本格的な冬に入り、ルアーターゲットが限定されてくる季節。しかし、そんな時期に熱くなってくるのがイカパターンのシーバスである。
ジンドウイカの接岸でシーバスがアツい!
新保明弘 写真と文
レポーター=新保明弘
昭和52年生まれ。静岡県在住。伊豆半島から御前崎までをホームグラウンドにする。オフショア、ショアともにルアーフィッシングならば何でもこなすが、特にエギング、シーバス、メバル、回遊魚の釣りが得意
この記事は『つり人』2016年2月号に掲載したものを再編集しています。
イカパターンでねらえ!
イカパターンでは表層を泳ぐイカを意識してフローティングミノーをチョイスする。ルアーカラーは赤や黒系の実績が高い本格的な冬に入り、ルアーターゲットが限定されてくる季節。しかし、そんな時期に熱くなってくるのがイカパターンのシーバスである。シーバスといえば、稚アユや落ちアユパターンが一般的だが、各地域でのご当地パターンも数多く存在。
イカパターンも全国各地でさまざま。私が通っている駿河湾沿岸、伊豆半島ではジンドウイカ、ムギイカが接岸する季節に成立する。
大瀬崎は駿河湾に流れ込む黒潮分流の影響を受け、多種多様な生物が見られる。そのためダイビングスポットとしては全国的に有名。釣りではアオリイカを始め、冬場のヤリイカのポイントとしては有名だ。
大瀬崎でイカパターンのシーバスゲームが成立するのはムギイカシーズンの5月、6月とジンドウイカが接岸する10~2月。
イカパターンで選択するルアーは主にフローティングミノー。水面近くに浮いているイカをシーバスは下から激しく吸い込むように捕食する。大事なのはカラー選択だ。ブラックや暗いムラサキ、赤の単色カラーがおすすめ。あとはレッドベリーカラーもおすすめだ。キャストしたら水面直下をルアーがぎりぎりアクションする程度のスローリトリーブ。丸のみするためアタリは強烈なことが多い。だが、まれに小さく当たる時もあるので怪しい時は合わせよう。
満潮時の潮位が高い時には全域でねらえるが、実績が高いのはやはりゴロタで囲まれた岬。小さな岬であるため、これからの季節は風裏に入りやすい。しかし、風によって打ち寄せられるイカを捕食するため強風でない限りは風表を釣り座としたい。
タックルは一般的なシーバスタックルでよい。
9フィートクラスに、中型スピニング、ラインはPE1.0~1.2号。ショックリーダーはフロロカーボンの4~6号を1mほど入れる。
足場が滑りやすいため必ずスパイクブーツを装備するように。固定式のフローテイングベストで臨めば、転倒した時体幹を守ってくれる。
エリアマップ
交通●東名高速道路・沼津ICからR414号を南下。口野放水路交差点を右折して大瀬崎へ
問合先●イシグロ沼津店(℡055・927・1496)
2016/12/6