O.S.P代表の並木敏成さんに、影響を受けたスティックベイトを伺いました。
合体させたかった2つのスティックベイト
O.S.P代表の並木敏成さんに、影響を受けたスティックベイトを伺いました。
この記事は「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」を再編集しています
並木敏成(なみき・としなり)
1966年生まれ。日本国内およびアメリカのトーナメントで数々の輝
かしい成績を残す生粋のプロアングラー。O.S.P.代表
O.S.P https://www.o-s-p.net/
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センコー+フルーク=???
ソフトスティックベイトというカテゴリーは、1990年にスラッゴーの登場で確立された、比較的新しいジャンルだ。その後、さまざまなモデルが出現したが、並木のお気に入りはフルークだった。
「スティックベイトには明らかに異なる2つのタイプがあって、一方はフリーフォール時の自発的なアクションが特徴のヤマセンコータイプ。もう一方はトゥイッチした時のダート性能が高いフルークタイプでしたね。フルークのV型フィンはいいダートを生む効果もあるし、ジグヘッドリグで使うとピリピリ動いてくれましたね。I字引きする時はスタビライザー効果まで果たしてくれます」
並木はヤマセンコーとフルークの2種類を使い分けていたが、やがて両者を合体させたようなスティックベイトを欲するようになった。こうして開発に着手したのがドライブスティックだった。フルークのような、厚みのあるフラットサイドボディーが切れ味のよいダートを生み出し、フォールさせると、ヤマセンコーとは一線を画す自発的ローリングアクションを披露。今やスティックベイトの代名詞ともいえる定番ワームだ。
「あのアクションを出す際も物理学的な理論を応用しましたね。上下で塩の配合を変えて、下を重くすることで、フォール時に自発的なアクションを出せるようにしました。もともと、同じコンセプトのシャッドテールワームはあったんですけど、それはスイミング時の回転を防ぐためでしたね」
こうして、O.S.P.の傑作ルアーの出自をたどると、2つの名作ルアーがモチーフとなっているケースが多い。本来、相反する2つの能力を、持ち前の物理学的思考で1つのルアーに凝縮させる。それが他の追随を許さない、並木敏成ならではの能力ではないかと思う。
ZBC /フルーク
テイルには水平のV字型フィンが付いていて、ダートアクションをアシストする。水中での姿勢もよく、細かいアクションも出せる。リグを選ばないダート系スティックベイトの雄だ
O.S.P. /ドライブスティック
フリーフォール時の自発的ローリングアクションと、存在感のあるダートアクションが自慢のスティックベイト。バックスライドする「逆付けノーシンカー」でも驚異的な威力を発揮する