河口湖の人気プロガイドである中田敬太郎さんにラバージグとポークの活用法を伺いました。
ウィードレイクにおける3つの活用法とは!後半はおすすめポークルアーを紹介します!
河口湖の人気プロガイド中田敬太郎さんにラバージグとポークの活用法を伺いました。
この記事はBasser2020年5月号の記事を再編集しています
中田敬太郎(なかだ・けいたろう)
1987年2月24日生まれ。山梨県在住。たしかな腕と明るいキャラクターで人気のプロガイド。自身がプロデュースしたポークシリーズ「ワイルドポーク」も好評発売中!
中田ガイドサービス http://nakadarfc.m24.coreserver.jp/
目次
ラバージグ&ポークの出しどころ
ソフトベイトに近い釣りをしたい場合に、好む好まざるにかかわらず、ポークを使わざるを得ないフィールドがある。それが芦ノ湖や河口湖、西湖など、レギュレーションで軟質プラスチック製のソフトベイトの 使用が禁止されている湖だ。
近年はオフセットフックがセットできるポークも登場し、ジグとの組み合わせでなくてもポークを使えるようになってきた。では、それでもジグ&ポークを使いたくなる状況はどんなときなのだろうか。
河口湖や西湖でガイドを営む中田敬太郎さんによれば、ジグ&ポークの出しどころはおもに3つあるそうだ。
①増水時の冠水ブッシュ撃ち
中田「秋などの台風シーズンに大雨が降ると、河口湖の水位がグッと上がって、岸際に大量の冠水カバーができます。多少の濁りも入りますので、そんなときはカバーを撃ててアピール力もあるフルサイズジグ+ポークの出番です。ジグのウエイトは10〜14g の重めのものを使います。
ポークは手前味噌ながら、僕がプロデュースしたワイルドポークシリーズの『ワイルドパドル』がオススメです。テールがスプリットしていないパドルタイプで、強烈に水を押すからです。
ちなみに、水がクリアアップし、水位が落ちるのに合わせて、バスも沖のウイードに戻っていきます。そうなったらポークのリーダーレスダウンショットでウイードのなかを釣ります」
大雨などで水位が増すと、岸際のアシやブッシュが充分な水深のあるカバーと化す。そこに濁りも入っていれば、迷わずジグ&ポークで撃つべし
②アフター期のフォールパターン
中田「バスが産卵を終えるタイミングになると、多くのバスは伸び始めたエビモなどの縦系ウイードのトップに浮き始めます。そんなバスをねらうときには7g前後の軽めのジグにボリュームのあるポークを合わせ、スローフォールでアピールします。
エビモのパッチが目視できれば直接撃ち、トップが肉眼で確認できないときは魚探で伸び始めたエビモを探して撃っていきます。 この時期はギルなどの大型ベイトを捕食しているバスも多いので、ボリュームのあるジグとポークの組み合わせが効きます。
この釣りをする際は、ワイルドポークの『特選』シリーズがオススメです。浮力を持たせたモデルなので、よりスローフォールさせることができるからです」
③ボトムのゴリパターン
中田「梅雨時期以降、河口湖や西湖にはエビやゴリが大量に発生し、多くのバスがボトムを意識し始めます。そんなときはジグ+ポークをスローにずる引きします。
アクションのポイントはとにかくスローに動かすこと。シェイクや跳ねさせたりといった動きはNGです。エビやゴリがバスに見つからないようにコソコソ動くイメージで動かしてください。ジグの操作に慣れた人はフットボールジグでもいいですが、ウイードなどにも絡めることがあるので、はじめのうちはアーキーヘッドタイプのカバージグを使うのがオススメです」
ボトムにゴリ系のベイトが多数確認できたら、ジグ&ポークのスローなズル引きが有効になる。大きなアクションは厳禁で、ロッドは縦に構えてとにかくスローに丁寧に。横に構えるとボトムにスタックしやすくなり、ウイードも拾いやすい
ポークの扱いや保存方法
中田「最後に、ポークの扱いについて大事なことをお伝えします。
まず、釣行中は水を含ませたスポンジでポークを挟み、乾燥を防ぐことができるワレットタイプのポークセイバーを使いましょう。たまにボートのヘリからジグを水中に垂れ下げてポークを水に浸している人を見ますが、ジグが水面のロープや浮きゴミに引っ掛かってタックルが引きずりこまれるシーンを何度も見たのでオススメできません。
また、夏のように高気温・高水温になる状況ではさらに注意が必要です。
しっかりと保管をしていても、お湯のようになった水中でポークを使い続けると、モノによっては脂が溶け出してポークがやせ細ります。まぁ、薄くてデロンデロンなポークも使い道があるんですけどネ」
おすすめ!国産メーカーポーク5選
ポークメーカーの雄・アンクルジョッシュ社のポークは生産が終了してしまったが、国内でポークを製造しているメーカーは実はいくつもある。ここでは、フルサイズジグと合わせて使いたいポークをご紹介!
パクリ(WEEDs Spirits)
硬く、厚みのある素材をテール部分まで使用し、水押しに長けたポーク。切れ込みを何ヵ所も入れることで、軟らかいアクションを実現している。厚みと自重があるので、スキッピングやロングキャストもしやすい。また、ブタの毛が多量に入っているので、バイト時間を延ばす効果も期待できそうだ。品名にビッグダディーへのリスペクトが込められている。
ワイルドパドル(ワイルドポーク)
ブタの革のなかでもとくに丈夫な頭と背中の革のみを使用したポーク。テロテロながら適度に厚い革は、アクションがよいだけでなく水押しも強いため、濁ったときの冠水カバー撃ちなどにオススメ。扁平なシルエットでギル食いバスにも効く。通常モデルはシンキングだが、「特選」シリーズはフローティング設計。
ミノギュウ(釣り吉ホルモン)
アンクルジョッシュがポークの生産を中止したことでビッグダディーロスに陥ったポークフリークを救ったのが「ピッグダディー」を生産する釣り吉ホルモンだ。この「ミノギュウ」は完全受注生産モデル。その名のとおりウシのミノ(腸)を使っており、無数のヒダが今までのポークにない複雑なアクションを実現した。取り扱いに注意が必要なうえ「消費期限」が存在するものなので、必ずホームページの注意書きを確認しよう。
マグナムマーメイド(エコワンポークルアー)
芦ノ湖を中心に高い人気を誇るエコワンポークシリーズの最大モデル。その見た目とサイズ感のとおり、ギルやフナなど大型のベイトを偏食しているバスにとくに有効だ。食性でなく、威嚇本能を利用する釣りにもマッチする。厚みがありしっかりした革を使用しているので、オフセットフックも合わせやすい。
ウサギ(アンデッドポーク)
ボディー全体がやや厚みのある革で作られたビッグダディータイプ。カバー撃ちだけでなく、ジグスト、スイムジグやチャター系のトレーラーなどオールラウンドに使いやすいモデル。また、テール部のみをカラフルに染色したツートンモデルをラインナップしているのも嬉しい。
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