高滝湖は都心からのアクセスが抜群で、週末はもちろんのこと、平日でもボートやショアから多くのバスアングラーが釣りを楽しんでいます。 秋のおすすめシーズナルパターンを折金一樹さんに紹介していただきます。ワカサギレイクならではのクオリティーフィッシュをぜひ楽しんでください。
ワカサギレイクのクオリティーフィッシュをお楽しみあれ
解説◎折金一樹
この記事は三島湖・高滝湖・戸面原湖大明解MAPに掲載したものを再編集しています。
高滝湖は都心からのアクセスが抜群で、週末はもちろんのこと、平日でもボートやショアから多くのバスアングラーが釣りを楽しんでいます。 秋のおすすめシーズナルパターンを折金一樹さんに解説していただきました。ワカサギレイクならではのクオリティーフィッシュをぜひ楽しんでください。
監修:折金一樹(おりかね・かずき)
1979 年生まれ。H-1 グランプリやNBC チャプターなどのローカルトーナメントに
超積極的に参戦し試合漬けの日々を送る。
O.S.P プロスタッフとしてルアー開発やテストにも携わっている。
2017年から開始した「オリキンガイドサービス」は大好評。
高滝湖や亀山湖でガイドを行なっており、日々変わっていく地形やバスの嗜好を詳細に把握している
オリキンガイドサービス https://orikane-guideseivice.amebaownd.com/
このの記事は「三島湖・高滝湖・戸面原湖大明解MAP」に掲載されています。釣り場の地形、魚の付き場や実績場、シーズンごとの傾向が大明解!詳しくはコチラからチェック↓↓↓
目次
ベイト豊富で多彩なルアーが活躍する自然豊かなリザーバー:高滝湖
高滝湖は養老川を堰止め平成2年に完成した多目的ダム。湖の周囲は護岸整備がされ、養老川と支流である古敷谷川の上流域は木々に覆われ自然が残っている。最深部で10m弱、本湖は4〜5mの平坦な地形が占めている。
釣りはバスだけでなく冬季にはワカサギ釣りでも賑わい、県外からも多くの釣り客が訪れる。ワカサギ以外にもオイカワ、ヘラブナ、コイなど多くの魚が棲息。周辺は自然豊かで山や田園が広がり、ザリガニやカエルなど水生動物も非常に多い。
このようにバスのエサが多種多様であることから、四季を通じて活躍するルアージャンルは広い。ライトリグからビッグベイト、カバーフィッシングやディープクランキングなどの、さまざまなルアーで楽しめる。
回遊性の強いバスは群れで沖を移動することが多く、1ヵ所でヒットが連発する釣りも楽しめる。本湖は障害物が少ないので、人工的な地形変化やベイトフィッシュを探る釣りがメインになることから魚探はぜひ活用したい。
一方、上流域は距離も長く水も綺麗なことからビッグバスをねらったスリリングなサイトフィッシングもOK。
魚類資源保護の観点から春には禁漁区、禁漁期間が設けられいるので厳守のこと。湖の規模は決して大きくないので、多くの釣り人が気持ちよく釣りができるよう、アングラーそれぞれの配慮が必要である。特にボート同士、オカッパリとポイントが重複することも多いので、声を掛け合うことが大切だ。美術館などの有料施設、私有地、その他にも立入禁止区域では釣り厳禁。危険もともなうし迷惑行為である。
オカッパリでのマイカー駐車は通行の妨げにならないようにすること。湖の周りの公園内にある駐車スペースが利用できるので活用してほしい。
レンタルボート店は高滝湖観光企業組合のみ。エレキやバッテリーのレンタルもある。ボート数はかなり多いので予約制はとっていない。
秋(9月上旬~11月下旬)の高滝湖・おすすめの釣り方
高活性なフィーディングのタイミングに出会えればファストムービングルアーで2ケタ釣りも可能!
9月になると降雨や気温低下により高滝湖の水温も段階的に下がっていき秋の気配が漂いだす。雨の影響を受けやすい流入河川は水温が低下しやすく、バスは流心を避けて下流へ移動。流域が長いことやバスの個体差もあるので、大きく動くもの、そのまま留まって捕食し続ける個体など、一様ではないが、結果的には徐々に上流域から姿を消していくことになる。
秋が深まるにつれバスが捕食するエサの種類が変わることや水質がクリアアップしていくこと、またプレッシャーの蓄積などで、日を増すごとに釣りを難しくする。したがって精度の高いアプローチや繊細な釣り方が必要になる。
ただし雨による一時的な流れやニゴリはバスの活性を急激に上げる。バスにとっては絶好の捕食タイミングになるからである。このようなときはニゴリのなかでもバスにしっかりアピールできるクランクベイトやチャターベイト、カバーで待ち伏せするバスに対してはボリュームがあるラバージグやテキサスリグでねらいたい。
一方、本湖のバスは水温、水質、ベイトの動向により激しく移動する。したがってベイトフィッシュやバスそのものを見つけて釣っていく必要があるので、できれば魚探を活用したい。
秋の高滝湖の醍醐味はファストムービングルアーで連発できることだ。よい場所で活発にフィーディングするタイミングに出会えれば、2ケタ釣ることも可能。ロードベッドや沖のオダ状の障害物などの大場所は、この時期の定番スポットである。
秋になると台風などの豪雨で大量の雨水が流入することがある。濁流となり本湖が激しく濁るとバスは移動を止めてあまり動かなくなる。日が経ちニゴリが薄れてるベイトフィッシュやバスは再び活動的となり捕食活動を再開する。このようなときはディープクランクベイトなどの波動の強いルアーから、徐々にルアーのシルエットやパワーを落としていくようなルアーローテーションがよい。
特にルアースピードは天気やベイトフィッシュとの関連性で早巻きからスローまで、さまざまな速さを試すことが必要である。 水色が落ち着いてくるとルアーを選んでバイトするような傾向になりやすい。波動の強いルアーは徐々に嫌われるようになり、シャッドやヘビキャロなどの、ルアースピードを生かしてルアーを横方向に引く釣り方が徐々に効果を生むようになる。
水の動きが完全に止まると、よい場所ほどバスも一極集中し、移動をあまりしなくなる。大場所などではプレッシャーが高くなりやすいので、ダウンショットなどのライトリグで繊細に誘うのが欠かせない。
このように降雨でニゴリが入ることで釣れるようになるが、時間とともに水質が落ち着くことで釣果も落ち着く。また水温が下がるほど活動的な時間帯が減るので、季節が深まるほど釣るチャンスが少なくなるのも秋の特徴だ。
折金さんおすすめの「高滝湖・秋のルアー」
①ブリッツ MAX DR
②ブリッツ EX-DR
③ハイカット DR F
④ハイピッチャー 5/8oz +スナッグレストレイラー TC +ドライブスティックspec2 4.5in
⑤ブレードジグ 1/2oz +ドライブスティック 4.5
⑥オーバーライド 7 g
⑦ドライブ SS ギル+リミット 4/0 番 フットボールヘッド10 g
⑧ドライブホッグ 2.5 +ダブルエッジ 1 番+ビーンズシンカー 21 g スティーズフロロ 10lb( リーダー )
⑨ HP シャッドテール 2.5 +ホビット 2 番 TG デルタ 1.8 g
折金さんおすすめの「高滝湖・秋のタックル」
スピニングタックル①
ロッド:BLACKLABEL 681ULFS
リール:タトゥーラ LT2500S-XH
ライン:フィネスブレイブ Z 4ld
スピニングでのライトリグからライトプラッキングまでこなすバーサタイルモデル。キャスタビリティとアキュラシー能力が両立したモデル
スピニングタックル②
ロッド:BLACKLABEL SG6011L/MLXS
リール:タトゥーラ LT2500S-XH
ライン:フィネスブレイブ Z 4lb
ウルトラライトなソリッドティップに ML クラスのバットパワーを兼ね備える。繊細な食わせ能力と操作性はダウンショットやマイクロワームのノーシンカーなどで特に能力を発揮
スピニングタックル③
ロッド:BLACKLABEL SG6101L+FS
リール:セオリー 2506H
ライン:フィネスブレイブ Z 4ld
比較的素直に曲がるテーパー設計で適合ルアーの守備範囲が広いロッド。ルアーを選ばずラインスラックを使った繊細なルアーアクションが可能な操作系ロッド
ベイトタックル①
ロッド:BLACKLABEL LG741MHRB(プロト)
リール:STEEZ A TW
ライン:モンスターブレイブ Z 13lb
ディープクランクでロングキャストし、しっかりしたタッチ感を保ちながらオープンウォーターで投げ続けられるロッド。ピンポイントをしっかり通せ、フラットでは広くエリアを探れる
ベイトタックル②
ロッド:BLACKLABEL LG6101MRB
リール:SV LIGHT LTD8.1L-TN
ライン:モンスターブレイブ Z 14lb
スピナーベイトでフラット上のオダやハードボトムなどをしっかり感じながら上手くかわし、釣れるスローロールのタッチ加減が秀逸
ベイトタックル③
ロッド:BLACKLABEL SG701MHXB
リール:STEEZ A TW1016SHL
ライン:スティーズフロロ 14ld
ワーム系撃ちロッドの主軸機。また高滝湖のご当地リグともいえるヘビキャロも高精度でこなす。ロッドパワーと軽さの両立が際立つ