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編集部2024年12月4日

開発部に聞いた!アイマの王道ミノー4種の使い分け

月刊つり人ブログ

シーバスはやっぱりミノーが軸となる。ソルトルアーメーカーの老舗、アイマ発の人気ミノー4 種について比較を交えて紹介

シーバスはやっぱりミノーが軸となる。ソルトルアーメーカーの老舗、アイマ発の人気ミノー4 種について比較を交えて紹介

写真と文◎編集部

開発担当の方に話を聞きました

アイマの開発部マネージャーの篠塚正規(しのつか・まさき)さんに話を聞いた。今年発売のsasuke 140 真裂波をはじめとして入社以来、数々の名作の開発に携わっていて、自身もシーバスが好きで利根川に通いこんでいるそうだ。

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komomoSF-125

デッドスローでもよく泳ぐ元祖シャローランナー

現在3代目となるコモモは水面下5~50㎝という表層をトレースでき、かなりスローリトリーブでもしっかりと動くのが一番の特徴。レンジをロッドのポジションだけで簡単に調整できるのも大きな魅力だ。ロッドを立てれば水面下5㎝、ティップを水面に近付ければ50㎝まで潜る。3代目にはMRD=MagneticReboundDriving(マグネットリバウンドドライビング)というアイマ独自のマグネット式重心移動システムを搭載し飛行姿勢が安定することで遠投性能が向上。磁石の反発を生かして着水時にはウエイトが戻っているため、従来のシャローランナーにありがちだった立ち上がりの悪さが払拭されている。

各社からさまざまなシャローランナーが登場してきているが、それらと比べるとコモモはよく動き、波動は強めとなる。そのため、シャローエリアを探る際のサーチベイトとしても役立つ。東京湾奥のような激戦区ではデッドスローでないと食ってこないことも多いが、表層であればコモモで対応可能だ。

篠塚さんおすすめの裏ワザはコモモをあえて早引きすること。ベイトがあまりに多い状況では早く巻いてブリブリしたアクションでベイトを散らし、コモモをストップさせるとその瞬間にズドンと来るそうだ。KM125_image

 

kosuke110Fsasuke120裂波

食わせ能力に長けたタフコン仕様

アイマのミノー系の中では一番ロールアクションが強いのがコスケだ。魚がルアーを見切ってくるような状況ではおとなしいロールの動きが効果的。サーチベイトとしてコモモを投げて反応がなかった場合に投入していると篠塚さんはいう。

コスケはボールウエイトによる移動重心システム。ボールウエイトは着水後にウエイトをもとの位置に戻す必要がある。リップが水を噛み姿勢が水平もしくは前傾になることでウエイトが戻るのだが、着水からウエイトが戻るまでの距離はチャンスゾーンでありながらロスしてしまう。水受けが控えめなリップレス系ほどそのロスタイムは長いのだが、コスケのフットボール型リップにより立ち上がりはとてもよくロスが少ない。また、このリップは後方から見た際にボディーからはみ出していないため空気抵抗が少なく安定した飛距離を出せる。t-4

 

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sasuke120裂波

いつでもどこでも使える珠玉のオールラウンダー

アイマ製品の中で不動の人気を誇るオールラウンドミノーがサスケ120裂波だ。シーバスに限らず、魚種やフィールドを問わず扱いやすく、よく釣れるベストセラーだ。「シーバスを始めるならとりあえず120裂波を用意すればOKと言ってくれるベテランアングラーも多いです」と篠塚さん。

120裂波の使い勝手の秘訣はレンジキープ力の高さだ。レードルリップにより水噛みがよく、コモモよりも下のレンジを簡単に探ることができる。ウエーディングなどでシャローエリアを探る場合ならコモモで表層、中層からボトムは120裂波といった具合で使い分けるとよい。アクションはウォブルとロールの比率が5:5となっており、サーチベイトとしても使える。RP_image (1)

 

sasuke140真裂波

「裂波」の艶かしさはそのままに、飛距離抜群のバーサタイルモデル

サスケ140裂波は磯でヒラスズキをねらっている人たちには言わずと知れた王道ミノー。しかし、キープ重視の搭載フックの大きさとハイフロートな性質ということもあり河川やサーフなど他のフィールドにはマッチしにくい部分があった。今年リリースされた140真裂波はさまざまなフィールドで使えるように汎用性を高めたモデルとなっている。

大きく異なるのは浮力、ハリサイズ、重心移動システム、アクションの4つだ。

①浮力:サスケ140裂波はコモモに似たハイフロートタイプだが、汽水域ではほぼサスペンドになるほどのスローフローティングに設定。これによってリトリーブ速度を問わずレンジキープがしやすくなっている。スローリトリーブでもねらった層をきっちり引くことができる。

②ハリサイズ:4番フック×3本に設定したことで掛かりやすくなり、河川やサーフでも使いやすくなっている。

③重心移動システム:MRDシステムを採用し、最長飛距離75mを記録。安定して60~70mほど飛び、立ち上がりもよい。着水直後からルアーがしっかり泳ぎ、バイトチャンスは格段に増えるという。

④アクション:140裂波はロールが7割と大人しめのアクションだが、140真裂波は120裂波のようにウォブルとロールの比率を5.5:4.5に調整している。

沖は流れが利いている状況など、もう少し飛距離が欲しい時に使ってほしいと篠塚さんは話す。

「風の影響を受けやすい状況でもMRDを搭載したことで飛距離をだすことができます。加えてレンジコントロールがしやすく、120裂波譲りのアクションが魚を誘ってくれます。遠投先でゆっくりとドリフトさせるような大規模河川での明暗の釣りには特に役立ってくれるはずです」0729210230_66a784d613a31

 

 

※このページは『つり人 2024年12月号』を再編集したものです。

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