印旛沼をはじめとする沼系フィールドは護岸などで開発されていない自然のままの岸際が残っていることが大きな魅力です。 こうしたナチュラルバンクでカバーを形作っている代表的なベジテーションがアシとガマ。 見た目や生えている場所が似ているので、同一視してしまいがちなカバーですが、きちんと見分けることでよりねらいを絞ったゲームを展開することが可能になるため両者の特徴を理解しておきましょう。
沼系フィールドベジテーション アシとガマについて解説!
まとめ◎編集部
この記事は将監川・長門川・印旛沼大明解MAPに掲載したものを再編集しています。
沼系フィールドの重要ベジテーションであるアシとガマ。
しっかり見分けて解像度の高いシャローゲームを!!!
岸際&ハードボトムのアシ、チョイ沖&泥底のガマ
印旛沼をはじめとする沼系フィールドは護岸などで開発されていない自然のままの岸際が残っていることが大きな魅力です。
こうしたナチュラルバンクでカバーを形作っている代表的なベジテーションがアシとガマ。
見た目や生えている場所が似ているので、同一視してしまいがちなカバーですが、きちんと見分けることでよりねらいを絞ったゲームを展開することが可能になるため両者の特徴を理解しておきましょう。
岸際(写真奥)にアシ、その沖(手前)にガマが生えている沼系フィールドの一般的なロケーション
アシ(ヨシ)は稲に近い仲間で、ストロー状の茎の途中から葉が出ている姿をしています。
水際から陸地へかけて広いアシ原を形作っているエリアもよく見られます。
基本的にアシが生えているのはバンク際だけで、岸から離れて生えていることは稀です。
ガマはニラのお化けのような肉厚の細長い葉と茎が、水中の地下茎から直立する形で少し沖まで生えています。アシと違い、泥底を好みます。
アシ:岸際、ハードボトム、ストロー状の茎
ガマ:チョイ沖、泥底、肉厚の細長い葉 と覚えるとよいでしょう。
これがアシ
これがガマ
沼系フィールドでは、バンク際にはアシが、そこからチョイ沖にかけてガマが茂っているというロケーションが多く見られます。
ガマがなくアシ際にアクセスしやすいストレッチは、ほかのエリアとくらべて硬い底質(土や砂など)になっていることが多いです。
アシとガマのねらいどころ
では実際釣りをするにあたってどこをねらえばよいのでしょうか。
湖岸すべてが釣れそうに思え右も左も分からないという状態なら、まずは前述のアシだけのストレッチに注目してみるのがおすすめです。
ガマが生えていないということは泥が堆積していない、つまり水通しのよいスポットだと判断できます。
また、波やカレントが直接バンクに当たるため、アシ際の下がえぐれてバスが隠れられるスペースを形作っていることも多いのです。
ですから沼系フィールドのローカルアングラーは、アシオンリーのストレッチをやる気のあるバスがエサを待ち構えていたりフィーディングのために回遊してくる……というイメージで釣りをしています。
減水によってえぐれが露わになったアシのバンク
ガマはねらう価値がないかというとそうではありません。
ガマ奧は全体的に水深が浅く沖の変化に乏しい沼系フィールドにおいて、カワウなどの天敵から身を守るシェルターとして機能していると考えられます。
実際、アフタースポーン期には体力を消耗しているバスが隠れいていそうなガマとアシの隙間をウエッピングなどでねらうのがセオリーとなっています。
その他のシーズンにおいても、晴天無風時など活性の乏しい状況ではガマの隙間で休息をとっていて、風の吹き始めや日が陰ったタイミングなどでフィーディングのために外側へ出かけていくイメージで釣りをするとよいでしょう。
ガマのねらいめは周囲より水深がありバンクまでの奥行きが少ない(ガマ帯の幅が狭い)ストレッチ。
こういったスポットは水位の変化にかかわらず魚をストックしている可能性が高く、少ないキャスト数でルアーに気付いてもらえる期待が大きく持てます。
このようにチョイ沖までパラパラと生えているのはほとんどがガマである
次回はガマ撃ちで気を付けたい 3つのアプローチ方法を解説します!!!
公開予定は8/12!お楽しみに!
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