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編集部2023年9月13日

秋田県/米代川水系阿仁川支流・小又川 癒しのルアー釣行

全国おすすめ釣り場 秋田

お気に入りのミノーとスピナーを携えて、鮮やかな緑色に包まれた北秋田の渓流へ。魚との距離もルアーを通せる範囲も短い小渓流ではピックアップする寸前まで誘い続けてフッキングの間を作ることが大切だ

お気に入りのミノーとスピナーを携えて、鮮やかな緑色に包まれた北秋田の渓流へ。魚との距離もルアーを通せる範囲も短い小渓流ではピックアップする寸前まで誘い続けてフッキングの間を作ることが大切だ

新緑の小又川

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北秋田市を流れる阿仁川。国道105号線の阿仁前田地区から枝分かれする支流の小又川が今回の舞台。その水源は北秋田を代表する森吉山から流れ出て太平湖、四季美湖に豊富な水を蓄えながら美しい渓流を形成している。

桜の花から藤の花を経てアカシヤの花が咲く頃は、清らかな流れの中に良型のヤマメやイワナが活発に泳ぎ回るハイシーズン。そんな小又川にはいくつかの枝沢があり、魅力的なポイントが多いことから残雪のある早春から入渓する釣り人も少なくない。雪代やダムの放水により水量が落ち着き始めると魚影を見る機会も増えてくるが、同時に釣り人も増えてプレッシャーは高くなっていく。そんな小又川を、前半は水量が少ない枝沢小渓流をタイトに探り、後半はやや水量の安定した本流筋の広いポイントを探ってみた。

 

 

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しっかり水を掴むミノーと安定姿勢のスピナーを持って

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愛用のロッドは5ft3inのスピニングのグラスロッド。アクションに余裕があるためルアーのウエイトをブランクに乗せやすく、軽いルアーでもロングキャストがしやすい。慣れればピンポイントへの精度の高いキャストも可能だ。さらに、魚を掛けてからの適度な曲がりや手応えがなんとも言えず、それがグラスロッドを好んで使っている最大の理由だ。

リールはアブのカーディナルC3。私は全体的にオールドタックルが好みだが、オールドリールに多いインスプールタイプよりもアウトスプールタイプが使いやすいと感じている。それでも最新モデルに比べるとラインはヨレやすいが、そんな時はルアーを外してベールフリーにしてラインを下流に流し込んでから巻き取れば気にならなくなる。メインラインはナイロンの5ポンドくらいがトラブルも少なく、キャストミスで枝葉に引っ掛かけても根掛かりの際もブレイクしにくく、不意の大物にも安心してやり取りできる。

タックルは新旧さまざまなタイプがあるので自分好みのスタイルで楽しめばいいと思う。魚との接点になるルアーも気になるところだろう。個人的におすすめしたいのがVivaの『プエラノ』と『プライザー』だ。

 

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『プエラノ』は大きな瞳が愛らしいヘビーシンキングミノーで45S(4.3g)と50S(5.3g)があり、ただ巻きによるウォブンロールアクションが基本だが、トゥイッチを入れると流れの中で激しくヒラ打ちし、あらゆる渓魚を魅了し思わず食いつかせてしまう。連続トゥイッチにもスローピッチなトゥイッチにも対応し、しっかりと水を掴んでアクションして食わせの間も作ってくれる。

 

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『プライザー』はシャフト軸をオフセット形状にし、ウエイトを下部に寄せることで姿勢を安定させた状態のままブレードが回転するスピナーだ。小型ながら自重が3.5gありキャストしやすく、着水から瞬時に水を掴んでアピールする。アイにスイベルが付いているためラインがヨレにくく、フック接続部分にはスプリットリングが付いているためフックの交換も容易だ。ミノーで反応がなくなった魚が、プライザーに替えた途端に猛追することもあるので、ぜひ試してほしい。

どちらのルアーもフックにフッ素コートが施されていてフッキングのよさは文句なし。時には猛烈なアタックによってスレ掛かりも多発させてしまうほどの鋭さがある。コスパがよいため臆することなくガンガン使えるのも私好みである。

 

 

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ワンチャンスをツーチャンスに

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最初に入ったエリアは渇水状態で、かつハイプレッシャーだったことから、できるだけ魚と距離を取ってキャストを続けた。

木漏れ日の下の透明すぎるほどの流れも周囲を映し込んで緑一色。そんなフラットな流れの中でゆっくりと尾ビレを左右に揺らしながら漂う魚影が見える。静かにアプローチしながらそっとプエラノ45Sをキャスト。ヒラ打ちさせると、魚にロックオンされたまま1mほどチェイスされる。大きく口を開けた瞬間、引ったくるように反転してフッキングしたのは29cmほどのイワナだ。このようにリトリーブ中にイワナがチェイスしてくるのがサイトで視認できたら、少しスローなピッチでアクションさせるとフッキングさせやすい。一方、ヤマメの場合はスピーディーな連続トゥイッチの中にバイトさせる間を入れてあげることが重要。

とはいえ、猛烈なチェイス&アタックがあってもフッキングしないケースが多いのも渓流ルアーフィッシングの難しさと面白さで、このドキドキ感がたまらない。

後半は場所移動して水量のある少し広いエリアへ。ここでは飛距離が稼げて深みも探れるプエラノ50Sの出番。より大きなアクションで広範囲にアピールする。

途中、ダウンキャストでかわいいサイズのイワナがヒットし、抜き上げようとした瞬間、足もとの白泡から突然大きな魚体がそのイワナにアタック!突然の出来事に驚かされたが、小又川には大物が潜んでいることを再確認。道路から見下ろした大淵に尺上どころではない大型のヤマメが水面のエサにライズしながら悠然と泳ぐ姿が見えるなど、まだまだ夢とロマンを感じさせるフィールドである。

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大イワナに襲われたイワナのお腹にはいまついたばかりの生々しい傷跡が

 

夏も本番になると渓流にはアブも増えるため防虫対策を万全にして入渓したい。そのほかにもシーズンを通じて注意してもらいたいのがクマだ。最近は全国的にも話題になっているが、ここ秋田は『またぎの里』。どこにいてもどこで見かけても珍しくない。クマ避けの鈴やスプレーの携行を絶対にお忘れなく。

最後に。一里一尾とまでは言わないが、ヤマメも良型ねらいとなるとほぼほぼワンチャンスになりがち。その点Vivaのルアーはカラーバリエーションも多いため、カラーチェンジすることで再度反応してくることも少なくない。ワンチャンスがツーチャンスになれば良型との出会いも倍増するかもしれない。

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※このページは『つり人 2023年9月号』を再編集したものです。

 

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『ザ・ヒストリー・オブ・ルアーフィッシング~ルアー&リール 進化の軌跡』

国内外で広く親しまれている疑似餌釣り=ルアーフィッシング。その起源や発展の歴史を、リールとルアーの登場・進化の過程に軸足を置きながら当時の文献・雑誌記事を掘り起こし解説を試みた本邦初の書。 新しいスタイルのリールは、登場する度にルアーの小型化・軽量化を可能にし、ルアーフィッシングの発展に大きく貢献してきた。英国で古くから発達した片軸受けリールは20世紀に入ると米国式の両軸受けリールに駆逐される運命をたどるが、第二次世界大戦後は逆に英国発祥のスピニングリールが米国へ輸入され未曾有の大流行を巻き起こしていく…。 また一方、新勢力の台頭が旧勢力から反発を買うのは世の習いで、中世より西洋釣魚界に君臨するライフィッシング愛好家は、自分たちの聖域に土足で踏み込む兄弟を軽蔑し、公然と敵視した。 歴代の釣り人たちが遺したそれぞれの主張を織り交ぜながら、英国・米国のリール史と時代を彩ったルアー、それらに熱中し時には翻弄されていく当時の釣り人模様までを、著者が時の彼方から召喚し、鮮やかに浮かび上がらせる。 『ザ・ヒストリー・オブ・バンブーフライロッド』『ザ・ヒストリー・オブ・トラウトフライズ』に続く待望の三部作、全ルアー・フライアングラー必読の書。

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