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編集部2021年9月27日

ジャッカル小野俊郎さんが語る、影響を受けたバス釣りルアー・スピナーベイト編

ブラックバス Basser バス釣り

ジャッカルの社長である小野俊郎さんに、影響を受けたルアーを伺いました。スピナーベイト編です。

これぞザ・バスフィッシング、というルアー

 ジャッカルの社長である小野俊郎さんに、影響を受けたルアーを伺いました。スピナーベイト編です。

この記事は「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」を再編集しています

 

ono-musonntaku

小野俊郎(おの・としろう)


1967年生まれ。日大チャートリュース→ダイワ精工、と名門をくぐり、バスプロとして活躍。1998年にはJBワールド年間チャンピオンを獲得。その後、加藤誠司氏とジャッカルを立ち上げ、現在は代表取締役社長

ジャッカル  https://www.jackall.co.jp/ 

こちらの記事は 「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」に掲載されています。バスプロ、ルアービルダー、釣具店の方々が自信を持っておすすめするヘビロテルアーを忖度なしで大掲載!!!本当に釣れるルアー教えます↓↓↓

 

 

釣り人としての核を形成した大学時代

 

 「今回話すのは、何かルアーを作るにあたって参考にしたというよりは、そのルアーのカテゴリーの釣りを僕自身が覚えた、という表現が正しいかもしれない。ひとつはスピナーベイト、もうひとつはクランクベイト。それらの釣りを覚えることによってルアーに求める性能、機能が自分のなかで確立され、ルアー作りの発想にもつながっているんです」

 小野といえば、ルアーデザイナーというよりもトーナメントアングラー、またはジャッカルの経営者というイメージが強いかもしれない。しかし、いくつもの名作ルアーの開発に深く関わり、世に送り出してきた重要人物であることは間違いない。そんな小野が十代の頃に衝撃的な体験をしたルアーがいくつかあるのだという。「1986年頃かな。僕が大学1年になったあたりから本格的にルアーフィッシング、なかでもバスフィッシングに傾倒していった。釣行日数は年間100日前後。その4年間は釣り人としての自分自身を形成したといっても過言ではないくらい、濃密な時間を過ごしたんだ」

 当時は日本におけるバスフィッシングの黎明期。それまでは故・則 弘祐氏などの影響で、トップウォーターの釣りが主流だったが、1980年代中頃から徐々にアメリカのバスフィッシングの影響で、いろいろなタイプのルアーを使いこなす、いわゆるシーズナルパターンの釣りがトレンドの主流になっていった。当時は使いこなせる人が少なかったクランクベイトやスピナーベイトなど、今ではバスフィッシングを象徴するようなルアーが、日本人に正しく理解されていった時代だったという。

 

 

バイブラシャフトに学んだ、スピナーベイトとは何たるか

 

 「当時、最新のスピナーベイトとして注目されていたのが、スタンレーのバイブラシャフト。それ以前のスピナーベイトって、コロラドブレードが多かったのだけど、このあたりからウイローリーフが出てきて、それがダブルウイロー、タンデムウイローとなり、より実践的なスピナーベイトになっていった時代。コロラドが主流だった当時としては、柳の葉のようなウイローリーフブレードが付いていて、さらにテーパードワイヤーでロアアームとアッパーアームの太さが違う、当時のスピナーベイトとしては画期的な機能を持っていたんです。まあ、とにかくよく釣れました」

 

スタンレー/バイブラシャフト

ono-musonntaku02小魚にもザリガニにも見えない、ワイヤーと鉛とスカートの物体。それが「釣れる」と多くの少年に認識させてくれた名作。上下のワイヤーの太さにテーパーが付いているなど当時としては画期的な特徴があった

 

 使い方はシンプル。アシ際、ブッシュ周りを巻く、あるいは水深3〜4mのウィードラインをスローロールで攻略するなど、今とは大きく変わらない。いや、むしろスピナーベイティングの基準を作ったといえるのかもしれない。

 「バイブラシャフトはバランスがよいので、いろいろなシチュエーションでも使いやすい。非常にベーシックなスピナーベイトだったね。当時はよく釣れた時代ということもあり、たとえば印旛沼でバイブラシャフトだけ使って1日に70〜80尾釣ったり、そういう経験をさせてもらった。そんな時間を過ごすことによって、スピナーベイトの何たるかということを深く理解できたんですよ」

 その後、イラプションシリーズへと発展していくきっかけとなったのは間違いない。

 

スーパーイラプションJr.にみる、バイブラシャフトへのリスペクト

 

 「このスーパーイラプションJr.も形状を見てもらうと分かると思うけど、僕のスタンレー愛が出てるよね。ヘッド形状なんか、今風に目をつけているけど、奇をてらわないシンプルなティアドロップ形状。細いワイヤーでバイブレーションを増幅させる。極めてベーシックで使いやすい。巻きもの全般にいえるのだけど、操作感というのは釣り人にとって重要なポイント。イラプションシリーズは巻いた時の抵抗感、ブレードの回転が規則正しいパルス感のある波動で手元までしっかり伝わることを重要視している。そこは、当時のバイブラシャフトをさらにレベルアップさせるデザインになっているよ」

 

ジャッカル/スーパーイラプションJr.

ono-musonntaku-03バイブラシャフトを彷彿とさせるヘッド形状を持つ。ジャッカル創業2年目に発売された初代のイラプションは形状記憶合金ワイヤー、樹脂タングステンヘッドだったが、これは原点回帰のベーシックな作りになっている

 

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