<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2020年12月8日

兵庫県神戸市・和田防波堤の青ものノマセ釣り

アジ ワラサ・ブリ 海の岸釣り 全国おすすめ釣り場 兵庫 ブリ

アジなど生きた小魚をハリに掛けて泳がせフィッシュイーターをねらうノマセ釣りは、大阪湾岸で秋に盛んな釣法だ。ターゲットはツバス(ワカシ)、ハマチ(イナダ)クラスの若魚から60cmオーバーのメジロ(ワラサ)が中心だが、時には80cmを超えるブリクラスもヒットする。特に大阪湾奧に位置する大阪港や神戸港周辺でブリクラスの期待値大。


目指せブリ! はらはらドキドキ! ノマセ釣り

レポート◎高崎冬樹

この記事は『つり人』2020年1月号に掲載したものを再編集しています。



大型の実績が高いのは大阪湾口より湾奧

 アジなど生きた小魚をハリに掛けて泳がせフィッシュイーターをねらうノマセ釣りは、大阪湾岸で秋に盛んな釣法だ。ターゲットはツバス(ワカシ)、ハマチ(イナダ)クラスの若魚から60cmオーバーのメジロ(ワラサ)が中心だが、時には80cmを超えるブリクラスもヒットする。

 特に大阪湾奧に位置する大阪港や神戸港周辺でブリクラスの期待値大。外海に近い大阪湾口付近よりも湾奧のほうが、大型が釣れる傾向にあるのは、大型青ものがベイトフィッシュを追い込んだ湾奧に居座るからではないか? と考えている。

tba1_ph_05_18
和田防へは河内渡船を利用。黄色い船体が目印。この日は風が強くなり、お昼の便で帰る人が多かった

tba1_ph_05_02
取材日は防波堤内向きに青ものの回遊があった。小畠さんがヒットさせたハマチの後ろには、それをチェイスする同型が!

 今回の釣り場は大阪湾でも特に大型が期待できる神戸港の和田防波堤。例年秋には多くのメーター近い大ものが記録される実績場。お盆を過ぎるとツバスクラスが釣れ始め9月になれば一気にメジロ以上の良型が回遊。12月に入るとアタリは少なくなるがブリクラスの確率がアップするのだ。

 和田防波堤(通称=わだぼう)は神戸港入口付近で東西に横たわる沖堤。年中釣り人の姿が絶えないが特に秋は青ものをねらうノマセ釣りやショアジギングファンでヒートアップする。フィッシングマックス神戸ハーバー店スタッフの田中亮平さん、副店長の小畠学さんとノマセ釣りに出かけた10月21日も午前6時発の一番船を待つ釣り人で渡船乗り場は熱気ムンムン。その大半が青ものねらいだ。

アタリが多いのは仕掛け投入直後

 ノマセ釣りに欠かせないのは元気な小アジのエサだ。サイズは10~15cmがベストで、それ以下の小型だとハリにセットしてからの泳ぎが弱いし長持ちもしない。20cmを超すような大きいアジはブリねらいに有効だがエサにはもったいない?

 和田防の場合、エサのアジは防波堤内(北)向きの飛ばしサビキで釣れるが、日によって「ほとんど釣れない」場合も。ということで田中さんは前夜に神戸港内で20尾ほどの小アジを釣って確保しておいたものを持参。エアポンプを充分利かせ水温上昇にも気を配り極力アジを弱らせないよう注意が必要だが、前もって準備しておくことで朝イチの時合を逃すことなくノマセ釣りが開始できる。

tba1_ph_05_10
25cmもある良型アジが何尾も食ってきた。エサにするのはもったいない……

tba1_ph_05_12
ライブバッカンなどにエアを効かせてアジを生かしておく。ときおり海水を入れ替えるのもアジの元気さを保つコツ

tba1_ph_05_15
エサのアジは鼻掛け。直接手で触れると弱りが早いのでネットごしに作業すれば滑りにくく素早くセットできる

 アジは鼻掛けか背掛けにする。泳ぎという点では背掛けがベターだが鼻掛けのほうが弱りは遅くエサのストックが少ない場合におすすめ。セットする際もアジをすくうネットごしに優しくつかみ素早くハリを通す。とにかく弱って泳ぎの悪くなったアジだと極端にアタリが少なくなる。容器の海水は定期的に新鮮なものを補充。エアポンプの予備電池もお忘れなく。

 防波堤のノマセ釣りは基本的にウキ釣り仕掛け。和田防の場合、ウキ下はハリからウキ止メまで3~5ヒロだ。アジをセットしたら優しく仕掛けを投入。ライナーで激しく着水させるとアジが弱るし、そのショックでハリが外れることもある、ふんわり山なりに投げるのが正解だ。

 ウキは流しっぱなしにせず時折、仕掛けを引いて誘ってやる。アタリは仕掛け投入直後に出ることが多いので、エサのアジがふんだんにあるのなら、どんどん新しい元気なエサに交換し、まめに投げ返すのがベター。

 ウキが引き込まれてもすぐにアワセを入れないこと。ラインをフリーにして、しばらく走らせ充分エサを飲み込ませてからイトフケを取り大アワセ。あとは太い仕掛けにモノを言わせて強引に引き寄せよう。

tba1_ph_05_03
ファーストヒットは8時前。50cmほどのハマチクラス

ハリミツ『青物名人セット』
tba1_ph_05_KAKOMI01
ハリ(伊勢尼)、フロロハリス(シーガーエース)、クッションオモリ、ウキ、ウキ止メまで、すべてがパッケージングされたノマセ釣り入門にもピッタリのフィッシングマックス・オリジナルのパーフェクトセット。ハリス8号+ハリ12号とハリス10号+ハリ14号の2タイプがあり、80cmオーバーのブリクラスの青ものがヒットしても余裕で対応できる

tba1_ph_05_04
時合到来! 小畠さんに続いて田中さんにも!

tba1_ph_05_08
ノマセ釣りの合間にもエサの補充。遠投サビキでアジをねらう

tba1_ph_05_07
アワセのタイミングがやや早かったのか大きなハリがハマチのカンヌキに掛かっていた。口の奧に掛けるつもりで、しっかり飲み込ませること

tba1_ph_05_17
ノマセ釣りでアタリを待つ間はベールオープンでスプールに指を軽く当てておき、大型青ものに急襲されても即座にラインが出せるようにしておく

フィッシングマックス神戸ハーバー店
tba1_ph_05_KAKOMI02
住所=神戸市兵庫区西出町2-3-11
営業時間=11月中は24時間営業、無休の予定
問合先=TEL078・682・3838


交通●大阪方面からは阪神高速神戸線の京橋ICで降りR2を西へ。姫路・明石方面からは柳原ICからR2を東へ。東川崎町交差点を浜側へ約100m先の右手に河内渡船

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。