連休が過ぎた頃から、風にほんのりと夏の匂いを感じるようになった。人間は衣替えに忙しい季節だが、海の中も同様。水温が上がるにつれて、釣り物もグッと増えてきた。
メジナ&アオリねらいの2釣が面白い
レポート◎上坂哲史
江の浦港の出口付近に釣り座を取る。船道の水深はサオ1本半ほどこの記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。
侮れないお手軽釣り場
連休が過ぎた頃から、風にほんのりと夏の匂いを感じるようになった。人間は衣替えに忙しい季節だが、海の中も同様。水温が上がるにつれて、釣り物もグッと増えてきた。
今回ご紹介するのは、伊豆箱根の玄関口ともいえる小田原エリア。案内役はR135沿いにある「小田原マリンターミナル」を営む久保野孝太郎さんである。メジナ釣りファンなら察しが付くかもしれない。かのG杯で関東初の栄冠を勝ち取ったメジナ釣りの名手である。先代の中之澤磯人さんも石もの釣りの名人であり、客層は伊豆半島へ向かう磯釣り師が目立つ。

湘南方面から西へ車を走らせると、小田原を過ぎたあたりから、それまでの砂浜が主体の海岸線が磯場混じりのゴロタ浜へと一変し、そのままの地形が真鶴半島まで続く。そのなかで、気軽にサオをだせる貴重な港といえるのが、小田原マリンターミナルの真下に位置する江の浦港である。港内に有料駐車場が完備し、ここで料金を払えば隣接する「ベッセルエノウラ」のトイレを使用することができる。ベッセルエノウラでは食事をすることもでき、堤防釣り場としてこの上ない環境といえるだろう。
「釣り物も豊富です。GW以降はアオリイカがよく釣れています。メジナはここにきて下火になりましたが、過去には50㎝、2㎏の大ものの実績もあります。潮が澄んでいる時には40㎝クラスがコマセに寄ってきているのが見えますからね。これを食わせるのはなかなか難しいのですが、おもしろいですよ」


このほかウキ釣りではクロダイ、秋はカゴ釣りやルアーで回遊魚もねらえる。2016年は港内でタコがよく釣れたそうだ。水温が上がるこれからは、日並みによってサビキ釣りでイワシやサバ、アジが釣れるので家族連れでも楽しめる。厳寒期はエサ巻き餌木でヤリイカをねらう人もいる。
キロオーバーのアオリが連発
この日、久保野さんはウキ釣りでメジナをねらってみたが、早朝に小サバとコッパサイズのメジナが連発しただけで、その後はアタリが遠のき、付けエサがずっと残るという状況が続いた。ナッパ潮らしき緑がかった濁りが入っており、この日のメジナの活性は今ひとつ。本来ならばサイトフィッシングを楽しめる場所なのだ。







しかし、そのぶんアオリイカがすこぶる元気だった。ウキフカセの釣り人がスレで掛けた1.7~1.8㎏クラスを皮切りに、ヤエンでねらっていた釣り人に1.5㎏級、港内をエギングでねらっていた釣り人は2㎏級の大ものを釣りあげていた。


4月まではパッとしなかった江の浦港のアオリイカだが、連休が明けてから産卵を控えた大型の群れが周辺に入ってきたようだ。目測で2㎏近いペアが悠々と泳いでいる姿も見られたし、ヤエン、エギング、ウキ釣りと、どんな釣り方でも釣果が出ているので、今後も充分に期待できそうだ。
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イチオシギア
フィッシンググローブ
気軽な釣りでは見た目が仰々しいのか、数ある釣りグッズのなかでも軽視されがちなのがグローブ。サオや釣った魚をつかんでも滑りにくいうえ、転んで手を着いたときにもフジツボや貝殻から手を守ってくれるので、ぜひとも着用したいところだ。
フィッシンググローブ

小田原マリンターミナル
住所=神奈川県小田原市江之浦184
営業時間=24時間(年中無休)
問合先=℡0465・29・0239

営業時間=24時間(年中無休)
問合先=℡0465・29・0239

レポート◎上坂哲史
昭和42年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市在住。好きな釣りは磯の上もの釣りとアユ釣り。興味を持った釣りにはすぐ手を出すが、いずれにおいてもセンスはゼロ。売れないバンドマン、釣り雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中
2018/6/5