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編集部2017年10月12日

モノの舞台裏 スライドバイブ

Basser バス釣り

魚探で水中のバスやベイト、地形変化などを確認し、その真上からルアーを落とし込むテクニック「シューティング」。このメソッドに用いられる代表的なルアーがホプキンス・ショーティーなどのメタルジグ、またはメタルバイブレーションやアイスジグなどだ。

3つの機能を併せ持つハイブリッド・メタルルアー

Basser編集部=文


メタルバイブをねらったところにまっすぐ落としたい


 魚探で水中のバスやベイト、地形変化などを確認し、その真上からルアーを落とし込むテクニック「シューティング」。このメソッドに用いられる代表的なルアーがホプキンス・ショーティーなどのメタルジグ、またはメタルバイブレーションやアイスジグなどだ。

 スライドバイブの開発者であるティムコの大津清彰さんによると、このルアーはさまざまなタイプのメタルルアーの長所を併せ持っているという。

slidevivスライドバイブ 55mm、10g
一般的なメタルバイブレーションと異なり、側面で水を受けてアクションする。シューティングが得意だが、もちろんキャストしてただ巻きでも使える。クランクベイトのリップのようにしっかりと水を噛むことで揚力が抑えられ、レンジキープが簡単にできる

「まず、このルアーの特徴は真っ直ぐフォールしてくれること。シューティングしたいときに私が最も重視するのはこの性能です。たとえば『魚探に映っているこの岩の右側のエッジをねらいたい』というときに、ひらひらと落ちるルアーではねらったスポットに正確に落とすことはできません。海用のヘビーウエイトなジグはともかくとして、バス用のメタルルアーで真っ直ぐ落ちるモノって実はかなり少ないんです。そのなかでも、ホプキンス・ショーティーの重たいもの、とくに1ozモデルなんかはかなり真っ直ぐ落ちてくれるのですが、リフト時にほとんどアクションせず、水中で棒切れがぶら下がっているようになってしまいます。まぁそれでもよく釣れますが(笑)。

 その点、スライドバイブはリフト時にバイブレーションし、しっかりアピールしてくれます。そのとき面で水を受けるためやや斜めにルアーが持ち上がり、そのままの勢いでアイスジグのようなスライドフォールをさせることもできるのです。

 つまり、スライドバイブはファーストフォールではホプキンス・ショーティー、リフト時はメタルバイブ、その後のフォールではアイスジグのようにアクションをしてくれるルアーなのです」

バラしづらくトラブルの少ない構造


 このルアーの持ち味はアクションだけではない。ラインとスナップ、そしてフックがボディーを挟んで近い位置で直接つながっているため、バスがヘッドシェイクをしたときにルアーが振り子のように暴れにくく、フックオフを防いでくれる。また同様の理由からフック側にラインが回り込みづらく、いわゆる「エビ」状態になりにくい。テール部のティンセルは視覚的な艶めかしさをプラスするだけでなく、フォール時はキールとなってイトヨレの原因となるスパイラルフォールを防ぐ役割を持つ。

「ルアーの長所と短所は表裏一体なことが多いので、ときにはほかのメタルルアーとの使い分けも必要です。たとえばバレにくいメタルルアーは、同時に根掛かりが外しづらいということでもあります。重たいメタルジグやビッグスプーンなどは、重量のあるボディーのせいでバラシが多発します。しかし、何かに根掛かった際には軽く揺すってやれば、かなりの確率で外すことができます。このように根掛かりの多い立木エリアなどを攻めるときは、回収しやすいメタルジグタイプを使ったほうがいいこともあるということです」

PEラインをセッティングしたスピニングタックルでの使用を推奨


「10gのウエイトがあるのでベイトタックルで使用することも可能ですが、私はスピニングをオススメします。理由としては、フォール時にベイトリールに比べてラインをフリーにしやすいので、より素早く目的のレンジまで落とすことができます。フロロなどに比べて同強度で直径の細いPEラインを使いたいのも、素早くフォールさせるためです。

 また、スライドバイブはメタルルアーのなかではバラシが少ないですが、決してゼロではありません。ドラグを出しながら丁寧なファイトができるスピニングリールのほうが身切れなどによるバラシを減らしてより確実にキャッチできます」


ティムコ 

2017/10/12

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