釣り場は山の中!?秘密の隠れ家で楽しむオマールエビ釣りをご紹介します。
釣り場は山の中!?秘密の隠れ家でオマールエビ釣りを堪能
写真と文◎編集部
この記事は月刊つり人2021年4月号の記事を再編集しています
ほとんどの方は釣った経験がないであろう「オマールエビ」を釣ることができる釣り場をご紹介します。
根木名川最上流にいるもうひとつのエビ
山の中に「海釣りハウス」の看板。牛舎を改造した建物の屋上には巨大なイセエビのモニュメントが。夏場にはオマールエビとは別にイセエビの放流が行なわれる期間もある
ひと口に釣り堀と言ってもさまざまな業態に細分化され、エンターテイメント性を重視した路線もあれば、高級グルメ路線に進むものもある。ここ『コリュッシュ』はまさにそのふたつの路線のある意味で極みであり、いい意味でのキワモノと言える。
海から遠く離れた千葉県富里市の街道からそれた山の中。根木名川(ねこながわ)の最上流の近くに県内最大級の屋内型海水魚の釣り堀がある。
こちらは日中のマダイ釣り堀のようす。イケスの中はそのままに、毎週土曜の夜は電気を落とし、人数分のオマールエビを追加放流している
「根木名川の最上流にオマールエビが釣れるところがあるなんて知りませんでした!」
そう言って目を丸くしたのは髙梨聖子(みなこ)さん。葉県利根川を舞台に活動するバスフィッシングのトーナメント団体・TBC(利根川バスクラブ)に所属する選手で、バスボートやアルミボートを駆って男の選手と対等に釣り、2016年には80人が参加するレギュラークラスで年間優勝に輝いている。トーナメントエリアで一、二を争う人気の釣り場が支流の根木名川であり、これまで根木名川でエビといえば髙梨さんにとってはテナガエビパターンのことだった。
今回は手ぶらで参戦した髙梨さんはレンタルタックルを利用。佐藤店長によれば持参するなら硬めのバスロッドでもいいとのこと。このほか常連さんはひとつテンヤ用ロッドなどを使う人が多いが、長さは2.2 mまでで、ティップにケミホタルを装着するのであまりにも繊細なものは破損注意
ハリスはフロロカーボン2~3 号を30~50㎝。ハリはチヌ3~5号で必ずカエシを潰しておくこと。暗い中でのハリ交換は難しいためレンタルタックルはハリスの先端にあらかじめスナップが結ばれており、ヨリモドシにセットするだけ
想像以上の暗さ
コリュッシュのオーナーの佐藤孝洋さんはもともと活魚専門の卸業者で、活魚管理のノウハウを持っていた。放流されている魚はマダイを中心にシマアジ、カンパチ、アジ、ヒラメなど。2尾まで持ち帰りOKの2時間コース、4尾まで持ち帰りOKの4時間コースがあり、こちらも大人気なのだが、一躍コリュッシュの名前を世に知らしめたのが、毎週土曜に開催しているオマールエビの夜釣りである。
この日も17時になると参加者が、元は牛舎だったという建物の中に次々と吸い込まれていく。オーナーの三男で店長の佐藤秀生さんの仕切りで参加者全員が自己紹介。その後、釣り方や遊び方のルールの説明があり、さらに公平を期するために釣り座を決めるクジを引く(今回は皆さんの邪魔にならないように髙梨さんだけ隅で固定)。大きなイケスを囲むように均等に距離を空けて18個の椅子が置かれている。その間にスタッフの方が人数分、今回で言えば18人なので18匹のオマールエビをイケスに満遍なく放流する。ちなみに全部が釣りきられていないときには19匹以上のオマールエビがいることもある。また、日中の海水魚もそのまま入っているのでオマールエビ以外に魚が釣れる可能性も高い。
エサは持ち込み不可で、オキアミ(100 円)またはアオイソメ(200 円)を購入して使う。店長いわくどちらも食いにそん色はなくミックスも効くと
「イソメはだいぶ苦手でして……」という理由でオキアミオンリーだった髙梨さん。アタリはあったがフッキングまで至らず、最終的にはイソメをチョン掛けにしてハリ先をオキアミで隠していた。各自いろいろ試してみるべし!
次回!実釣開始です!
千葉県・富里市 コリュッシュ/土曜夜のオマールエビ釣り その2(最終回)
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