Youtubeチャンネル「カスブラ」のメンバーであり、霞ヶ浦のトーナメントで輝かしい戦績を残している宮嶋駿介さん。 得意な釣りはシャローのカバーフィッシング。 宮嶋さんに今回紹介していただくテクニックは「カバーやストラクチャーを、小型ノーシンカーで撃ちまくる」というもの。当日を振り返りながらそのテクニックを紹介しよう。
霞ロコアングラーによるカバー撃ちテクニック伝授!
写真・文◎編集部
Youtubeチャンネル「カスブラ」のメンバーであり、霞ヶ浦のトーナメントで輝かしい戦績を残している宮嶋駿介さん。
得意な釣りはシャローのカバーフィッシング。 宮嶋さんに今回紹介していただくテクニックは「カバーやストラクチャーを、小型ノーシンカーで撃ちまくる」というもの。当日を振り返りながらそのテクニックを紹介しよう。
この記事はBasser2020年11月号に掲載したものを再編集しています。
宮嶋駿介(みやしま・しゅんすけ)
1993年生まれ。茨城県出身・在住。JBマスターズやJB霞ヶ浦、チャプターに参戦し、優勝・入賞多数。「カスブラ」のメンバーとしてYoutubeでも活躍。
「ルアーの小ささ」を補う手数と精度
ハーツマリンからボートを降ろし、まずは常陸利根川下流域のアシに入る。宮嶋さんが手にしたのは3inファットヤマセンコーのノーシンカー。これでアシ際を撃っていく。
梅雨時期、この水系のアシ撃ちといえばワーム単体で10g以上あるようなファットイカなどに代表される高比重ノーシンカーが定番だ。その点、3inファットヤマセンコーは単体で5g未満。ストレスなく使用するには回転のよいベイトフィネスリールが必須だ。ここまでルアーサイズを落とす必要があるのだろうか。
宮嶋「たしかに、バルキーな高比重バックスライド系は定番です。ですが誰もがそういったルアーを投げるので、バイトが明らかに減ってきました。僕の感覚ですが。同じ精度でカバーを撃てるなら3inファットヤマセンのほうが3倍バイトがでます。 この釣りが有効なタイミングは6月以降のシャローにエビが沸くシーズン。また、秋になってボラの稚魚であるイナッコがシャローの杭などに付いた藻を食べているような状況でも効く釣りです」
バイト数が3倍!? ルアーサイズを落とすだけでそこまでの差が生まれるとは……。しかし、ルアーサイズが下がるということはアピール力も下がるということ。
それで丁寧に探っていては釣りが遅くなってしまうのではないか。
宮嶋「それをカバーするための工夫が必要です。 まずは、釣りが遅くならないよう、ルアーは着水後2秒だけフォールさせて回収します。ボトムまで沈めるということはしません。沈める水深はだいたい30㎝くらいまでですかね。この時期のバスはほとんどの場合上を意識しているので、バイトも落ちパクが大半です。フォールや誘いに無駄な時間をかけないことで、釣りのスピードを上げていきます。
次に注意すべき点は、キャストの間隔です。アピール力が弱いぶん、細かく刻んでやる必要があります。そのストレッチの期待度や状況によりますが、50㎝刻みくらいで撃っていくことが多いですね」
計測してみると、キャストからフォール、回収までの動作に宮嶋さんがかける時間は約5秒。1分間で12キャスト。仮に1時間カバーを撃ちながら流し続けたとしたら720キャストにもなる。実際にやってみればわかるが、これはかなりのハイペースだ。
メインとなる対象カバーはアシだが、縦ストにも有効。つまり、かなり万能だ
3inファットヤマセンコー(ゲーリーインターナショナル)
宮嶋さんのマネーベイト。ハイシーズン中のカバー撃ちはほぼすべてコレ。風が強いときや晴天時にバスがカバーにタイトに着いているときは逆付けにしてネイルシンカーを挿入。こうすることでバックスライド仕様になる。カラーはスカッパノン系とウォーターメロン系を偏愛。
「サイズと見た目以上にカバーに入れやすく、抜きやすい。しかも食う。最高のワームです」
後編はカバーに入れるコツやタックルを紹介します!
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