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編集部2022年1月26日

【ニジマス】管理釣り場でテンカラ入門【前編】

ニジマス 栃木 魚種別釣りガイド ファミリー&初心者におすすめの管理釣り場ガイド

「道具がシンプル。それがテンカラのよさです」そう語るのは群馬県吾妻郡在住のテンカラ名手、小林和則さん。オフシーズンは管理釣り場でもテンカラを楽しむ。揃える道具はたったの4つ。サオ、メインライン、ハリス、毛バリである

道具立てはシンプル!サオ、メインライン、ハリス、毛バリの4つ

写真と文◎編集部
この記事は月刊つり人2022年2月号の記事を再編集しています

「道具がシンプル。それがテンカラのよさです」そう語るのは群馬県吾妻郡在住のテンカラ名手、小林和則さん。オフシーズンは管理釣り場でもテンカラを楽しむ。揃える道具はたったの4つ。サオ、メインライン、ハリス、毛バリである

テンカラができる管理釣り場

tenkara-kantsuri-2022-02 (3)テンカラ名手の小林さん。手にするニジマスは体高がある。このサイズがアベレージで「引き味もよく味もよい」と言う

 テンカラは毛バリを使う日本古来の渓流釣りスタイルだ。ノベザオ、メインライン、ハリス、毛バリの4つで釣りが成立する極めてシンプルな釣法で、足を使ってテンポよく探る。水面付近に魚が出る瞬間はとてもスリリング。簡素化された道具ならではのやり取りも魅力のひとつだ。このテンカラを管理釣り場でも楽しんでいるのが小林和則さん。利根川水系をホームグラウンドに、大ヤマメをねらう本流から山岳渓流まで釣りこなす。

 4年前から小林さんが通い込んでいる管理釣り場が大芦川F&Cフィールドビレッジだ。地下水を汲み上げているので年間を通じて水温が安定しており水が澄んでいる。サイトフィッシングも楽しめるポンド型の管理釣り場だ。ルアー&フライフィッシングがメインの釣り場だが、小林さんをはじめ常連さんの中には根強いテンカラファンがいる。ちなみに、テンカラが禁止されている管理釣り場もあるので事前に問い合わせて確かめるとよい。

 

管理釣り場のテンカラに適した道具立て

tenkara-kantsuri-2022-02 (19)

 まずはサオだ。テンカラロッドは大体3.6mが標準とされている。この長さでもできなくはないが、ポンド型の管理釣り場では4m以上が理想である。なぜならプレッシャーの少ない魚は池の中心部に定位していることが多い。ある程度の飛距離をだしたほうが簡単に釣れやすい。

 tenkara-kantsuri-2022-02 (10)小林さんの愛竿は「がま渓流 マルチフレックステンカラ 水舞」この日は4mを使用。ちなみにこのサオは5 mまでラインナップがあり、投げたい距離に合わせてサオを選ぶ

次にラインだ。テンカラ釣りのメインラインとして代表的なものは3種類ある。

 1つ目はレベルライン。フロロカーボン3~5号と重めのイトが主流で中にはナイロンもある。視認性の高いカラーなのも特徴。端から端まで同じ太さなので長めにしておけばカットして短くすることもでき、状況に合わせた長さに調整しやすい。最もお手軽なラインであるが軽いためキャスティングが難しい。

 2つ目はテーパーライン。名前のとおりラインの太さが先端に向かって徐々に細くなるテーパー状のラインである。ナイロンやフロロカーボンなどを撚り合わせて作っている撚りイトのものと単一のものがある。撚っているほうは当然単一のものより重く比較的毛バリを飛ばしやすい。

 3つ目はフライフィッシング専用のダブルテーパーのフローティングライン。「テンカラ専用のラインではありませんが、これが一番投げやすいですね」と小林さんは言う。ダブルテーパーとは両端が細くなっていて中心部が最も太いラインだ。通常はフライリールに巻いて使うため25m前後で売られている。これをテンカラに適した長さ、小林さんの場合は6mにカットして使用する。#2がおすすめだが、入手しにくいため#3を選択してもよい。3つのラインの中で一番重く、ビギナーでも簡単にキャスティングができるだろう。

 メインラインの先にはハリスを結ぶ。おすすめはフロロカーボンの1~1.5号。細ければ魚に見切られにくいと考える人も多いが、入門者はまず切られないように少し太めを使うことがおすすめだ。この日の小林さんは1.5号を主に使った。

tenkara-kantsuri-2022-02 (9)切られないようにハリスは太めをセレクト

 最後に毛バリだ。エリアワームとエッグフライの2種は管理釣り場においてアタリの数が最も多い毛バリであると言っても過言ではない。藻やペレットに似たモスグリーンは鉄板。浮かべて使うドライではなく、毛バリのチモトにはオモリとなるビーズヘッドが付いた沈めて使う毛バリだ。フライは巻かずとも市販品を入手すればよい。ハリの大きさは#10。

tenkara-kantsuri-2022-02 (5)ビーズヘッドを付けたポリヤーンをふっくら巻いたエッグフライとエリアワーム(フック# 10)を小林さんは愛用。ほかにも幅広く用意していたがこの2タイプをメインに使う

tenkara-kantsuri-2022-02 (7)エッグフライ。この日は藻に似たカラーが有効だった

tenkara-kantsuri-2022-02 (2)169エリアワームはペレットやブドウムシに似ている。管理釣り場で抜群の威力を発揮

tenkara-kantsuri-2022-02 (6)偏光レンズは必須。アタリを取りやすくサイトフィッシングが断然しやすくなる。また目の保護にもなる

 

次回はキャストや釣り方についてご紹介します!

栃木県・大芦川F&Cフィールドビレッジ/管理釣り場で始めるテンカラ釣り その2(最終回)

 

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