10月に入ると別冊鮎釣りの取材も最終盤。一気に秋めくこの季節にホットな釣りが楽しめる河川は全国的にも絞られます。撮影した四万十川は例年禁漁となる10月15日まで熱い釣りを楽しませてくれると全国から釣り人が訪れます。
秋めくこの季節にホットな釣りが楽しめる(2020年10月4~5日)
レポート◎サトウ(つり人編集部アユ担当)
高知県友釣連盟会長の内山顕一さんを取材(1日目)
10月に入ると別冊鮎釣りの取材も最終盤。一気に秋めくこの季節にホットな釣りが楽しめる河川は全国的にも絞られます。撮影した四万十川は例年禁漁となる10月15日まで熱い釣りを楽しませてくれると全国から釣り人が訪れます。特に今シーズンは近年にない大ソ上に沸き、解禁から140、150尾という凄まじい釣果が各所で続出し、7月の長梅雨を経て8月にはサイズもアップ。25cmクラスが50尾以上釣れるという情報も入ってきました。9月下旬から日券が漁協からなくなるほどの人気ぶり。
天然アユはかなり上流域にもソ上し、四万十上流漁協管内は9月下旬から尺アユも有望なほど天然魚が大型化。それをねらいに高知県友釣連盟会長の内山顕一さんと撮影しました。
内山さんと幅広29.5cm
大アユは魚体のわりに泳がないのですが、それをサポートすべく内山さんはB〜3Bというチビ玉をオトリの鼻先に付けてオトリを1カ所に留めず広範囲に動かします。すると「トン」という静かなアタリから強烈にサオを絞り込む大アユが何度もヒット。
なかなか浮上しないアユとの攻防は迫力満点でシャッターを押す指先にも力が入ります。そして29.5cmを頭に20尾というボリューム満点な釣果が出て内山さんも大満足。
しかも夕マヅメには同行者に31.2cmの素晴らしいメスがヒットするというドラマもあり、充実したロケとなりました。
四万十上流域。窪川の周辺
ボリューム満点な釣果
良型が残る十和地区で北村憲一さんを取材(2日目)
天然アユは日々落ちのモードに入っていますが、四万十川の主力釣り場である十和地区では良型がまずまず残っています。この日は四万十川のほとりで生まれ育った北村憲一さんと別冊鮎釣りの撮影です。水がガクンと落ちたこの日は流心までオトリを入れやすく、北村さんはサンラインのフルメタルライン「ハイテンションワイヤー」0.1号を水中イトにテンポよくかつ丁寧に探ります。
朝は空がどんよりして風も冷たくブルッと震えるような陽気でしたが、日が高くなるにつれ南国の日差しが降り注ぐようになりアユの追い気もスイッチオン。
瀬の中の反応が良好になり、サオを次々に絞り込むシーンを撮影できました。
四万十川は水も美しく景色も雄大です。禁漁まで残りわずか。アユに溢れたこの川をぜひ楽しんでいただきたいです。