外房の勝浦市に位置する興津西港は興津湾の南西にある漁港。港の南側、東側には浅い磯が広がり波をブロックするので普段は穏やか。
アグレッシブな美味魚をライトタックルで
レポート◎渡邉長士
昭和56年生まれ。千葉県いすみ市在住。「釣れる魚は釣れる時に釣る」をモットーに地元の房総半島を中心に旬な魚を常にねらっているマルチアングラー。釣りは5歳の時から始め、アジング歴は10年以上
この記事は『つり人』2017年1月号に掲載したものを再編集しています。
基本はジグヘッド
外房の勝浦市に位置する興津西港は興津湾の南西にある漁港。港の南側、東側には浅い磯が広がり波をブロックするので普段は穏やか。港は全体的に足場がよくファミリーにも人気のポイントだ。釣り場に隣接する駐車スペースには簡易トイレがあり、以前は駐車料金がかかったが現在は無料になっている。
この港ではアジやサヨリなどの実績も高いが、これからの時期に面白くなるのがムツ。特に冬場のムツは小型でも脂が乗り食味がよい。ノベザオのウキ釣りなどでもねらえるが、アジングのようにルアーなら手軽に楽しめる。タックル、釣り方はアジングとほぼ同じ。リグはジグヘッド単体が基本となるが、群れが沖にいる場合はキャロも有効だ。
中層~表層を幅広く探る
ジグヘッド単体のタックルは6フィート前後のシャープな高感度ロッドにリールはダイワなら2000番。ラインはフロロかエステルの1.5ポンドにフロロの3~4ポンドを20㎝ほど結ぶ。その理由はラインの結束強度を増すためと、ムツの鋭い歯でラインを切られるのを防ぐためだ。
キャロ用は7~8フィートで10g程度のリグがキャストできるロッドにリールは同じく2000番。ラインはPE0.3号前後にフロロの6ポンド程度を1mほど結びリーダーとする。シンカーは状況に合わせて5~10gをセットし、ハリス部分はフロロの3ポンド前後を50~80㎝結ぶ。
群れで行動するムツは群れが入れば、どこでも釣れる可能性がある。その中でも特に右側から伸びる堤防先端Aとその手前にある2本の突堤先端Bがおすすめ。
Aは港で最も沖向きに位置し、潮通しもよい。堤防と平行して水路のような深みがあり、南側の浅い磯へ打ちつけた波がこの深みを通り、流れが発生する。時間帯や流れの有無によって外側の流れの中や、堤防先端の流れの裏にいる場合があるので広範囲を探る。
まずはジグヘッド単体で手前の中層から探り、アタリがあれば中層~表層、アタリがなければボトム付近を探る。それでも反応がなければキャロで遠投し広範囲を同じように探る。ムツは派手なダートアクション後のポーズやフォールなどメリハリのあるアクションが効く。
Bは港内への出入り口となるので、回遊する群れを最もねらい撃ちしやすいポイント。また、一度港内へ入った群れも潮通しのよいこのポイント付近に溜まる場合が多い。ねらい方はAと同じくジグヘッド単体で扇状に探り、反応がなければ港の内外を広範囲に探るとよい。
アジングと同じねらい方でOK
Bでは港内を回遊する群れをねらいやすい
交通●圏央道・市原鶴舞ICからR297を勝浦方面へ進み、R128号を鴨川方面へ。鵜原交差点を守谷方面へ斜め左に進み興津西港へ
問合先●アタック5鴨川店(℡0470・99・2077
2017/11/24