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編集部2024年10月14日

【東京湾】オカッパリのチヌトップ事情2024

クロダイ-川 全国おすすめ釣り場

トップウォータールアーを使ったクロダイ釣りは西日本で人気の釣りだ。東京湾のオカッパリ釣り場では成立しにくいと言われているが、「トップでチヌちゃんと向き合い続けていれば案外釣れちゃうもんですよ」と話すのが千葉県市原市に住むなまちゃんだ。

トップウォータールアーを使ったクロダイ釣りは西日本で人気の釣りだ。東京湾のオカッパリ釣り場では成立しにくいと言われているが、「トップでチヌちゃんと向き合い続けていれば案外釣れちゃうもんですよ」と話すのが千葉県市原市に住むなまちゃんだ。

文◎なまちゃん 写真◎編集部

東京湾のオカッパリでチヌトップは釣れないの?

千葉県に住む私は数年前からトップでクロダイを釣りたい願望がありました。しかし「関東ではチヌトップが成立しにくい」、「ボートに乗らなきゃ釣れないよ」といった否定的な話を耳にし、なぜ? という疑問もあってチヌトップの釣果が聞かれる静岡県の浜名湖や吉田町の河川、和歌山県紀ノ川周辺、兵庫県武庫川周辺といった関西エリアに足を延ばしたことがあります。もちろん関東にない環境もありますが、大なり小なり「似ている釣り場も多い」のが率直な感想です。

関西の釣具店や関西の友人と話した時に気付いたのが「トップで釣りたいからトップを投げている」という思いが大前提にあること。どんなルアーでもよいから多く釣りたいというよりも「トップで一発出すこと」に重きを置いた釣り人側の心情に気が付きました。

たとえば湾奥のチニング釣り場として圧倒的に釣果があがる旧江戸川では、ほとんどの人がバイブレーションを投げて数釣りやサイズを楽しむイメージがあります。関西のフィールドでもバイブレーションを投げたらすぐにでも釣れそうなシチュエーションは多々あり、実際私でも簡単に釣れました。しかしその釣り場には一発の「出た!」に価値を見出し、聞けば1年中トップしか投げずに楽しむ人も多くいるそうです。

つまり関東にはトップウォータールアーを投げ切ろうとする人自体が少ない。そう感じた私は市原~木更津周辺の近所の釣り場で「トップしか投げない」と決めて釣り込みました。クロダイの姿がたくさん見える河川や運河を探し、なるべく反応を見ながら釣りたいので足場の高いポイントを3ヵ所らい見つけ、初夏から夏にかけて連日のようにトップウォータールアーを投げ続けていると、何と釣れたのです!!

「やってみれば近所でも釣れる」 

との思いが強くなって釣友にチヌトップの釣果を話すと、その釣友も私の釣った場所とは別の木更津エリアでチヌトップを試して釣果が出たと報告がありました。また別の友人は富津エリアでトップを投げ倒して結構釣れたと言います。これらの結果から「やっていないだけで、実は反応が得られる釣り場は関東にもたくさんある」という答えにたどり着いたのです。

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クロダイ・キビレが寄り着くシャロー帯を見つけられるとチヌトップが成立する可能性は高まる

 

ルアーに気付く浅場が有望ペンシルポッパーが威力を発揮

私の実績でいえばトップルアーに反応するクロダイが多くなるシーズンは5月下旬~10月までの高水温期と感じています。夏は浮きやすくシャロー帯(浅場)のほうが成立しやすいです。魚とルアーの距離が近いほうが魚も気付きやすく捕食しやすいからです。

釣り場の地形によって魚が回遊しやすい潮位を見極めるのも重要です。また流れが強すぎてもトップルアーでは釣れにくいように思います。潮止まり前後もしくは潮が緩やかに流れている時間帯が有望です。

ではトップで釣れるクロダイは水面で何を偏食しているのでしょう? クロダイは雑食です。岸壁から落ちてくるカニやフナムシをねらっていることもあるし、バチ抜けの時期はバチ(多毛類)を食べます。ハクなどの小魚を追うこともあれば、セミやアメンボといった虫も食べます。特に木陰のシャロー帯にいるクロダイは落下する虫をねらっていると考える人も多いようです。

チヌトップをやるうえでひとついえるのはクロダイが食べているエサにとらわれすぎないことです。どんな釣り場でも「トップに出ない」と言い切ってしまうのは可能性を潰してしまいます。

チヌトップで使われるルアーはペンシルとポッパーの2種類。ポッパーはポッピングさせながらポコポコ誘います。潮位が高い時やシェードにいるクロダイが食いそうな時に実績が高いです。ペンシルの基本アクションはドッグウォークです。ラン&ガンしている時や多方向からクロダイが群れで泳いでくるような時に使っています

私のチヌトップで今シーズン大活躍しているルアーがDUO「ベイルーフリプラッシュ62F」です。使い方はひたすらドッグウォーク。首の振り幅が大きく、ルアーのサイズも大きくないことからスピードが出にくく、ゆっくりと進むのが特徴でクロダイの遊泳速度に合っていると感じます。また飛距離が出ること、クロダイの口に合ったサイズ感もよいです。

チェイスした時も動きは止めずにアクションは続けたほうがよいです。追っている時にルアーの動きを止めるとガッカリしたかのように戻ってしまうクロダイを結構見ました。巻きを止めても、その場でシェイクをさせたほうが食い気は立ちます。

またバイトがあってもロッドに魚の重みが乗るまでは合わせない。他のトップウォータープラグも同じだとは思いますが、びっくりアワセや即アワセで掛かったことはありません。イトが水中に引っ張られるまで動かし続けるのがキモです。

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鋭い引きでロッドを締め込む

 

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再び水面が爆発してネットに収まったのは本命のクロダイ

 

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待望の1尾目は40㎝に迫るサイズのキビレだった

 

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なまちゃんが「釣果が爆上がりした」と言うルアーがDUO「ベイルーフリプラッシュ62F」。カップ下部に貫通穴を設ける事で、移動距離の短いテーブルターンを実現。ロールを抑えたドッグウォークを容易にしクロダイのバイトを誘発。タングステン固定ウエイトを採用し、遠投性能やアクションの安定性も高い

 

 

※このページは『つり人 2024年10月号』を再編集したものです。

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