今回紹介するのは、埼玉県にある間瀬湖。間瀬湖というとヘラブナ釣りで有名だが、そちらは間瀬湖第1になる。その間瀬湖第1から上流へ300mほど行くと、周囲約500mの小さなダム湖がある。
山間のダム湖でひっそりと楽しむ
黒沢 晃◎文・写真
黒沢 晃
昭和59年生まれ。釣り歴23年、コイ釣り歴は6年。小学生から25歳までは渓流釣りをしていたが、悪友に誘われコイ釣りを始める。「釣りを楽しむ」をモットーにマイペースに釣行中。チームユーロ在籍
この記事は『つり人』2016年12月号に掲載したものを再編集しています。
朝夕マヅメがねらいめ
今回紹介するのは、埼玉県にある間瀬湖。間瀬湖というとヘラブナ釣りで有名だが、そちらは間瀬湖第1になる。その間瀬湖第1から上流へ300mほど行くと、周囲約500mの小さなダム湖がある。それが間瀬湖第2だ。間瀬湖第2は1ヵ所の流れ込みと1ヵ所の吐き出しがある細長いダム湖。流れ込み付近は浅く、吐き出しに近づくにつれて深くなっていく。
吐き出し付近の水深は5mほどとそこまで深くないのが特徴だ。また、道路の対岸は沈木や木がオーバーハングしている場所も複数ある。サオがだせるポイントは3ヵ所ほどだが、手付かずの部分も多く、草をかき分けて行く元気と勇気があれば特等席が見つかるかもしれない。ただし、ヘビやヒルがいるので、できればウエーダーを着用したほうがよいだろう。
今回はサオだしが最も簡単な上流付近を紹介したい。普段は枯れている流れ込みの脇からサオをだす。岸から5mほどで水深は約2m。底質はヘドロだ。朝夕マヅメは岸寄りでコイがエサをとっている可能性が高いので、その時間帯は岸近くがねらいめ。
しかし、サオの横で待っていると、まずコイは入って来ない。サオから少し離れた所で待っていよう。
また、雨の後などは流れ込みが復活するので、コイもその流れ込みに入ってくる。釣り場に着いて、流れ込みが確認できたらぜひねらいたい。ただし、底のほうにはかなりストラクチャーが存在するので、やり取りの際には注意したい。コイを一気に浮かせられるパワーのあるロッドを使うとよいだろう。
カメ対策を念入りに
次にそこから50mほど遠投すると水深が浅くなる所がある。そのポイントは他のポイントよりも水温の上昇が早くかつ流れ込みの横になるので、日中コイが回遊してくるのでねらいやすい。近くに沈木が数多く点在するので、当たったらその沈木から離すようにやり取りできればキャッチ率はかなり上がる。少し強引にやり取りする必要があるので、ロッドは硬めがよいと思う。また、その付近はカメも多いので、ボイリーセイバーやポップアップボイリー、もしくはカメに強いエサでやらないと1時間とエサが持たない。何かしらのカメ対策を考えておいたほうがよいだろう。
今回紹介した以外にもサオがだせるポイントはあるので、ぜひチャレンジしていただきたい。
エサはユーロカープオリジナルボイリー『ツナモルツ』を主体に『クリル』や『アミノシュリンプ』といった動物系主体のボイリーで釣りを組み立てるとよいだろう。ただし、ボイリーにこだわる必要はなくダンゴでも釣れる。重要なのはカメ対策だ。
また、このダム湖にはソウギョやハクレンなども生息しており、天気のよい日にはメーターオーバーの魚がゴロゴロ浮いて日向ぼっこしている。それだけでも一見の価値ありだ。
釣れるコイのコンディションは良好だ
交通●関越自動車道・本庄児玉ICからR462で八高線・児玉駅方面へ。県道287で間瀬湖へ
2017/10/26