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編集部2021年12月6日

霞ヶ浦の陸っぱりワカサギ釣り入門 その2(最終回)

ワカサギ 河川・湖の釣り 茨城 魚種別釣りガイド

関東エリアにおける淡水魚の宝庫、霞ヶ浦。小もの釣りファンにとってタナゴとフナ釣り場として大人気だが、全国的にも有数の漁獲高を誇るワカサギをお忘れなく。 水温が低下し、産卵を意識した魚が大量に接岸してくる。12月末から禁漁期を迎える1 月20 日までの約1ヵ月間が陸っぱりワカサギ釣りの最盛期だ。寒空に銀鱗を輝かす霞ヶ浦の宝石と遊ぼう。

霞ヶ浦の宝石と遊ぼう

写真と文◎葛島一美

この記事は月刊つり人2021年2月号の記事を再編集しています

関東エリアにおける淡水魚の宝庫、霞ヶ浦。小もの釣りファンにとってタナゴとフナ釣り場として大人気だが、全国的にも有数の漁獲高を誇るワカサギをお忘れなく。
水温が低下し、産卵を意識した魚が大量に接岸してくる。12月末から禁漁期を迎える1 月20 日までの約1ヵ月間が陸っぱりワカサギ釣りの最盛期だ。寒空に銀鱗を輝かす霞ヶ浦の宝石と遊ぼう。

ワカサギ接岸ポイントの見つけ方

wakasagi-okappari (5)土手道に何台も並ぶ茨城県内ナンバーの自動車を探せ!その真下の湖岸には地元アングラーたちがサオをだす好ポイントがある

 霞ヶ浦の陸っぱりワカサギ釣り場は、湖岸に沿って点在する舟溜まりの内外や小水門、流入河川吐き出しの付近が基本になる。ただし、それらの中でも釣り禁止の指定がある場所は避けなければいけない。これらの場所は少なからず湖底や水流の変化があり、ワカサギが好んで回遊コースに選んで接岸してくるものと考えられる。手っ取り早いのは、釣り場を熟知している地元アングラーたちが集まっている場所を捜すこと。湖岸沿いの土手道を走行していると茨城県内ナンバーの軽自動車が何台も並ぶ一角が見つかるはず。その真下の湖岸にノベザオを振る姿が確認できれば大当たりポイントの確率が高い。ひと声掛けて仲間に入れてもらうのが最低限のマナーだ。

 

釣り方 ノベザオ編

深場ではミャク釣り 湖岸沿いの浅場ではウキ釣り

wakasagi-sasoi

 足もとからストンと深かったり、サオが届く範囲で水深1m以上あるポイントでは、ミャク釣りでねらうケースが多い。この際、サオの全長は足場の高さや水深、ワカサギの回遊範囲によって操作しやすい長短を使い分けること。

 ミャク釣りの釣り方はサオ下ねらいの誘い釣りが基本。オモリで底ダチを取ったら、仕掛けを張って上下に10cm程度の振幅で、穂先をリズミカルに小突いてエサをアピール。10~20回誘った後、動きを止めてアタリを待つサオ操作を繰り返す。

 アタリ方はピクッ、ピクピクッとサオ先を軽く絞り込むので、サオ全体で聞き上げるようにハリ掛かりさせるのがキーポイント。明確なアタリのほか、誘いを止めた直後にフワリと軽くなる食い上げアタリも多く、何らかの違和感があったら聞きアワセをしてみること。

 ある程度釣れ続いた後、少しずつ食いが渋ってきたら、沖めいっぱいに振り込んでミチイトを張った状態で落とし込むカーブフォールや、オモリを底に着けたまま仕掛けをたるませて上下動を行なうなど、誘い方のパターンに変化をつけてみるとよい。

wakasagi-okappari (2)土手道船溜まりの内外は代表的なワカサギの接岸ポイント。立ち入り禁止のドックもあるので要注意

 一方のウキ釣りは湖岸周りのカケアガリなど、比較的水深が浅いポイントに好適。浮力が大きいポリカンウキによって仕掛けが水中で自然に立ち、宙層から底層までカバーしてくれると同時に、ミャク釣りに比べて沖めをねらえることも利点の一つ。ウキ下の調節はウキが見える程度なら沈んでも問題ない。

 釣り方は沖に向かってサオいっぱいに振り込み、着底したら10~20秒待って数10cmずつ手前に引き戻してくる繰り返しだ。この際、ウキの水抵抗を利用してアクションを加えるので、多少強めに誘いを掛けること。

 アタリ方は誘った瞬間、プルプルッと手もとに伝わって向こうアワセでハリ掛かりしてくる。なお、霞ヶ浦の陸っぱりワカサギ釣りは単発ヒットがほとんどなので、追い食いを待たずに取り込んだほうが無難だ。

釣り方 チョイ投げ編

底ベッタリな冬場に有効 沖から手前に探るミャク釣り

 チョイ投げには飛ばしウキ釣りもあるが、霞ヶ浦では投げミャク釣りの出番が多い。水深が深くて根掛かりの少ない場所に適し、特にワカサギの群れが湖底近くにへばり付く冬場に有効。

 釣り方は遠中近を投げ分け、沖めから手前に探ってくることが基本。だが、湖底をズル引きしてしまうと根掛 かり率が高まるため、軽くサオをあおって仕掛けを30~50cmはね上げる感じで1~2mずつ移動するほうがよい。

wakasagi-okappari (6)年末年始は12 ~ 13cm 級のジャンボサイズにも育つ

 もう一つ、下オモリはできるだけ軽い号数を使うことがキモ。仕掛けがふわりと舞い上がり、落下速度も弱まる誘い操作ができ、エサのアピール度も高まるはず。感度抜群のPEラインだと20~30m沖からサオ先をピクピクッと震わせるアタリが伝わり、時にはミチイトがふわっとたるむ食い上げアタリもある。軽く合わせてから巻き上げてくればOK。

wakasagi-okappari (1)陸っぱりワカサギ釣りは1尾の単発掛けが多く、ダブルヒットには思わず顔がほころぶ

 

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