都心エリアからアクアラインを使えば、1時間かからず行ける盤洲干潟。水温が下がりエイも少なくなってきた。夜の釣りやすい時間帯と干潮のタイミングが重なるこの時期は干潟でのウエーディングゲームが成立しやすくなる。
都心から1時間以内で行ける干潟のウェーディングスポット
佐藤直樹 写真と文
レポーター=佐藤直樹
1980 年生まれ。横浜在住で釣り一筋、『釣りは理屈とイメージ』。ルアー、エサ問わず、常に全力で魚を追いかけるマルチアングラー。釣り具店に13 年勤務した後、現在は城ケ島海上イケス釣堀『J’s Fishing』の店長を務める
この記事は『つり人』2016年2月号に掲載した釣行レポートを再編集しています。
都心エリアからアクアラインを使えば、1時間かからず行ける盤洲干潟。水温が下がりエイも少なくなってきた。夜の釣りやすい時間帯と干潮のタイミングが重なるこの時期は干潟でのウエーディングゲームが成立しやすくなる。
干潟で釣れるスズキは臭みが少なく、大変美味!
ゲーム性は言わずもがな、釣って美味しいターゲットを求めていざ干潟へ!
脂が乗って美味
干満のタイミングを考えると釣行時間は30分ほど。残り時間も迫ったところで会心のヒット!
盤洲干潟には潮が引くタイミングで入水し、上げる前には戻らなければならない。タイドグラフをしっかり把握し、必ず慣れたアングラーと同行する事が大切だ。チェストハイウエーダー(12月以降はネオプレーン製がよい)とフローティングベストは必需品。また、干潟はエイが多いため、明るめのヘッドライトで足もとを照らし、すり足での歩行が基本。エイガード等の対策があれば万全となる。
今回同行していただいたのは南雲祐哉さん。1年中シーバスを追いかけている横浜在住のシーバスアングラー。偶然にも私の大学の後輩である。長田茜さんは「あかねん」の名では最近ファン激増中の身長147㎝の注目釣りガール。
同行してくれたのはシーバスフリークの南雲祐哉さんと長田茜さん
スズキの旬は夏というのが定説だが、冬に産卵を控えたスズキは脂が乗っている。干潟の水質浄化作用で水がきれいなため、干潟で釣れるスズキは臭みが少なく非常に美味。
ダウンサイジングでヒット
仕事を終え、横浜から千葉方面に車を走らせ盤洲干潟へ到着したのは20時半。早速ウエーダーを履き準備万端で見立海岸より入水。下げ一杯が21時半。盤洲干潟は小櫃川河口から見立海岸沖に広がる広大な干潟であり、入水場所からねらうポイントまでは20分近く歩く。そのため、戻る時間を考慮すると釣りができる時間は30分ほどだろう。迷っている時間はない。ねらうのは干潟の沖にある船道。船道に沿って打ってある竹杭を目標に進んでいく。船道に沿って回遊し、流れの変化に付き、ベイトを捕食しているシーバスをねらう作戦だ。
盤洲干潟へはこの看板が目印
前日に釣行した仲間の情報によると、メインベイトはサヨリ。バイトとバラシのみで苦戦したとのこと。まずはスリム系のルアーをセレクトし、船道の中をサーチするように反応を見ていく。しかし反応はない。潮は流れており、条件は揃っているはず。食い気があってもおかしくはない。
シーバスのサイズが小さいと仮定し、ルアーをサイズダウンさせて、再度アプローチ。流れに対しダウンクロスで船道を横切る。数投で明確なバイトが出てヒット。50㎝強のフッコサイズだ。魚のサイズにルアーサイズをうまく合わせられたことが功を奏した。同様のねらい方で再度アプローチをしたが続かず、潮位も上げて来たため、安全面を考慮し撤収した。
ランディングに成功し、ほっと胸をなでおろす
使用ルアーはPazdesi gn『リバード90S CP・チャートバックパール』、エクリプス『ドリフトペンシル110 キャスティングオリカラ』、Paz desi gn『シャローウォッシュ コットンキャンディー』
ロッドはAPI A『レッドラインプレミアム IRIS 91L』にリールはDAIWA イグジスト2506。ラインはDAIWA『UVF SWセンサー+Si 』0. 8号150m
シーバスは臭いと思っている人が多いが、場所によっては臭みもなく大変美味しい。たまにはキャッチ&イートもよいだろう。食べるのも釣りの楽しみだと思う。
佐藤さんがオススメするシーバス料理はこちらをご覧ください
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エリアマップ
交通◎東京湾アクアライン・木更津金田ICを出て信号1つ目を右折。金田バスターミナル前を通り、すぐに右折し突き当りを右折。アクアライン下をくぐって左折。突き当りを左折。道なりに進むと右手に金田みたて海岸がある
問合先◎キャスティング木更津プラザ(℡0438・30・1476)
2016/12/8