印旛沼をはじめとする沼系フィールドは護岸などで開発されていない自然のままの岸際が残っていることが大きな魅力です。 こうしたナチュラルバンクでカバーを形作っている代表的なベジテーションがアシとガマ。 見た目や生えている場所が似ているので、同一視してしまいがちなカバーですが、きちんと見分けることでよりねらいを絞ったゲームを展開することが可能になるため両者の特徴を理解しておきましょう。
ガマ撃ちでこれだけは気を付けたい3つのルール
まとめ◎編集部
この記事は将監川・長門川・印旛沼大明解MAPに掲載したものを再編集しています。
沼系フィールドの重要ベジテーションであるアシとガマ。
しっかり見分けて解像度の高いシャローゲームを!!!
これがガマ
バスの住み家を揺らさない
ガマは沼系フィールドで必ず向き合わなければならないカバーです。
このカバーをねらうにあたってローカルアングラーが異口同音に語るのが、バスに警戒心を与えないプレゼンテーションの重要性。
ガマは前回の記事で解説したとおり、バスの隠れ家として機能しており、バスは水中から伸びる葉の根元に寄り添っている可能性が高いのです。
ガマ帯を撃つ時はそれらをなるべく揺らさないプレゼンテーションが必要とされています。
1.手前から撃つべし
奥行きのあるガマ帯はついつい最奥を撃ってしまいがちですが、そうするとピックアップの時に手前のガマを揺らしてしまいます。
水位のわずかな増減がバスの行動に顕著に影響する沼系フィールドですが、ちょっと水位が高めの場合でも意外とガマのアウトサイドでバイトが出たりします。
人が少なくてワンストレッチを自由に流せるなら、往路で手前だけを撃ち復路でじっくりと奥までねらうという攻め方もとても有効です。
このようにチョイ沖までパラパラと生えているのはほとんどがガマ
2.株の隙間をねらうべし
ガマの生え方を観察すると、1 ヵ所から立ち生えている複数本の葉のまとまり株が集まって密生したガマ帯を作っていることが分かります。
ガマを撃つ際はその株を直接ねらうのは得策ではありません。
手前を撃つぶんにはよいのですが、V 字に伸びる葉の二股部分にラインが落ちてしまうと、ルアーがここを通過する時に必ずスタックしてしまいます。ガマの葉は硬くルアーを引くくらいの力では押しのけられないのです。
また、株が密集している箇所はバスが魚体を入り込ませるスペースがないことも多いので、そんな意味でも隙間をねらうことが有効です。
3.ピックアップは焦るべからず
3つめのコツはゆっくりピックアップすること。これはガマにかぎらずですが、いくら隙間をねらったとしても、ピックアップ時は多かれ少なかれ葉や枝などにルアーがヒットしてしまいます。
スピードの速いピックアップはヒット時にその衝撃が大きくなってしまうばかりか、勢い余ってルアーが枝に巻き付いてしまうことがよくあります。
手数を稼ぎたいフリッピングなどではついつい焦ってピックアップしてしまいがちですが、そんな時こそゆっくりとしたピックアップを心がけましょう。
ラバージグ、リーダーレスダウンショットリグ、カバーネコリグとカバー撃ちに使える選択肢が豊富になった昨今だが、すり抜けがよくガマを揺らしにくいテキサスリグの出番がなくなることはない
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