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編集部2016年7月16日

川島勉×亀山湖 ギル型ルアーを叩き込め! :第4回(全4回)(最終回)

Basser バス釣り

亀山湖のスーパーロコ・川島勉さんはギル型ビッグベイトをいかに使いこなしているのか? 川島さんが愛用するガンタレルには、バスとギルを観察した経験から生まれた釣るためのこだわりが詰まっている。

川島さんがプロデュースしたギル型ビッグベイト、ガンタレルに込められたこだわりとは?

川島さんが語る、ガンタレルに込めたこだわり

Basser編集部=写真と文

2,3年前から一般的になってきたギル型ルアー。
亀山湖のスーパーロコ・川島勉さんはギル型ビッグベイトをいかに使いこなしているのか?
川島さんが愛用するガンタレルには、バスとギルを観察した経験から生まれた釣るためのこだわりが詰まっている。


7 川島勉(かわしま・つとむ)
1969年10月生まれ。ロクマルを始め亀山湖で数々のビッグバスを手にしている自称「ブン投げ系」アングラー。2016年H-1グランプリ亀山湖戦で優勝。本業は美容師。







この記事はBasser2014年9月号に掲載されたものを再編集しています。

ガンタレル(ジャッカル)
16cm、70g フローティング
gan4
川島勉さんがプロデュースしたギル型ビッグベイト。三連結ボディーによるS字アクションが特徴だ。トゥイッチしてラインスラックを出すと180度ターンを見せ、追ってきたバスの方向に振り返らせてガンをつけることが可能。ビビって逃げるバスもいるが、コレがキッカケでバイトに至ることも多い。ウエイトを足すことでサスペンドやシンキングにすることを考えてフローティング仕様になっている。ラインアイはふたつあり、基本的には上を使用。表層引きしたいときは下に結ぶ。上のラインアイとフック装着アイにはスイベルが使われており回転する仕組み。バラシ防止のためのアイデアだ。フェザーフックは動きを滑らかにする効果がある。「ノーマルフックだとカク、カク、カクと角ばったS字に見えるようになります。トゥイッチ時のターンは出やすくなるので、好みによってフック交換してください」と川島さん

川島勉さんのガンタレル用タックル
ロッド:ポイズングロリアス172H RUSHBURN(シマノ)
リール:メタニウムDC HG(ギヤ比7.4;1、左ハンドルモデル/シマノ)
ライン:シューター・FCスナイパー16Lb(サンライン)


ガンタレルが生まれるまで


 亀山湖には一年中ギルを食うバスがいると確信したという川島さん。彼が手がけたのがギル型ビッグベイトのガンタレルだ。
「ギル絡みの釣りをしていて感じるのは、体高があるルアーへの反応がいいかも……ということです。ワームだと細長いものより扁平のほうがバイトがありますし、ビッグベイトだと渓流魚っぽいフォルムよりギルチックなものに反応が集まりやすかった」

9クリアなバックウォーター上流でガンタレルを水中撮影。水面にボディーが映っているのが面白い

 アクションに関してもこだわりがある。

8a 8b 8c 8d ガンタレルの泳ぎは幅広すぎないS字。フローティング仕様で、上のラインアイに結んで遠投した場合、ただ巻きで水面下1m強まで潜行する
「ギルネストのパターンに気付く前から、研究と遊びのために、ちょくちょくギルの活きエサでバスを釣っていました。それがすごく勉強になった。たとえば、レンタルボート店の桟橋でギルとバスが同じ場所で平和に浮いているときに、ギルをエサで釣ってみると、ファイト中のギルの動き、つまり普段とは違う動きを見てバスにスイッチが入って、急にギルを追ったりする。で、釣り上げたギルをエサにしてバスをねらってみると、これが必ず釣れるわけじゃない。ビューッと泳ぐ元気なギルしか食ってこないんですよ」

「『ギルのヒレがなかったらバスは食いやすいのでは?』と試したこともありますが、ギルの泳ぎが不自然かつ弱々しくなって全然ダメでした。プレッシャーのせいかもしれないですけどね。活きがいいギルはペタンッと着水した直後のビューッという動きですぐに食べられる」

「ただ、活きエサでも釣れる日と釣れない日があるんですよ。よくない日はバスの前にギルを差し出しても食ってこない。いい日は入れ食い。その条件や周期はいまだに謎です。不思議です……。ともかく、ガンタレルで目指したのは活きがよくて、なおかつ普段とはちょっと違う緊急時のギルの泳ぎです」

 結果的にガンタレルの泳ぎはハイピッチで幅が狭めのS字アクションに設定。トゥイッチ時に左右にイレギュラーダートするだけでなく、プラスチック製のヒレが水を受けることで上下に軌道がズレることもある。

「上下のアクションはほかのルアーでは出しにくいはずです。バスがギル型ルアーにスレてきても、この動きなら食わせられることがあるかもしれません」


川島さんがガンタレルを
投げたくなるとき
27月上旬に行なった取材時には表層で浮遊物をついばむギルとよく遭遇した。川島さんがガンタレルを投げたくてムズムズする代表的な条件は3つある
①ブルーギルがバスに食われているのを見たとき
②バスとギルが浮いている姿を頻繁に見かけるとき
③ギルネストに付くデカバスを発見したとき

 第1回にも書いたが、ガンタレルがとくに効果的なシーズンは5~9月だという。上に書いたようなシーンを目撃したらギル型ビックベイトの威力を体験するチャンスだ。


この取材でお世話になった
おりきさわボート
1
亀山湖におけるメインのバックウォーターである小櫃川に位置するレンタルボート店。夏にバスが集まりやすい小櫃川上流にもっとも近いので、朝イチの上流でフレッシュな魚を手にしたいアングラーから厚い支持を受ける。ひとり乗りのボート料金は2900円。フットコンエレキのレンタルも行なっている

 

 

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2016/07/16

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