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編集部2016年6月14日

川島勉×亀山湖 ギル型ルアーを叩き込め! :第1回(全4回)

Basser バス釣り

ベイトフィッシュを活発に捕食し始めるこれからの季節に活躍するルアーのひとつがギル型ビッグベイトだ。 亀山湖のスーパーロコ・川島勉さんはギル型ビッグベイトをいかに使いこなしているのか? 初夏の亀山湖で披露してくれたのは、臆せずカバーの奥の奥をねらう川島さんらしい”いつもの”釣りだった。

「着水直後が超重要です。この1尾はそれが上手くいった結果」と川島さん

ガンタレルの使用法をメインに亀山湖のギルパターンを解説!【再掲】

Basser編集部=写真と文

ベイトフィッシュを活発に捕食し始めるこれからの季節に活躍するルアーのひとつがギル型ビッグベイトだ。
亀山湖のスーパーロコ・川島勉さんはギル型ビッグベイトをいかに使いこなしているのか?
初夏の亀山湖で披露してくれたのは、臆せずカバーの奥の奥をねらう川島さんらしい”いつもの”釣りだった。


7 川島勉(かわしま・つとむ)
1969年10月生まれ。ロクマルを始め亀山湖で数々のビッグバスを手にしている自称「ブン投げ系」アングラー。2016年H-1グランプリ亀山湖戦で優勝。本業は美容師。




この記事では……川島さん流のギル型ビッグベイトの使い方をガンタレルを例にキャストから操作まで解説
キャストの基本はカバーの奥へ
着水直前でサミングを
リトリーブはスローを基本にさまざまなスピードを試す
表層から徐々にレンジを下げて探ってみる



この記事はBasser2014年9月号に掲載されたものを再編集しています。

ガンタレル(ジャッカル)
16cm、70g フローティング
gan4
川島勉さんがプロデュースしたギル型ビッグベイト。三連結ボディーによるS字アクションが特徴だ。トゥイッチしてラインスラックを出すと180度ターンを見せ、追ってきたバスの方向に振り返らせてガンをつけることが可能。ビビって逃げるバスもいるが、コレがキッカケでバイトに至ることも多い。ウエイトを足すことでサスペンドやシンキングにすることを考えてフローティング仕様になっている。ラインアイはふたつあり、基本的には上を使用。表層引きしたいときは下に結ぶ。上のラインアイとフック装着アイにはスイベルが使われており回転する仕組み。バラシ防止のためのアイデアだ。フェザーフックは動きを滑らかにする効果がある。「ノーマルフックだとカク、カク、カクと角ばったS字に見えるようになります。トゥイッチ時のターンは出やすくなるので、好みによってフック交換してください」と川島さん

川島勉さんのガンタレル用タックル
ロッド:ポイズングロリアス172H RUSHBURN(シマノ)
リール:メタニウムDC HG(ギヤ比7.4;1、左ハンドルモデル/シマノ)
ライン:シューター・FCスナイパー16Lb(サンライン)



ガンタレルシリーズのサイズバリエーション

チビタレル
13cm、43.5g、フローティング
chibi 13㎝という食べごろサイズ。釣り場で見かけるギルのサイズが小さいときにマッチザベイトの考えで投入するのが効果的だ。「野池などでも使いやすいですが、どんなフィールドでも出番があります。とくにアングラーが多くプレッシャーが高いフィールドで活躍してくれます。またオカッパリなどタックルに制限があるときも使い勝手がいいですね」と川島さん

チビタレル用タックル
ロッド:ポイズングロリアス170H-SB -SUPER VORTISM 70-(シマノ)
リール:メタニウムDC HG(シマノ)
ライン:シューター・FCスナイパー14Lb(サンライン)

ギガンタレル
20cm、5.4oz、フローティング
giga
存在感の大きさで魚を寄せる力が強いモデル。たとえば、琵琶湖のウイードパッチの際など、障害物でバスからルアーが気づかれにくいシチュエーションでも効率よくサーチできる。ほかのフィールドでもバスのチェイスの多さを生かしてサーチベイトとして活躍する。「このサイズですからバイトまで至るバスの数は多くないですが、チェイスがあったスポットに時間をおいて入り直し、ブルーギルタイプの扁平なソフトベイトでフォローを入れるといった釣り方もできます」と川島さん

ギガンタレル用タックル
ロッド:ポイズングロリアス169XH-SB -TRICK VORTISM 69-(シマノ)
リール:メタニウムDC HG(シマノ)
ライン:シューター・FCスナイパー20Lb(サンライン)

ギル型ビッグベイト活用法


キャストの基本はカバーの奥へ


 川島さんはガンタレルをどのように活用しているのか? その釣りを見せてもらうべく7月上旬の亀山湖に浮いた。

 デッドスティッキングや超高速引き、表層引きなど、さまざまな使い方を試していた川島さんだったが、もっとも頻度が高かったのはスローなただ巻き。ビッグベイトに関して「トゥイッチやジャークを駆使して食わせる」というようなイメージをもっていた記者にとっては意外な使い方だった。キャストからの流れを見てみよう。

 まずは着水点。基本的には「カバーの最奥」。たとえブッシュの中でも、わずかでも引けるスペースがあれば果敢に入れる。ただし、スピナーベイトやフロッグと異なり、空中でカバーに当てると根掛かりを避けにくいので、「カバーに当てて落とす」のではなく、「カバーのギリギリ手前で落す」ことが多かった。 

 すべてのキャストが「最奥」ねらいではない。時にはあえてカバーから離して引いたり、オーバーハングのシェードと日向の境目を意識してショートで落すシーンもあった。バスの反応を見ながら着水点も調節していくイメージだ。また、浮き草やゴミがあっても気にせず投げるのも驚きだった。ガンタレルは70gと重いので浮きゴミを掻き分けて着水してくれる。実際、取材日に40cmアップをキャッチしたのは一面が浮き草に覆われた猪ノ川上流だった。

titleギル型ビッグベイトといえども、カバーの最奥にキャストして丁寧に巻く川島さんのスタイルは変わらない。川島さんの動作だけを切り取ればクランクやスピナーベイトの釣りに非常に近い。「ギルルアー・イコール・特殊な存在」という偏見をもっていた記者にとって意外なことだった

着水直前のサミングでスライドアクションを引き出す


 次に着水直後は超重要なポイントだ。

「着水後のガンタレルの動きで釣果が大きく変わります。理想は、着水の瞬間にガンタレルが頭からダイブしてスライドすること。これは生きたギルと同じ動きです。着水直前にサミングをかけて落とすようにすれば成功確率が高まりますよ」

15ガンタレルを投げるときは着水直前に必ずサミング。着水直後に張ったラインに導かれるように頭から水面直下に潜るのが理想。「ペチャン→ビュンッ」というイメージ

リトリーブはスローを基本にさまざまなスピードを試す


 そのあとはスローにリトリーブ。できるだけカバーに絡めながらスローに泳がせる。左右にカバーがなくても下にある沈み物から突き上げてくることがよくあるので、船べりまで気を抜かないようにしたい。

 基本はただ巻きだが、ここぞというスポットではトゥイッチによるイレギュラーアクションを試してみるのも大事だという。


10「リトリーブスピードはデッドスロー~超高速までいろいろ試してみてください」とのこと

11a 11b川島さんは張らず弛まずのラインテンションをキープするくらいのスローリトリーブで使うことが多かった。そのときのラインテンションは写真の通り(上は速め、下は遅め)。ロッドティップを下げ、ラインをピーンと張りながら速めに巻くこともあった

13スーパーハイスピードリトリーブで水面をガチャガチャ滑るガンタレル。ボイルがあったオープンウォーターで試していた使い方。「まさにこんな感じでバスに追われているギルを見かけることもあります」と川島さん


「日によっても異なるんですが、春から6月いっぱいはスローなただ巻きが一番釣れます。チェイスがあったときにトゥィッチでダートさせたりターンさせると逆効果になりがちです。5月まではゆっくり巻き続けると後ろからついばむようにバイトしてきます。6月になると本気食いしてくる。ただ、7月中旬以降になると、逆にバスがトゥイッチ好きになる。とくに複数尾のバスが追ってきたときはイレギュラーなアクションでパクッとしてくれることが本当に多い」

「さらに季節が進んで秋。水温が最高水温から下降傾向にあると再びただ巻きの季節です。理由ははっきりわからないんですが、僕がガンタレルを使い込んでみての実感です。ただ、バスが好きな動きは日によって移り変わることも間違いありません。断言できなくて申し訳ないですが、現場でいろんなアクションを試して傾向を探ってみてください。たとえば同じトゥイッチでも、ロッドを強く煽って180度ターンさせるのか、それとも弱めのアクションで軽く軌道をブレさせるだけにするのか……それによっても結果が変わってくるはずです。ただ、基本はスローなただ巻きでOKかと」

表層から徐々にレンジを下げて探ってみる


 次にレンジについて。川島さんは「バイトの瞬間を見たい」という気持が強いので、まずは水面直下50cmくらいを通す。しばらく表層で押してみてチェイスやバイトなどの反応がなければ徐々にガンタレルの泳層を深くする。
12b 12a流木脇を通過するガンタレル。フェザーフックがヒレっぽくてギルそのもの……


「急な増水や減水があったときは理詰めで考えることもあります。たとえば1週間前までは水面下1mで反応が集中していたとして、急に1m水が増えたとする。そんなときは1m+1mで水面下2mをねらいます。バスが水位の増減に急には対応できないと想定して、元のレンジをねらってみるわけです」


14下のアイは表層引きしたいときに使用するのが基本だが、写真のようにウエイトをセットしてもOK。水面下1m以深を引きたいときに1~5gのウエイトを付ける。水温にもよるが、だいたい1gのオモリでサスペンドになるという。5gを付けるのは水深2mより深くで引きたいとき。また、ボトムでズル引きしたり、放置プレイしてみたりといった使い方も可能になる

 最後にバイトが出るタイミングについて。7月上旬の取材日はスローなただ巻き中に突然バイトが出ることが多かった。チェイスの末食ってくるのではなく、いきなり下(沈み物)やカバー(冠水した葉っぱやブッシュ)からバスがダッシュしてくる感じだ。この日に関しては、チェイスしてきたバスはそのまま帰ってしまうことが多く、結果は5バイト1フィッシュ。晴天微風というコンディションがよくなかったのかミスバイトに泣いた1日だった。

 先にも書いたとおり、7月下旬から秋にかけては、チェイス時にトゥイッチを入れるとバイトしてきたり、カバー脇でダートさせるといきなり飛び出したりと、ただ巻き+αの操作がアングラーを助けてくれる機会が増える。

 川島さんによると、ガンタレルのベストシーズンは5~9月。ギルもバスもシェードに集まる季節なので、シンプルにカバー周りを撃って巻くスタイルを試してほしい。



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 Basser7月号では、初夏から梅雨にかけてとくに有効になるフローティングジャークベイトを特集しています。沖田護さん、川口直人さん、山木一人さん、泉和摩さん、北大祐さんらの解説のほか、このルアーを使いこなすためのタックルセッティングやウエイトチューンの方法、フックセレクトなど細かいコンテンツも満載。第2特集で取りあげるスイムジグとチャターベイトタイプも見逃せない内容です!


  
 
  
 

 

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2016/06/14

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