超える尺メバルもねらえる。
太房岬の北側は手前の200mほどは砂地になっていることが多いが、先端に行くにつれて海中には石や岩が多くなり、メバルの魚影も濃くなっていく。
冬から春にかけては海藻が多くなり、釣りづらくなる。だが、海藻にメバルが付くようになるので釣果が安定してくる。海藻以外にも大きな岩などの際にメバルが付くことも多く、日中でも陰の部分をねらうと30㎝クラスの大型がヒットすることもある。
明神岬は岬の先端部ということもあり、潮通しは抜群。岬の正面には沈み根があり、右側は足もとから水深がある。全体的にどこでも可能性はあるが、特にねらいたいのが足もとの磯際と正面から左側にかけての沈み根周辺だ。
好実績は波動の強いシャッドテイル系
タックルは7~8フィート台で10g程度のルアーを投げられるメバルロッドにリールはダイワ製品なら2000番か2500番を組み合わせる。巻き取りスピードが速いハイギアがおすすめだ。ラインはPE0・4~0・6号にフロロの2・5号前後を1mほど結ぶ。
基本のルアーは2~3インチのソフトルアー。ここのメバルはスレていないので、波動の強いシャッドテイル系が強い。リグは海藻がなければ2~3gのジグヘッドリグや5~7㎝のミノーやシンキングペンシルも面白い。
海藻がある場合や、ボトム付近など根掛かりしやすい場所をねらう時はオフセットフックを使ったスプリットショットを使うとよい。3B程度のガン玉をルアーの20~50㎝ほどの場所に3~5個打つ。一番下のガン玉にラインを1回巻きつけてから潰すとキャスト時にズレない。
釣り方はまず扇状に表層から中層を広範囲に探り、反応がなければボトムを舐めるように引く。メバルがいればすぐに反応が得られるので、粘らずに移動しながらテンポよくねらっていきたい。
ヒットしたら海藻などに入られないように、ある程度強引に寄せることが重要だ。大型メバルは夜がメインだが、ポイントの把握と安全のために明るいうちから釣り場に入るのが無難だ。
場荒れしておらず尺オーバーも射程圏内だ
問合先●サウスエンド(℡0470・23・8827)
2017/10/26