内浦の長浜は湾奥に位置するため、悪天候に強く非常に穏やかである。水深のある駿河湾奥の複雑な流れの影響か、カサゴ、ムラソイといった根魚も多い。昼夜を問わず楽しめるのが魅力だ。
昼夜を問わず根魚ねらい
新保明弘◎レポート
レポーター=新保明弘
昭和52年生まれ。静岡県在住。伊豆半島から御前崎までをホームグラウンドにする。オフショア、ショアともにルアーフィッシングならば何でもこなすが、特にエギング、シーバス、メバル、回遊魚の釣りが得意
この記事は『つり人』2016年6月号に掲載したものを再編集しています。
内浦の長浜は湾奥に位置するため、悪天候に強く非常に穏やかである。水深のある駿河湾奥の複雑な流れの影響か、カサゴ、ムラソイといった根魚も多い。昼夜を問わず楽しめるのが魅力だ。
用意するのは7フィートクラスのメバリングタックル。感度、操作性、パワーとバランスがよく使いやすい。また、夜間にはメバルも高確率でヒットするのでぴったりだ。
昼間のねらい方は、ジグヘッドリグを使い目視で確認できる範囲をねらうと根掛かりを抑えられてよい。小型船舶、ボートが密集しているところではロープなどに気を付けよう。使用するジグヘッドは1・6~2・5g。組み合わせるワームはオレンジ、ピンクといった見やすいものがおすすめ。
駐車スペースから東の口野方面の岸壁はブロックを積み上げた形状で、隙間が見られる。その隙間にはムラソイが多い。潮が高い時間帯から下げ潮をねらう。その隙間を専門にねらうのであれば、6フィート前半のバスロッドが使いやすい。
夜間になるとムラソイは少ないものの、カサゴの活性が上がる。1g台の軽めのジグヘッドリグでねらうと根掛かりが少ない。キャストしたら底まで沈める。着底の合図であるラインの弛みを見逃さないこと。分かりにくければ、ジグヘッドを重くしてカーブフォールさせるとよい。着底したら、軽くロッドをあおってジグヘッドリグを跳ね上げ、それから、スローリトリーブ。なるべく、底付近をねらうイメージだが、夜のカサゴは浮いて食ってくるので中層ねらいも効果的。バイトした後は元いた場所に戻ろうとするため、アタリは明確に出る。できる限りロッドを曲げるように寄せ、根に潜られないように注意したい。
足場がよい釣り場だが、フローテイングベストは必ず着用。岸壁では足もとの隙間に充分注意したい。船のロープに注意し、初めての際は必ず明るい時間帯に下見しておくこと。過度なキープは避けて楽しんでいただきたい。
交通●東名高速道路・沼津ICから市街地を抜けてR414を南下。口野交差点を大瀬崎方面へ右折し海沿いを進む
問合先●イシグロ沼津店(℡055・927・1496)
2017/4/25