快晴の10月28日、ベイブリッジにほど近い横浜沖では朝から良型のマアジが釣れ盛りました。アンドンビシにイワシミンチを詰めて、その先に吹き流しの2~3本バリ仕掛けをセットする、いわゆるビシアジと呼ばれる釣りですが、横浜沖では深いところでも水深が20mと浅いことから、オモリは40号、リールはカワハギやブラックバスに使うような小型ベイトリール、そしてサオもマルイカザオやライトゲームロッドを使い、通常のビシアジ釣りとは区別してLTアジと呼ばれています。
横浜沖のLTアジは絶好調!@新山下・広島屋出船 (2020年10月28日)
レポート◎アマノ(月刊つり人編集部)
快晴の10月28日、ベイブリッジにほど近い横浜沖では朝から良型のマアジが釣れ盛りました。アンドンビシにイワシミンチを詰めて、その先に吹き流しの2~3本バリ仕掛けをセットする、いわゆるビシアジと呼ばれる釣りですが、横浜沖では深いところでも水深が20mと浅いことから、オモリは40号、リールはカワハギやブラックバスに使うような小型ベイトリール、そしてサオもマルイカザオやライトゲームロッドを使い、通常のビシアジ釣りとは区別してLTアジと呼ばれています。
各ヒレが金色に輝く旨そうなマアジが連日ご覧のとおりの釣れっぷり!
アジフライにちょうどいいサイズが一荷でヒット。この日はフライにするには大きすぎる25㎝以上のお刺身サイズが中心だった
今回のアングラーはこの釣りをこよなく愛する神山克也さん。実はこの方、自分で釣ったアジを調理して客に提供するという趣味と実益を兼ねた「釣りあじ食堂」(JR大久保駅南口から徒歩1分)のご主人。この日も釣ったアジをこのクーラーに満杯にして持ち帰り、夕方の開店に向けて、船宿から店へ直行していました。
「昔からアジが好きで長い料理人生活の中でたくさんのアジ料理を作ってきましたが、LTアジ船に乗って釣ったアジが見事な金色に輝いていて、しかもそれがめちゃくちゃ旨かったことから、思い切ってこの食材で勝負しようとこんな名前の店をオープンしたんです」
そう語る神山さんは22~25㎝が中心のよく肥えたマアジを100尾以上釣り、そのほかにも150尾以上の釣果も叩き出す常連さんもいて、全くのビギナーでもレンタルタックルと船宿常備の完成仕掛けで50尾以上をキャッチするなどして早上がりしました。
神山さんがひとりで営む釣りあじ食堂のステッカー。つり人1月号では神山さんに教わったアジ料理のコツも紹介している
船宿にはこうした完成仕掛けが常備されている。通常は2本バリで、平日にお客さんがかなり少ない状況でのみ3本バリ仕掛けを使うと神山さん
神山さんは「船宿仕掛けは全長2mの2本バリと3本バリがありますが、おすすめはトラブルのない2本バリ。アンドンビシにはイワシミンチをぎゅうぎゅうに詰めるのではなく8割ほどにして、適度にパラパラと寄せエサの煙幕が出続けるようにします。タナは1日の中でもコロコロ変わるので船長のアナウンスを聞いてその都度変えましょう」とアドバイス。
今日は後半にアジの群れがとても浮いて、底から6m以上浮かせた人は良型をバタバタ釣って、昼前までと同じように底べったりを釣っていた人は数を伸ばせられませんでした。
また、常連さんのタックルほどライトでショートなのにも驚きました。やや長めでやや胴に入るサオは向こうアワセで掛かったアジや不意の大ものに対応できるものの、サオ頭常連の方たちは食い込む前の小さな触りのようなアタリにも積極的にアワセを入れることで上アゴの真ん中にハリを貫通させてバラシを減らす果敢な攻めの釣りをしていました。
連日、好釣果に沸く東京湾のLTアジ。脂が乗りまくりで食べ応えも充分です。初めてならクーラーボックスだけ用意して、レンタルタックルと船宿常備の仕掛けでやってみるのもおすすめ。1度やってみて、自分に合うサオやリールを選んでみるのもいいでしょう。
神山さんの愛用の145㎝のマルイカザオ。こうした細身軽量でバットにパワーのあるロッドが主流
これぞまさに金アジ!
こんなド級も飛び出す。ちなみにこのマアジは37㎝。ライトタックルで味わうファイトは強烈だ。新山下・広島屋(☎090-8874-4624)
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