<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2019年12月20日

大阪府貝塚市・貝塚人工島のカレイ釣り

カレイ 全国おすすめ釣り場 大阪 マコガレイ

阪神エリアで40㎝オーバーのカレイねらいならココ! というのが貝塚人工島。マコガレイの大型が集結する200mほどの狭い水道をどうねらえばいいのか解説します。

遠投不要! 北風吹けば大判マコガレイのチャンス! 

レポート◎高崎冬樹




なぜか大型が集結する狭い水道をねらうべし



 大阪湾や播磨灘などの関西エリアでは、古くから10月初旬からカレイが釣れ始めると決まっていたものだが、近年は温暖化の影響か水温の低下が遅く食いが本格化するのは、11月に入り木枯らしが吹き始め防寒着が恋しくなるころだ。

 さらに大阪湾、特に岸和田以南の泉州エリアでは「クリスマスカレイ」といって12月中旬から年末にマコガレイの爆釣があるのが以前からのパターン。20~30㎝強を中心に朝の時合だけで1人10尾、20尾といった釣果が見込める。もちろん年によって釣果にムラがあり、ピークが年明けの1月にズレ込むことも珍しくない。

 そんなカレイ事情の泉州エリアで40㎝オーバーの一発ねらいならココ! というのが貝塚人工島の水道部分。人工島に架かる貝塚大橋と二色大橋の間にある対岸まで200mほどの狭い水道なのだが、どういうわけかここにマコガレイの大型が集結するのだ。

tba2_ph_05_01
貝塚大橋からみた水道部分。右が貝塚人工島。幅が200mほどしかない狭い水道だが、北西風が吹けば大型カレイの活性が上がる



tba2_ph_05_02
人工島側は足場がよい親水護岸。ほんの30mぐらいにチョイっと投げるだけ

エサはアオイソメ。房掛けでアピールするのがGOOD



 Tポート貝塚店のスタッフ3人と大ガレイを求めて人工島の水道に釣り座を構えたのは2018年12月6日。釣り場は人工島側にある親水護岸で足場も広くキャストは楽々。手すりがあるためサオ受け三脚などの必要もないという投げ釣りには最適の場所だ。

 お店スタッフでナンバーワンの投げ釣りマニアである黒木夏彦さんによると、水道の中央部分は深く掘れ込んでいるが泥底のため、その手前から足もとにかけての砂底のカケアガリ部分がポイントだという。「ほんの30mも投げればOKです。潮が速く仕掛けが落ち着かない場合は、すぐ足もとに仕掛けを入れるしかないのですが、それでもカレイは釣れますよ」とのこと。

tba2_ph_05_03
黒木さんは本格キャスター仕様のタックル4セットを置きザオにしてアタリを待つ

tba2_ph_05_04
手すり用のサオ受けがあれば置きザオが安定しキズも付かず安心。写真はTポート貝塚店のお客さんのオリジナル。下部は太い輪ゴムで固定してある

 もちろん黒木さんは本格的な投げ釣りタックル、タモ持参で大ガレイに挑むわけだが、釣れるのは大型ばかりではなく小型も多い場所なので、ルアーロッドやボートロッド、コンパクトロッドでも釣りが可能。とにかく何本もの置きザオにしてねらわないとカレイに出会える確率は低い。

 仕掛けは小バリ厳禁。せっかくカレイが食っても取り込み途中でハリが抜けてしまう。カレイバリ13~14号というのが鉄則だ。エサは高価なマムシ(イワイソメ)は不要。アオイソメでOKなのだ。ただしハリにはアピール力アップのために3~5匹を房掛けにするので多めに持参したほうがよい。

tba2_ph_05_05
エサはアオイソメの房掛け。食いが渋い場合はセットしたアオイソメをカットしタラシの長さを揃えてやると食い込みがよい



tba2_ph_05_06
オモリは遊動式のL型テンビン。遠投の必要はないが潮が速いので27号と重めを使う

 時合は水道を流れる潮が動き始めた時、もしくは速い潮が緩みかけたとき。そのタイミングでバタバタと釣れることが多いのは全国共通だろう。カレイ釣りのお約束だ。

 人工島の水道なら、どこででも大型の可能性があるが、2本の橋の橋脚周辺は根が荒いので、ねらってもムダ。とにかく北西の季節風が強く吹くとカレイの活性が上がるという。また日を追って釣れる場所が北から南へ移行するというのも頭に入れておこう。

tba2_ph_05_07
取材日に小型だがマコガレイを釣りあげたのは貝塚店スタッフ・金本圭介さん。ルアータックルでのチョイ投げだった

オーナーばり
『動体カレイアイナメ2本』
ささめ針
『特選達人直伝 誘光カレイ』
tba2_ph_05_kakomi01
どちらも貝塚人工島の水道で大ガレイをねらうのに最適。ハリ13~14号、ハリス5号なので40㎝オーバーが掛かっても安心。『動体カレイアイナメ2本』はハリにセットされたラビットファーが潮の動きをとらえ虫エサのように動いてアピール。『特選達人直伝 誘光カレイ』は曇天時やニゴリ潮でのアピール力が高いビーズなどのアクセサリーが特徴


tba2_ph_05_08
大バリ、大エサを丸飲みしたマコガレイ25㎝

tba2_ph_05_09
「ときどき釣れるんです」と店長の食野聡志さんにホウボウ。このまま生かして店長が釣り講師を務める貝塚市自然遊学館に寄贈した

tba2_ph_05_10
44㎝をゲットしたのは大阪市の田中秀一さん。Tポート貝塚店ではカレイダービーが開催されている
Tポート貝塚店
tba2_ph_05_kakomi02
住所=大阪府貝塚市脇浜4-34-14
営業時間=冬期:4~20時、金・土・祝 日前:オールナイト営業、日曜・祝日:20時閉店
問合先=℡072-430-1091


map_05(out)
交通●京阪神方面からは阪神高速湾岸線の貝塚出口で降りて直進、二色1丁目東の交差点を右折し貝塚大橋を渡って貝塚人工島へ



レポート◎高崎冬樹
昭和35年生まれ。神戸市北区在住。得意な釣りは磯のグレ釣り。友釣り歴は30年以上だが、ここ数年はご無沙汰……。フリーのライター・カメラマン・編集者


この記事はつり人2019年2月号でも読むことができます



 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。