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編集部2020年12月8日

福島県北塩原村・桧原湖のドーム船ワカサギ釣り

ワカサギ 河川・湖の釣り 全国おすすめ釣り場 福島

晩秋から冬場の東北・内水面の釣りをリードするワカサギ。かつて、ワカサギドーム船は、渓流ファンが禁漁期に氷上シーズンまでのつなぎ的に楽しんできたが、それはもはや過去の話。凍結路を気にせずハンドルを握り、軽装備でエントリーできる利便性。底だけではなく、中層攻略が釣果のカギを握るというこの時期ならではのゲーム性などが魅力だ。氷上ワカサギとは異なるカテゴリーとしてビギナー、ベテランを問わず再評価の声は高まるばかりだ。

8名まで収容可能なプライベート・ドーム(大)。4名で使うには贅沢なスペース。大部屋と違い、仲間とワイワイやりながら釣りを楽しめるのがよい

シーズンを占う序盤戦。仕上がり上々のメジャーフィールド

レポート◎道下 裕

この記事は『つり人』2020年2月号に掲載したものを再編集しています。



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ドーム・ワカサギ、序盤の傾向とトレンド

 晩秋から冬場の東北・内水面の釣りをリードするワカサギ。かつて、ワカサギドーム船は、渓流ファンが禁漁期に氷上シーズンまでのつなぎ的に楽しんできたが、それはもはや過去の話。凍結路を気にせずハンドルを握り、軽装備でエントリーできる利便性。底だけではなく、中層攻略が釣果のカギを握るというこの時期ならではのゲーム性などが魅力だ。氷上ワカサギとは異なるカテゴリーとしてビギナー、ベテランを問わず再評価の声は高まるばかりだ。

 さて、それではシーズン序盤の桧原湖に関する声を拾ってみよう。

「エリアやドーム、釣り座による格差は否めないものの、当歳魚から3年魚までサイズ的に幅がある印象。トップ釣果は500尾超も記録されている。全体的な仕上がりは、ここ数年の好調が持続しているとみてよいのでは?」

「解禁当初は(中層に)浮いた群れが多かった。底ねらいだけでも釣れるが、数を伸ばすには、やはり中層でアタリをひろいたい」

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バイヤーとして宮城の釣りファンをサポートする大河内さん。仙台湾の沖釣り(アジビシ、カレイ)では特に知られる存在だが、ワカサギ釣りにも造詣が深い

 一方、タックルや仕掛けのトレンドはどうだろうか。キャスティング・石巻店の副店長、大河内一夫さんに聞いた。「注目したいのは仕掛け。『小バリ、極小ハリス』の流れはそのまま、ハリスの長さや材質を違えるなどバリエーションが増えた。それぞれが異なる特徴を持っているので、自分の誘いに合ったものを選び、状況に応じて使い分けるのが今風。ハリは、相変わらずキツネ型が強いですね」

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仕掛けのトレンドは「小バリと極細ハリス」。異なるハリの形状、ハリスの材質や長さのものを揃え、個人のクセや相性を加味しながら使い分けるのが今風だという


キーワードは「中層」と「回遊」

「今日の課題は中層攻略、いかにして動きが早い群れに対応するかですね。これまでの経験上、朝イチの入れ食いから時間が経過するにつれて沈黙するパターンが多い。序盤でどれくらい数を伸ばせるか」。土湯峠から桧原湖へ向かう車中、大友貴男さんがいう。彼は仙台湾の遊漁船「蔵王丸」の船長。この日は仲間と桧原湖中部エリア「こたかもり」のプライベート・ドームで釣りをするというので同行させていただいた。

 今期、すでに何度か桧原湖入りしているだけあって、序盤の展開は大友さんの読み通り。水深18mに到達した仕掛けは1投目から間断なくアタリを演出。一方、魚群探知器は中層になお濃密な群れを示している。彼らは迷うことなく、タナを上げた。

 中層の個体はアグレッシブだとは聞いていたが1尾、2尾と矢継ぎ早に明確なアタリを伝えてくる。ただ、ボトムの個体に比べて回遊性が強いのか、反応が長続きしない。終日、中層に依存はできないようだ。反面、上手くハマれば間違いなく釣果を伸ばせる。

 現地筋の情報によると、すでに群れは底に落ち着きつつあるという。例年なら年明け半ばには氷上ワカサギが解禁される。3月の禁漁まで、ドームとは違う趣の釣りを楽しめるはずだ。

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水深カウンター付きの電動リールはマストアイテム。タナ停止機能も備えていればなおよい。中層魚対策は、釣果アップに欠かせない

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仲間内で気兼ねなく釣りができると好評の、「こたかもり」のプライベート・ドーム。4人用と8人用のほか、相部屋での利用も可能。もちろん、タックルのレンタルもできる

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取材当日の天気は未明から荒れ気味。途中の峠道は路面に枝葉を散らす暴風。たどり着いた桧原湖は叩きつけるような雨。朝には近隣の山々が薄っすらと雪化粧していた

Windy(アプリ)
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普段は遊漁船の舵を握る、大友さんイチ押しのアプリ「Windy(ウインディ)」。指定場所の風向きと風速、気温などをリアルタイムで確認できるほか、精度の高い天気予報もチェック可能。ライブカメラにアクセスすれば目的地までの路面状況も把握できるというスグレモノ。釣りファンにはうれしい機能満載の無料アプリだ

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仙台湾の遊漁船・蔵王丸の船長、大友さんも冬場のオフはワカサギ釣りに熱中。数年のキャリアながら魚群探知器や電動ドリルなどの装備は万全。今期はテントも新調し、氷上シーズンに備えている

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大友さんの釣り座。仕掛けを投入する隙間に、伸縮式の水切りラックを渡してハリ外し付きのケースをセット(水を循環する装置の取付可)する。身の回りを広く使え、手返しもよくなる

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道具や仕掛けばかりではなく、エサにもこだわるのが桧原湖の釣り人。ラビット(紅・白)、本ラビットを軸にサシ(紅・白)、チョビムシ、アカムシなどが好まれる

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今回ご一緒の宮崎さんも、ワカサギ釣りの魅力にハマった1人。開始早々に小さなアタリを拾ってニッコリ

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桧原湖のワカサギ釣りは底ねらいが基本とされるが、タナがばらつくシーズン序盤は中層の群れも見逃せない。ベテランは魚群探知器を駆使し、積極的に「空中戦」を挑む

キャスティング 石巻店
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住所=宮城県石巻市恵み野1-2-2
営業時間=10~20時(休前日は21時まで)
問合先=TEL0225・92・0171


交通●東北自動車道・郡山JCTを磐越自動車道・新潟方面へ。猪苗代・磐梯高原ICからR115経由、R459号で約25分

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