4月4日(火)亀山湖で同湖のレコードフィッシュとなる66cm5355gのバスがキャッチされました。釣り上げたのはトキタボートの大会に3年前から出場している宮内告典さん。状況を聞きました。
スポーニングを意識してシャローに差したバスをサイトで反応させた
取材協力・写真提供◎トキタボート、宮内告典さん
4月4日(火)亀山湖トキタボートで開催されていたトーナメント「TWE×バスマニアCUP」で、同湖のレコードフィッシュとなる66cm5,355gのバスがキャッチされました。
釣り上げたのはトキタボートの大会に3年前から出場している宮内告典さん。スポーニングのためにシャローに上がったビッグバスを見つけ、魚皮貼りギルロイドJr.のサイトで口を使わせました。
さっそくこのときの状況を伺いました。
■宮内 告典さんのギルロイドJr.用タックル
ロッド:レイス illest LW-C70XHRX4s(デジーノ)
リール:バンタムXG(左ハンドル/シマノ)
ライン:アブソルート AAA 20Lb(バリバス)
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的確なエリアとタイミング、サイトの技術、ルアーがかみ合った見事な1尾
この日「TWE×バスマニアCUP」に出場した宮内さんは、この時期に60cmUPの実績が多い「よりとも島」周辺のエリアに向かっていきました。
気温が上がって水面の靄が晴れた8時ごろに、今回キャッチすることになる66cmのビッグフィッシュがシャローに差してきたと言います。
「この魚を20分くらいかけてサイトでねらいました。ルアーへの反応を見ながらアプローチを変えて、口を使わせる方法を探しました」
最終的に宮内さんが手にしたルアーはフレッシュベイトルアーズによってブルーギルの魚皮貼りチューンが施されたギルロイドJr.です。自身でウエイトを貼り、ボトムにフックで立つくらいのスローシンキングに調整していました。
ブルーギル魚皮貼りを選んだ理由は?
「ノーマルと明らかに反応が違うので、同じ大会に出ている人もだいたいこれを使っていますね。たぶん、今の時期にこのサイズのギルがシャローに入ってくるからだと思うんですが、ギル食いのバスの反応がめちゃくちゃ変わります。亀山湖では特にそうですね。実際、ねらっていたバスも、このルアーに替えたとたん反応が良くなりました」
ヒットルアーのギルロイドJr.(イマカツ)。フレッシュベイトルアーズによる魚皮貼りチューンが施されたブルーギルカラー
どんな操作で口を使わせたのですか?
「バスがいたのは水深10~20cmくらいの浅場で、その沖は1mくらい落ちる地形でした。食わせたときはほかに40cmクラスがもう1匹いて、小さいほうが浅瀬から、大きいほうが深いほうから見に来ました。大きいほうのバスからはルアーが地形の向こうに隠れ気味になる格好ですが、さらにちょっとした凹みにルアーを置きました。近づいてもルアーの背中しか見えていなかったと思います。この状態から、10~20cmくらいまで近づいたときにジャークでルアーを飛ばしたところ、バイトしてくれました」
フッキングのコツなどはありますか?
「いやぁ、このときはもう無我夢中で。バスが勢い良くバイトしてくれたので、ルアーがすっぽり口の中に入ってくれて、キャッチできました」
シャローに差したてで、まだサイトでねらわれていないフレッシュな個体だったのですね。
「そうですね。ルアーや技術よりもエリアとタイミングが良かったのかなと思います。3年前からトキタボートの大会に出るようになって、どんなエリアで60cmアップが出るのかわかるようになりました。今回はターンオーバー気味だったので、そのエリアの中でも、流れ込みからきれいな水が通る道筋を意識してねらっていきました。まさにそういう場所へタイミングでねらいに行けたのでキャッチできたんです」
宮内さんは謙遜気味に振り返ってくれたが、エリア選択の方法論もトーナメントでライバルと切磋琢磨して身につけた技術。そこにルアーとサイトの技術がかみ合ってキャッチに至ったわけですから、宮内さんのこれまでの努力にふさわしいレコードフィッシュと言えるでしょう。
▼ご本人のTwitter
やりましたpic.twitter.com/4j9kqay1L0
— 宮内 告典 (@kousuke_drums) April 4, 2023