札幌から高速道利用で約1時間と近く、昔から人気の余市川。近年は上~中流域のニジマス釣りが注目度上昇中。
札幌から1時間で大ものを追える
レポート◎小林亮
札幌から高速道利用で約1時間と近く、昔から人気の余市川。近年は上~中流域のニジマス釣りが注目度上昇中。この記事は『つり人』2019年9月号に掲載したものを再編集しています。
夏の上流部
余市川は後志エリアでは尻別川に次いで規模が大きい。札幌から高速道利用で約1時間と近く、今も昔も釣り人に人気のフィールドだ。有名なのは早春に下流部でねらうアメマス釣り、夏の中流部でのアユ釣りだが、近年は上~中流域のニジマスも注目度が高まっている。「お客さんからよく釣果を聞きますね。60㎝クラスの写真を見せてくださった方もいました」とは札幌市の釣具センター西岡店スタッフの佐々木良太さん。詳しく話を聞いていると、上流部への釣行予定があるとのことなので、同行させていただくことになった。午前11時に道の駅『あかいがわ』で落ち合い、入川ポイントまで走る。準備を済まし、水辺に出てミノーをキャストすると、1投目から魚のチェイス! そして次のキャストにバイト。惜しくもバラしてしまったが、20㎝クラスのエゾイワナかニジマスだった。「入川地点近くは反応がないことのほうが多いんですけどね。魚の活性も高そうですし、これは上流も期待できそうです」と笑顔。足取り軽やかに釣り上がっていく。
ロケーションはこのとおりグッド! 人気河川ながら魚影は濃い
堰堤落ち込みの白泡付近は反応なし。少し下流に良型は付いていたがヒットならず
上流にソ行していくと段々と渓相はワイルドに……
トラウトルアー釣り超思考法
ルアーメーカー勤務、トラウトルアー釣りの第一人者・飯田重祐が、まさに独自の「超思考」で凝り固まった思考を変え、行動パターンを変え、実技を向上させて、釣果UPにもつなげます。 「経験の積み重ねでしか得られないもの」がある一方で、「経験値がすべてではない」とも説く飯田重祐ならではの自由な超思考法。本書を読めば、トラウトルアー釣りがもっと深く楽しめるようになること間違いナシ!
ルアーメーカー勤務、トラウトルアー釣りの第一人者・飯田重祐が、まさに独自の「超思考」で凝り固まった思考を変え、行動パターンを変え、実技を向上させて、釣果UPにもつなげます。 「経験の積み重ねでしか得られないもの」がある一方で、「経験値がすべてではない」とも説く飯田重祐ならではの自由な超思考法。本書を読めば、トラウトルアー釣りがもっと深く楽しめるようになること間違いナシ!
増水とブリブリ系
出足は好調だったが、その後は期待に反してイマイチ。同行していた武川拓郎さんが堰堤下で良型のニジマスのチェイスを確認するも、あと一歩のところで食わなかった。が、この日はここからが本番とのこと。「堰堤の上も行けます。ヒグマの気配もあるので単独行だと心細いですが、今日は3人いるので」とさらにソ行する。堰堤の上は少し川幅が狭く、より鬱蒼としているが、明らかに魚の反応は増えた。ここぞという大場所ではバイトやチェイスが頻発、ニジマスの連続ヒットも。ただ、最大は33㎝で、それ以上の良型はチェイスがあってもUターンされたり、バイトが浅かったりしてキャッチに至らなかった。デカいニジマスはやはり用心深いし、魚にプレッシャーが掛かりやすい都市近郊河川、そこに渇水という状況が重なると釣るのは容易ではない。ハイアピールな釣りなので、水量が少ないと魚がスレやすいのだろう。
もし増水後のタイミングでロッドを振れるなら、間違いなくチャンスは増える。ルアーフィッシングではトレースするコース、距離が増すのは大きい。ただし、増水したら、深いレンジをしっかり探ることが大切になる。「リップが大きめで、ブリブリと強くウオブリングするタイプのミノーがニジマスには効きます。アップで探る時に引き抵抗を感じやすく、底を這うようにトレースできるので、ビギナーの方にもおすすめです」。
この日の最大魚は、佐々木さんがキャッチした33㎝のニジマス
ルアーは50㎜前後のミノー、3~5gのスプーン、トップウオータープラグ、スピナーなどがポピュラー。「視認性のよいチャートバックなどが好きです」
2人ともメインラインはPE0.6号、ショックリーダーはフロロカーボン8~10ポンドのシステムを組んでいる
余市川にはヘビが多かったとか。今回ヘビは見なかったが、マムシなどの目撃例はあるので注意したい
エゾイワナもヒットする。良型もいるが、この日は小型が多かった
イチオシアイテム
クツワ『スターライン防犯ブザー』
佐々木さんはヒグマ対策で防犯ブザーを用意している。「鈴も携帯していますが、要所では、より音が大きくて響くこれを鳴らしています」。防水仕様。音量は最大90デシベル。1500円程度で購入できる。
ショップ
釣具センター西岡店
住所=札幌市豊平区西岡4条1丁目2番地
営業時間=9時半~20時(日曜・祝日19時)
問合先=TEL011・853・3700