<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2019年3月19日

ワカサギ釣り/北海道・朱鞠内湖

ワカサギ 全国おすすめ釣り場 河川/湖沼 北海道

北海道ではワカサギ釣りといえば氷上釣りなので、シーズンは氷の厚い厳寒期にほぼ限られる。閉幕のタイミングはフィールド、その年の気温などによって異なるが、早い湖なら3月上旬、大体は3月中旬~下旬という感じ。

北欧や北米を想起させる抜群のロケーション。写真右手に見える林は弁天島

クライマックスはこれから!

レポート◎小林亮



レポート◎小林亮
昭和55年生まれ。北海道札幌市在住。好きな釣りはルアーフィッシング全般、アユの友釣り、氷上ワカサギ釣りなど。姉妹紙「ノースアングラーズ」で道内の釣り場紹介記事を担当。釣って食べて浸かって北海道の生活をどっぷり満喫中

この記事は『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。



シーズンが長い


 北海道ではワカサギ釣りといえば氷上釣りなので、シーズンは氷の厚い厳寒期にほぼ限られる。閉幕のタイミングはフィールド、その年の気温などによって異なるが、早い湖なら3月上旬、大体は3月中旬~下旬という感じ。そんななか、最長で4月10日まで楽しめるのが朱鞠内湖。同湖がある幌加内町は1978年に戦後の日本最低気温となるマイナス41.2℃を記録している〝最寒の地〟だけに春の訪れも遅いのだ。

「朱鞠内の魅力は雄大な自然を満喫できるロケーションと、魚影の多さです。2018年は1月10日が解禁日で、175尾とまずまずでした」とはフィッシュランド・パワーズ旭川永山店の伊藤政光さん。同年2月上旬、伊藤さんの釣行に同行させていただいた。

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 道北を中心にファンが多い朱鞠内湖のワカサギ。「シーズン終盤は数釣りのチャンスです」と伊藤さん

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 釣れるワカサギは6~8㎝が主体。同湖には国内最大の淡水魚イトウも生息しているが、生息数が安定しているのもワカサギが豊富だからかもしれない

 午前6時、湖畔に建つ漁協の管理棟で遊漁料購入などの受付を済ます。ポイントには「遠くに行く場合はスノーモービルの送迎も利用できますが、今日は例年3月に期待できる場所の下見を兼ねて近場に入ろうと思います」と徒歩で向かう。ちなみにこの日の朝の気温はマイナス30℃。「年に5~7回の釣行で20年以上通っていますが、これほどの冷え込みは過去に一度しか経験ないです」と苦笑い。ただ、気温が下がるのは決まって快晴無風の日なので、意外にも体感温度はそれほど低くなく、数字ほど寒く感じない。



092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 漁協管理棟。遊漁券のほか、エサ、仕掛けなども購入できて、トイレもある。防寒着に着替えられる場所があるのは便利だ

 到着したのは管理棟の正面沖、弁天島左手の通称「アイランド」。早速、穴を開けて魚探を入れる。大型人造湖は沖よりも手前に深場があったりと、地形が複雑で魚影のムラも激しい。ポイント選びが難しいので魚探があると重宝する。3ヵ所調べて、反応が一番多い穴に釣り座を決める。

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 魚探があればポイント選びで大外しするリスクを減らせる。実釣時も群れの多いタナを把握するのに役立つ

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 遠くのポイントにはスノーモービルでの送迎がある。ポイント選びに自信がない方は、漁協スタッフのすすめるポイントに入るのが一番確実だろう



終盤のねらいめ


 エサのサシを付けて、仕掛けを投入すると最初はアタリが遠かったが、しだいにシグナルは増え、好調なペースで掛かるようになった。サイズは6~8㎝クラスが多い。魚探を見ると水深は約8m。中層から底に魚影は映っていて、どちらかといえば底付近に魚が多いが、伊藤さんは釣れ方をみて、底釣りだけでなくこまめに探るタナを変えている。「食い気のある魚のいる水深を探ることが大切ですね」。

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 「2017年3月には水深1.8mほどの浅場で、800尾釣れた日もありました」とのこと。電動リール、手バネ、好きなスタイルで楽しめる

 湖は冬になると減水して水位が下がる。「シーズン序盤と終盤では魚の付き場が変わりますが、これからの後半戦は群れが固まりやすく、数釣りのチャンスです。産卵前の個体が寄るインレットの周辺がねらいめになります」。

 豪雪地帯として知られる幌加内町。2018年は2月13日の時点で最深積雪286㎝に達し、統計開始以来の最高を記録した。寒さと雪深さは日本でトップクラスの過酷なフィールドだが、それだけに冬を楽しむということを一番実感できる。テントなどのレンタルも充実しており、防寒さえしっかりしていればビギナーでも挑戦しやすいので、ぜひ訪れていただきたい。

092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 穴を開けるためのドリルを持参する場合、氷が厚いので延長アダプターが必携。とはいえ、各ポイントに無料で使えるドリルがある



092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 伊藤さんの釣友の石橋寛さん。伊藤さんと石橋さんは手巻きリール派だが、取材日はのんびり釣って200尾超え

イチオシギア
がまかつ
『フィッシュランド旭川永山店オリジナル氷上ワカサギ仕掛け』
092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) ハリは秋田狐。魚に強くアピールできる夜光留め付き。左のスタンダードタイプは、6本バリながら全長52㎝と短めで氷上でも扱いやすい。右の2段オモリ仕様は手返しを早くでき、軽量オモリを使ったときのように食い込みもグッド

ショップ
フィッシュランドパワーズ旭川永山店
092-103_zenkokutsuriba04_cs6 (7) 住所=北海道旭川市永山11条4
営業時間=10~20時(日曜18時まで)
問合先=℡0166・49・2223


道央道の士別剣淵ICからR239、R275。深川留萌道の沼田ICからR275を北上。旭川から約1時間半。札幌から約4時間

2019/3/19

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。