今シーズンの駿河湾沿岸、伊豆半島沿岸はアオリイカが多い。特に駿河湾奥、沼津市沿岸は10月に入り、300~500gのサイズが数釣れている。しかし、情報は早いもので、エギングファンも多くなり、港回り、防波堤は先行者が多く入れないこともしばしば。
混雑知らずのサーフで秋アオリ
新保明弘◎文・写真
新保明弘
昭和52年生まれ。静岡県在住。伊豆半島から御前崎までをホームグラウンドにする。オフショア、ショアともにルアーフィッシングならば何でもこなすが、特にエギング、シーバス、メバル、回遊魚の釣りが得意
この記事は『つり人』2016年12月号に掲載したものを再編集しています。
ねらいを絞りやすい放水路周り
今シーズンの駿河湾沿岸、伊豆半島沿岸はアオリイカが多い。特に駿河湾奥、沼津市沿岸は10月に入り、300~500gのサイズが数釣れている。しかし、情報は早いもので、エギングファンも多くなり、港回り、防波堤は先行者が多く入れないこともしばしば。ただ、そんなことも全く苦にならないエギングポイントがある。それはサーフだ。
駿河湾奥には、千本浜から片浜、今沢、原海岸と西に向かって砂礫の広いサーフが広がっている。今回紹介するのはその西寄りに存在する原海岸・放水路周辺である。
前述した沼津のサーフであればどこに入っても釣果は望めるが、サーフでエギングを経験されたことない方は、何を基準にポイントを選んでよいのか悩むはず。どうしても疑問や不安が先行し、釣りに集中できなくなってしまう。
その点、放水路周辺は、放水路に当たる潮流や流れ込んで来る水流の影響で、大小規模はあるものの潮目が形成されやすい。
海に向かって左側のサーフは比較的水深が浅い。それに対して右側は深い傾向にある。左右、どちらでも実績充分だが、真水が放水路の左側から横に流れているため、降雨後などは右側を優先的にねらうとよい。
エギング超思考法
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キモは長めの間
使用するロッドは、ロングキャストと大きなシャクリアクションが付けやすいように、長めの9フィートクラスがよい。ロッドの振り幅に巻き取り量がマッチするのは4000番のHGやXG。ラインは0・8号~1・2号で、リーダーはフロロカーボンの2・5号~3・0号と太めのセッテイング。本誌が発売される頃には、アオリイカは700g~1㎏と大型化するものの、警戒心もアップしてくる。そのため、シャクリアクションの間は20~60秒は取りたい。
そのため、餌木は3・5号のノーマル、もしくはシャロータイプのものを中心に選択する。ロングキャストしたら、餌木の姿勢を整えフリーフォール。
30秒~1分沈めたら、大きくシャクリアクション。そしてフォール。長めに間を取ったら、軽くロッドを立てて、乗りを確認する。乗ってなければ再びアクションさせる。最初のアクションはなるべく大きく行なうのは基本だが、その後のアクションはスローなものも交え、変化させるとよい。手前の海底に餌木が触れるとコツコツと感触がある。巻きあげるが、50㎝くらいは底を引きずってみる。追尾してきたアオリイカがそこで乗ってくることも多い。
はっきりした潮目がある前などは同じ立ち位置でもよいが、広いフィールドのため、キャスト毎に、左右へ5歩、10歩と移動しながら探ると、より高確率で釣果が得られる。
最後に、駿河湾奥は、南、西寄りの風の際は釣りが成り立たないので注意。東から北寄りの風ならば、後ろから受ける形になるため、釣りやすい。マナーに注意して広々としたフィールドのアオリイカ釣りを堪能していただきたい。
300~500gがアベレージだが、1kgクラスも充分にねらえる
問合先●イシグロ沼津店(℡055・927・1496)
2017/10/26