編集部2019年11月5日

ワカサギ釣り/ドーム船のフィールド別攻略法:桧原湖編

ワカサギ 全国おすすめ釣り場 福島

ビギナー歓迎のドーム船だが、突き詰めると奥が深い。桧原湖、野尻湖、山中湖を事例に挙げながらベテランのドーム船攻略法を見てみよう。

キモは下バリの使い方

安藤隆弘=解説、丸山 剛、安藤隆弘=写真


ビギナー歓迎のドーム船だが、突き詰めると奥が深い。各フィールドでの事例に挙げながらベテランのドーム船攻略法を見てみよう。今回は筆者の安藤隆弘さんのホームレイクである桧原湖編です。

ロングハリスが効果的


 桧原湖は毎年11月1日に解禁を迎え、その後1月中旬頃から氷上ワカサギ釣りが解禁となるため、今回は氷上解禁前までに絞って解説したい。

 桧原湖は主に、南部、中部、北部でエリアが分けられており、それぞれのエリアに固定式のドーム船(桧原湖では、屋形と呼ばれている)が係留されており、各舟宿の桟橋からエンジン付きの和船での送迎となる。

 解禁当初の11月から12月初旬は南部での釣果が安定し、平均して200~300尾の釣果が出ている。ベテランアングラーになると、500尾を超える釣果も珍しくはない。水温が高いこともあり、魚の回遊スピードも速く、基本的には群れをねらう釣りになる。そして群れが回遊していない時は、下バリで1尾ずつていねいに釣る必要がある。上解禁前までに絞って解説したい。

01hibara (4)
11月の桧原湖での釣果(800尾)

桧原湖は主に、南部、中部、北部でエリアが分けられており、それぞれのエリアに固定式のドーム船(桧原湖では、屋形と呼ばれている)が係留されており、各舟宿の桟橋からエンジン付きの和船での送迎となる。

 解禁当初の11月から12月初旬は南部での釣果が安定し、平均して200~300尾の釣果が出ている。ベテランアングラーになると、500尾を超える釣果も珍しくはない。水温が高いこともあり、魚の回遊スピードも速く、基本的には群れをねらう釣りになる。そして群れが回遊していない時は、下バリで1尾ずつていねいに釣る必要がある。

 なお、多点掛けをねらうことも想定し、オモリは6g以上をベースに使いたい。ちなみに、ロングハリスの扱いが苦手な方には、ショートハリス+胴調子の柔らかめの穂先の組み合わせもおすすめだ。ショートハリスはロングハリスとは対照的にワカサギがエサをくわえ、わずかにでも動けば、穂先にアタリが出る。その一方で、多点掛けをしようとすると、ハリスの遊びが少ない分、口切れを起こし、ワカサギが外れやすい。そんなデメリットを解消すべく、柔らかめの胴調子の穂先を用いることで、穂先がクッションとなりワカサギを受け止め、多点掛けを容易にしてくれるのだ。

 また、仕掛け選びも重要ではあるが、実は、桧原湖においては、下バリが数を伸ばす重要な要素だ。下バリは5㎝程度の長さでオモリにセッティングし、オモリから垂直に垂れ下がるようにする。そして、仕掛け投入後は、オモリを湖底から10~15㎝浮かせた状態(つまり、下バリが湖底から5~10㎝浮いた状態)で固定し、誘いを入れる。これは、ワカサギは上から落ちてくるものに関心を示す習性があるため、底回遊型や底居着き型のワカサギに対しては、そのワカサギたちの少し上に下バリを落とし、細かく誘うことでワカサギの捕食スイッチを入れることができるためである。

01hibara (2)
桧原湖では底バリの使い方が重要になってくる。ハリスの長さは5㎝ほどで、絡み防止パイプ(フジノライン『仕掛簡単チューブ』)は基本的に1㎝ほどだが、誘いを大きめにしたり、深場で落下時に絡みやすい時などは、1.5㎝程度まで伸ばしている

ターンオーバー攻略の秘策


 12月に入り、雪が積もり始めると、水温も急激に低下し、ターンオーバーが始まる。こうなってくると、濁りが入り、ワカサギの活性が一気に落ちる。このような時期こそ、釣果に差が出る時期だ。ベテランアングラーは300尾程度の釣果を出すこともあるが、屋形全体をみると平均釣果は100~150尾になる。

 この時期はワカサギの活性が低いので、アタリの出方もより小さくなってくる。そのような時期には、ショートハリスの仕掛けがおすすめだ。特に、桧原湖のワカサギはほかの湖と比べても、アタリの出方が極端に小さくなるため、ショートハリスを用いることで、少しでも穂先にアタリを出しやすくする必要がある。また、オモリはワカサギのアタリを出しやすくするために、3~5gをメインに使い、もちろん下バリも11月と同様にセットする。

01hibara (3)
解禁初期の高活性時は6g以上を使うが、12月になると3~5gがメインになってくる

そして、この時期だからこそおすすめのエサが、アカムシだ。濁った水中において、ワカサギを引き付ける要素であるシルエットと色、そして匂いだ。アカムシは濁った水中でも目立つ独特の細長いフォルムと赤い色だけでなく、強い匂いも有する。この3つを兼ね備えたアカムシは、ターンオーバー期を攻略する重要な要素になるのだ。アカムシというと、チョン掛けノーカットで使っている人が多いと思うが、ここで筆者がおすすめしたいのが、アカムシを半分程度にカットする方法だ。カットすることによって、アカムシのエキスが水中で広がり、よりワカサギへのアピール力が高まる。また、カットすると、エサ持ちは当然悪くなるが、悪くなるからこそ、エサを頻繁に交換することになり、に水中に新鮮なエサがある状態を保つことができ、集魚効果を高めることができるのだ。

釣れない時のアドバイス


 桧原湖の傾向として、他の湖と比較してとにかくアタリが小さい。これは、ワカサギの警戒心が強いゆえに、エサを吸い込む力が弱いためだろう。そのため、ワカサギに警戒されないように、高活性時を除き、小さめに誘う必要がある。

 また、底回遊型もしくは底居着き型のワカサギ非常に多いため、下バリでの釣りをマスターしなければ数が伸びない。釣れない時は、下バリの釣りに徹してみてもいいかもしれない。

01hibara (1)
よく利用する「やませ」の屋形。ドームや屋形ではほかの人の釣りが見られるので、とても参考になる

◆関連記事
ワカサギ釣り/ドーム船で釣果を伸ばすための道具立てとテクニック



◆この記事は好評発売中の『なるほど!THEワカサギ大全2019-2020』でも読むことができます。


なるほど!THEワカサギ大全2019-2020

001_cover
定価:本体1,200円+税 AB判100ページ



2019/6/28

おすすめ記事

記事検索

    月刊つり人 最新号

    月刊つり人 10月号

    特集は『ラストスパート! 渓流&アユ』。
    この夏も本当に暑かった。でも、ほっとひと息つく前に、ゼッタイ出かけたい釣りがある。秋の産卵を前に、エサを積極的に追いかける山の大イワナ。ずっしりとした体躯に育ち、強烈なアタリで目印を吹き飛ばすアユ。どちらも今シーズンのフィナーレを飾るには、まだもう少し猶予がある。 涼しくて魚が大きい今の季節は、誰もが思わぬ良型と出会えるチャンス。経験豊富な釣り人も、あるいはビギナーも、今こそ川をめざそう!