JR外房線・東金線大網駅を降りると、目の前を小中川が流れている。僕が約15年通っているマブナ釣り場だ。交通の便も大変よく、電車釣行派、マイカー派ともに満足してもらえるだろう。
駅を挟んで上下流で違う表情を見せるマブナ釣り場
坂本和久◎文・写真
坂本和久
昭和38年生まれ。東京都中野区在住。東京ハゼ釣研究会所属。息子に釣りの楽しさを伝承中のサンデーアングラー。秋は釣りのターゲットがたくさんあって迷ってしまう。もちろん、マブナが中心ではあるが……
この記事は『つり人』2016年12月号に掲載したものを再編集しています。
電車釣行派にもおすすめ
JR外房線・東金線大網駅を降りると、目の前を小中川が流れている。僕が約15年通っているマブナ釣り場だ。交通の便も大変よく、電車釣行派、マイカー派ともに満足してもらえるだろう。小中川の釣り場は大きく分けて大網駅上流と下流に分かれる。駅上流は川幅2~4mで両岸がボサで覆われた雰囲気満点の釣り場。駅から上流に向かって県道20号までは左岸側からサオをだす。両岸のボサの際ねらいが中心。反転流ができていたら必ず仕掛けを入れたいポイントだ。水深が少しでも深くなっていたらなおよい。
県道20号周辺はクランクになっていて、橋の陰や水門周辺、落ち込みの上手がねらいめ。県道20号と並行する流れも対岸のボサの際がねらいめだ。ここは左岸側に県道20号があるので右岸から釣りをする。
駅下流は数年前の河川工事で護岸され、両岸を高さ1mほどのフェンスで囲まれてしまったうえに、川幅は5m近くあり、フェンス越しに釣りをしなければならない。大網駅前橋から下流の寄合橋までの間がポイント。特に大網駅前橋周辺の魚影は濃く、場所によってはヒラを打つマブナが見える。アシが生えている場所もあるので、アシによって流れが緩くなっていたり、深くなっていたりしたら好ポイントだ。
大網駅前橋下流左岸の排水パイプ下も少しえぐれているので、マブナが集まるポイントだ。駅下流は、道路からのフェンス越しの釣りになるので通行人に注意をして釣りをしてほしい。
水深は30~50㎝。釣れるマブナのサイズは10~15㎝が中心だが、時には25㎝を超えるサイズも釣れるので油断できない。
少人数でゆったり楽しもう
タックルは、駅上流ならば渓流ザオ3m。下流は4mが必要になる。ミチイト0・6号をサオいっぱいに取り、シモリウキ00号を6~7個通し、ガン玉5~6号でバランスを取る。ハリは袖3号、ハリス0・4号を5㎝取る。上バリ下バリの2本バリ仕掛けが有効。エサはアカムシを使用している。エサのアカムシは3~4匹付けたほうがアピール力は高い。9月中旬、友人3人と試釣してきた。小雨の降る中、朝1時間ほどの釣りであったがそれぞれ3~5尾の釣果であった。最大は18㎝。広い釣り場ではないので大勢での釣りには向かないが、少人数なら充分楽しめるだろう。
足場が高いポイントもある。4mほどのサオも用意しておきたい
釣れるマブナは10~15㎝が中心だが、20㎝クラスも掛かる
2017/10/26