ディープクランクのアワセ方を国保誠さんが解説。上手な人はどうやってアワせているのか。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。
使い方は3種類。それぞれアワセ方を変えるのがコツ
Basser編集部=写真と文
今のバイト、どうやってアワせればよかったんだろう?貴重なバイトを逃せば、誰もがそう思うでしょう。
上手な人はどうやってアワせているのか。
それぞれの十八番ルアーのアワセ方、訊いてきました。
解説=国保誠(こくぼ・まこと)
琵琶湖歴は20年以上。豊富な経験をもとにガイドを営む。低水温期のディープクランキングは十八番のひとつ。
この記事はBasser2015年4月号に掲載されたものを再編集しています。
ディープクランク
ハードコアXXクランク4+(デュエル)
操作方法ごとに選ぶ3種類のフッキング
琵琶湖・南湖のウイードエリアでのディープクランキングを想定して話を進めます。自分のディープクランクの使い方には3通りあって、それぞれフッキング方法を変えています。ひとつずつ説明していきます。
ひとつ目は高速のただ巻き。まず前提として、通常のリトリーブ時はサオとラインがほぼ一直線のティップが軽く入った状態になっています。ゴン! とバイトが出たら、リトリーブスピードをさらに上げて巻きアワセを行ない、そのあと腰を回してロッドでも横方向のフッキングを入れます。
次は、クランクをウイードに絡めてロッドワークでカットして引く場合。ザクッと刺してヒュッと抜く釣りです。バイトを察知するのはウイードをカットしたあとの巻き始め。ウイードを切った直後に生じたラインスラックを巻き取る最中に重みを感じることが多いです。このあとの流れは高速リトリーブの場合と同じでOKです。
最後は、クランクがウイードに絡んだら、丁寧にほぐして浮かせて食わせるパターン。浮上中にグイーンとラインを持っていかれたり、トンッ! と、まるでワームのようなアタリが出たりするので、ロッドでバシッ!! と力強くアワせます。そのあと巻きアワセを入れるイメージです。巻いている最中に食ってくる場合と違って、動作を中断しているときにバイトが出るので、最初から巻きアワセだとフッキングが遅れがちです。
ロッドは低弾性グラファイトかグラス素材を使ったものが乗りがいいです。ディープクランクの場合、ティップがすでに入った状態でバスがクランクを吸い込むことが多いので、ベリーがスムーズに入るかどうかが乗るか否かを分けます。
国保誠さんのディープクランク用タックル
ロッド:ファンタジスタ FC-71MG-FM MGS(アブ・ガルシア)
リール:レボパワークランク5(アブ・ガルシア)
ライン:ハードコア・クイックショットフロロカーボン14Lb(デュエル)
2016/8/31